茨城県カーコーティング店 s-detail’s blog

茨城県 自動車ボディコーティング、ボディ磨き、車両美観の施工例

レクサス LS460 ヘッドライトコーティング&過去記事再編集

ヘッドライト傷除去依頼

 以前、他作業で御利用(8カ月前)していただいたお客様です。
再度御相談をいただき来店されました。

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レクサスLS460

 以前バンパー部のフォグランプ(施工時脱着済み)をリペアしたのですが、取り付けを行ったという事でお見えになりました。何点か別の御相談をされて更にヘッドライトに付いた傷の除去を御依頼されました。

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当店でリペア後のフォグランプ

 デイライト部の発光の色合いも良い感じです!

ヘッドライトの傷除去と保護

 右ライトに傷があるという事で、ポリッシャーでの研磨とその後の保護の為コーティング処理をさせて頂きました。

 今回簡単な作業でしたので「待ち」での作業。※待ちとは車両を預けて一旦帰るのではなく、作業中にお客様を待たせしたまま完了という意味。

  既に全体が劣化進行中と思われるヘッドライトです。ハードコート層の劣化は見る角度によりハッキリと判ります。本来ならしっかりとしたリペアをおすすめします。

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 傷除去はもとより、軽く磨いただけで透明度の違いは判るのですが、あくまでも簡易施工なので十分な御理解をお願い致します。また、この方法によるハードコート層への簡易作業は直ぐに再劣化が目立つ場合がありますので全くお勧めはしておりません。多くの簡易施工店、GSなどの施工方法なのはお判りかと思います。

※今回は数センチの傷除去のみの御依頼ですからお客様も了承済み

 そうは言ってもお客様と色々なお話をしながらの作業でしたが、お客様のお話しから今回のコーティング塗布のみの施工価格がGSより当店の方が安かったのが判明!当然ですが施工仕上がりは美しいのは言わなくても判りますね。

以前の作業、フォグランプ施工の再編集

 こちらのお客様は色々と御相談をいただき、当店でも可能な限り対応をさせて頂いております。旧ブログで去年御紹介をさせて頂いておりますが、再度編集をしてここから御紹介を致します。

 

 当時持ち込まれたのはレクサスLS460の純正オプションのフォグランプとなります。フォグランプやヘッドライトをASSYで持ち込まれるお客様は少なくありませんが、(リペア時には脱着してからの施工を推奨します)こちらの部品代は高額な製品となります。

 参考までに、

  • 本体価格¥167,400
  • ハーネス¥5,400
  • スイッチベゼル¥540

 後付け、交換になると取り付け作業工賃+バンパー脱着¥50,000~(レクサス店)

 で、トータル¥200,000オーバー!!

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純正フォグ

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持ち込み時の確認

 お客様は程度の良い中古品を購入され、当店へ持ち込まれました。画像でも問題なさそうに見えます。透明度も高く状態は良さそうです。劣化は目視では確認できません。

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表面の状態、違和感

 お客様が問題としているのはシミ?細かい斑点、大き目の物は飛び石、不明な異物付着と等です。私も指触してみましたが何がどう?というのは判断できませんでした。

 御依頼を受けましたので、早速研磨にかかります。(実際にはどの様な方法、仕上げ方などを時間をかけ十分にお話をしています) 研磨により表面を再生するという方法です。一旦ハードコート層を完全剥離の個々の異物、傷、シミ等を除去してしまいます。

  高額な商品ですが症状を復元させるためには重切削の可能性もあり大変気を遣います。

 

研磨作業

重切削を行うのには、面を平均に削る事が重要になります。

 

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レンズ面のR

 斑(ムラ)がある様な削り過ぎもよろしくないので、ペーパーの当たり具合に気を遣います。↑の写真で判る通り逆R状のレンズ形状、平面でしたら難易度も下がるのに。。。ましてや、ヘッドライトに比べると幅がありません7~8センチ程度。 

