レクサスのドアのモヤモヤは?
F右ドア(運転席側)に白く見えるのが気になり磨いてどうにかならないか?との御相談をいただきました。車両はまだまだ新しいLS460。
お客様はドアの凹み(えくぼ)を板金塗装に出し修理後にこの様になってしまったそうです。普段何気に見ると白っぽく見えますので気になるかもしれませんね。
現状を見てみましょう
ご相談をいただいた時に現状確認とどの様な修理をしたか?お話を出来る限り伺います。何故なら補修塗装をしているので、塗装者がどの様に塗っているか?どこまで塗っているか?出来る限りヒントをいただきたいからです。本来なら塗った本人が良く判るのですから塗装者が磨くのが一番良い訳です。
とは言え、お客様は困り果て当店に御相談している訳ですから、私の持っている技術でお役に立てるのであれば、、、頑張ってみましょう!
一番判り易く目に見えるのは丁度照明が映り込んでいる辺り。
ドアハンドル廻りなども・・・
症状としては塗装後の研磨の処理不足です。
粗めのバフ・研磨剤で研磨後の仕上げ不足、研磨中のバフの当て方は「ゴリゴリ」と雑な感じの研磨跡にも見えます。ブツ除去時に強い研磨だったのでしょうか?(あくまでも痕跡からの予測)
※塗装などにケチをつける訳ではなく、現状を客観的に見ているつもりです
塗装に関してはボカシでの隣接パネルまでかなと思っていましたが、ブロック塗装で処理されているようです。ですので、ドア一枚の研磨作業になります。ただ、一部見切りが悪かったらしく隣接部にクリヤの飛びがありましたのでついでに除去します。
研磨作業、ポリッシャーでの磨き
現状の確認から単なる仕上げ磨きでは済まされそうにありません。
2~3段階(工程)での磨きになり、目立つ白いモヤモヤ(遠目で見ると)=バフ目だけではなくドア一面を作業しました。結局のところ全面にバフ目が残っている状態でした。
角度を変えて見たり、距離をとって見たり、仕上がりを確認します。
↓ ほぼ完成です!
磨いた状態は光沢も有り、申し分ありません。
使用するコンパウンドも油分が含まれていない物を使用していますので、この後の脱脂後に艶が引いてしまう、隠れていたバフ目や傷が再び現れるという事はありません。
研磨するにあたって重要なのは磨く技術以前に、見える環境、見る努力を行わなければいけません。私たちは照明を工夫しながらその環境下で研磨を行っています。見えない事には何処をどの様に磨いていいか判らないですよね?
照明についてお話をすると非常に長くなるので、又の機会にしますがどんなに良いポリッシャーを持っていても見えなくては良い結果も出ませんね。
ついでに、簡易的なと呼ぶ出張型施工(自宅に来てくれる)や屋外で磨く業者、屋内作業でも照明機材の善し悪しで「見えてるの?」と言わざるを得ません。
因みに「塗装を見る」という作業は訓練という訳ではなく、どちらかと言うと経験を積む事の方が大事かなぁ~。敢えて言えばこれも簡易業者さんはスクールみたいな所で教わってきて短期間で開業しちゃうパターンもありますが、これでは経験は無しの即席施工業者となてしまいます。
仕上げと施工内容は?
研磨を入れてしまったドアはコーティングが施されていました。よって再施工という形でガラスコーティングを。
内容的にはドア一枚の研磨+コーティングです。クリヤミストの除去(隣接パネル)分はサービスとなります。
翌日お渡し時にはあいにくの曇り空、写真も暗くなってしまいますが、、、
映り込みも良い感じではないでしょうか?
最終、お客様に御確認をして頂きお渡しです。
元々はまだ新しいので新車時施工のコーティング済車。
次回経年してきた頃には再度全体のコーティングを御検討するそうです。
有難うございました!!