 通常のサンダーの幅と丁度同サイズ位でしょうか?普通に何も考えなければこの幅同等のパットで往復研磨で早いと思うでしょうが、面を平均に研磨するのには良い方法とは言えません。現に当店では凹凸、R仕様のバックパットを10種以上揃えております。

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 細いパットを使用し平均に研磨を行います。直線的に研磨というのもベストな方法です。回転系の研磨機を使うのは全否定はしませんが、有効的な手段とは言えません。 

 レンズ幅が狭いのでグルグル回す様な研磨は行いません(機械研磨時の話)、除去しなくてはいけない物を一粒づと表現した場合、全てをカウント出来ませんが研磨中に丁寧に拾っていきます(除去ということ) 

 ペーパー研磨には粒度の粗い物から細かい物へ幾通りも替えながら進行して完結します。しかし、進行中に除去出来なかった、漏れがある場合、後戻りしながら丁寧に行います。

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除去残

 今回は3回程度後戻りしながらの作業となりました 。

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再研磨中

 Fバンパーに装着がされている一般的なフォグランプは低い所にあり、飛び石による被害も多くあるかと思います。飛び石の表面欠落は相当の深度があるのです。爪で引っかかる程の物で、例えば平均50~80μm程度の深度(当店調べ) ですので注意しなければなりません。

 

 研磨工程全終了後は下の画像の通りです。

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研磨終了後

 ペーパー研磨+ポリッシャー(コンパウンドによる仕上げ)による気を付ける事は、

  • 元々ある製品上のハードコート層全剥離
  • 異物、傷等の劣化や損傷部の除去
  • 研磨による磨き傷(研磨痕)を残さない
  • 表面仕上げが次工程の塗装へ適する仕上がり

 これらを行う為には正確な理論と技術、使用する機材、材料を必要とします。また、一言申し上げれば、動画共有サイトの施工例やスチーム系の施工例、巷の氾濫している情報とは全く異なります。異なるという事は仕上がり感、耐久性が違うという事です。

完全なる脱脂、クリヤ塗装

 如何なる仕上げ方法でも上から何かを載せるという事は油脂分を抜かなくてはなりません。「脱脂」という行為・作業です。当店では非公開にしています。そんなに難しい物を使用しているつもりはありませんが、正確性を求められる作業なので正当、正論、メーカー推奨、指定の正攻法で作業を行っております。当店では材料をケチる、代用品で済ませる等はしておりません。余談ですが他の溶剤等ではポリカーボネート素材素地に対して使用禁止品もあり、理論や解釈の見当違いで正しくないと判断される場合があります。当店では塗料メーカーとプラスチック製造メーカーのケミカルアタックデータ等を参照しております。

 

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脱脂後、再マスキング後の状態

 脱脂後は二回目のマスキングになります。研磨時と塗装時とマスキング作業は必ず計二回。

 いよいよ塗装となります。ポリカーボネート専用塗料でハードコート層を構築します。市販品、業務用のいわゆるコーティング剤(一般的に瓶詰め)と比較すると、耐久性が約3~5倍程度(目安、一概に何年という数値は提示できません)

 ※よく、他店で一年位、半年程度で再劣化しませんよ等は根拠やデータを示されるべきです。当県内、茨城県で簡易施工が多く存在するのはご存知でしょうか?施工価格に反映と作業時間を見れば一目瞭然なのですが・・・

 当店では誇大広告や根拠のない所は発信、宣伝をしておりません。それは何故か?屋外で使用する自動車、各々の使用環境、保管環境それぞれ違うので、お客様全体に向けた情報、宣伝には無責任な発信は出来ないからです。 具体的数値などは、あくまでも目安などになりますので受け止め方などは常識的判断をお願い致します。

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塗装後

 数回に分けて塗り重ね、そしてエッジ部への細心の注意を払った塗装。研磨項で説明を省きましたがユニット単体での作業時は、他店には無い当店オリジナルのエッジ部仕上げを行っております。この仕上げは後々(経年)のエッジ部の剥がれ防止、塗装自体の強度に影響します。また塗装強度に対しては規定の膜厚保持というのがありまして、基本に忠実、可能な限りの塗装作業の正確性が求められます。
 何の為の塗装という意味では塗装の強度不足が見られると耐久性に大きく影響しますので、同様に塗装方法で仕上げる別(他)な施工店でこの理論と作業が不足している場合は当店と同じ効果が得られません。

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塗装後の透明度

 作業中は当然の事ながら肌の確認をしておりますが、艶は7~8分でも十分可能です。

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強制乾燥

 

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 指触可能乾燥後に再度ペーパーによる研磨、ポリッシャー+コンパウンドによる仕上げを行います。
 

 仕上げによる重要な効果は

  • ブツ除去(スプレー時に付着するいわゆるチリ埃取り)
  • 塗り肌調整・・・肌を平滑に整える

 見た目の美しさを最大に生かす仕上げ作業となります。

 ※人の手で塗る塗装作業(リペア)ですから工業製品の様な精度とは比較すると劣ります。例えば極端な例ですが手作り工芸品の仕上がりにケチをつける方はいないと思います。精密さまで極端に求める方は新品のヘッドライト購入をお勧め致します。

 見た目の美しさとは、極端に何かを加えるのではなく、劣化状態の復元力が高かった場合に最終塗装を「如何に何事も無かった様な仕上がり」にする事です。変に不自然さがあってもおかしい所ではないでしょうか??

 皆さんは他の誇大広告で目にする「新車以上の透明度」「新車以上の艶」をご存知かと思いますが、真に受ける方でしょうか??
 選ぶのはあなた次第ですが、「実質本位」で・・・は今ここまでこの記事を読んでしまった当店です。

 

 

完成

完成写真は今回お客様が取り付け後の写真を使わせていただきました。

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リペア完成後

 まとめ、注意事項

 正確な理論に基づいた施工方法をする事で、施工後の効果を最大に発揮するよう努力いたしております。

 巷の情報によりお客様がそのまま受け取られ吸収される(失礼)や、販売する方は宣伝・ネットで書いたものが勝ち、言ったものが勝ち、その中には根拠のない宣伝方法もあり。

 当店ではスチーム系、塗装仕上げ、コーティング仕上げを取り扱っております。実際に扱う所による比較やそれぞれのメリット・デメリットを知る事が出来ます。扱いのない物は意見もありませんし、眼中にない物もあります。
 そこで、ネット上の間違った情報ではなく当店の実例から、

①塗装は塗った感があるらしい当店では塗った感はありません

[理由]
 正確な理論に基づいた施工方法によるなのですが、例えば他店施工品で塗った感があるのであれば塗装方法や仕上げ方法が技術不足なのでしょうか?

 

②塗装は剥がれるらしい施工後直後や短期間では剥がれません。

[理由]
 経年劣化で塗装が傷んでくれば剥がれます(寿命です)。もし直ぐに剥がれるのであれば脱脂方法や塗装方法に正確な方法が用いられていないという事でしょうか。

 

 樹脂専用クリヤ塗装の施行は施工価格が比較的高額です。作業の工程が多いのでその分価格に反映されます。
 仕上がり感、耐久性、全体のまとまり方が良いのが特徴です。また、商品の安定性は施工業者によりけりですが、正確な理論に基づいた施工方法を実践していれば良い施工商品と思います。

 

 完全・永久的なリペア方法が無い現状、何かしらの施工方法を施す事になるかと思います。当店の施工実績、経験は「実際の所どうなのよ?」が聞ける施工店なのかもしれません。

(ご注意)

 お陰様でヘッドライトリペアに際してお客様ご自身が事前の予習や、常識的判断でリペアの精度や耐久性、仕上がり感などを御了承していただいて施工利用されております。事前の御説明やご質問、御相談は十分に対応致しております。実際に施工されて復元の限界、早期の再劣化等も個々のヘッドライトによりそれぞれです。施工御依頼の判断はお客様自身、施工後のクレーム等も受け付けておりません。また、保証等も付帯しておりませんので御理解と御協力をお願い申し上げます。