茨城県県南地区からのお客様でヘッドライトリペア
研磨作業終了から塗装編になります。
研磨作業は朝開始すると、終了は夕方近くなんて事も少なくありません。
外国車のヘッドライトの場合レンズ硬度に違いがあり、国産車に比べ工程が多くなりますので時間を要する事になります。
前作業の研磨の詳細は研磨編の記事を参照下さい。
次は塗装となりますがこのまま直ぐにペイント出来る訳ではありません。
研磨前の脱脂作業
完全なる脱脂、クリヤ塗装 (他の記事と重複掲載)
如何なる仕上げ方法でも上から何かを載せるという事は油脂分を抜かなくてはなりません。「脱脂」という行為・作業です。当店では非公開にしています。そんなに難しい物を使用しているつもりはありませんが、正確性を求められる作業なので正当、正論、メーカー推奨、指定の正攻法で作業を行っております。当店では材料をケチる、代用品で済ませる等はしておりません。余談ですが他の溶剤等ではポリカーボネート素材素地に対して使用禁止品もあり、理論や解釈の見当違いで正しくないと判断される場合があります。当店では塗料メーカーとプラスチック製造メーカーのケミカルアタックデータ等を参照しております。
追記:施工業者から一般の方まで多くに知られている石油系溶剤、アルコール系溶剤。これらは当店では使用しておりません。
塗装によるハードコート層を構築
写真はありませんが再度マスキングを行います。単体施工、車両に取り付けた状態でも同様です。が車両に・・・状態の場合ライト廻りでだけではなく、車両一台分のマスキングですから手間と時間が掛かります。
いきなり塗装時の写真ですが、(塗装最中は塗装マスクや手袋等の装備で写真が取りづらいのです) 捨て吹き時に撮りました。
塗装回数2回目?位だったかでしょうか?塗装間隔時間があるので合間に写真を撮りました。塗装肌というのが必ずあります。塗り直後ですからこの後もう少し落ち着きます。落ち着くというのはガン塗りで微細な粒子を吹き付けている訳で、塗料の粒が経過と共にもう少し潰れ平滑になってきますという事です。
実際に何度の重ねする等の情報は出せませが、ここでの最重要ポイントは塗装の膜厚です。膜厚とは闇雲に厚く塗れば良い訳ではなく「規程膜厚」という事です。
この意味とは何でしょうか? 薄いと塗装強度が落ちます。厚すぎると割れ等の原因になります。塗料を製造しているメーカー自体がこの塗料に最適な膜厚のデータを持っています。塗り方にもデリケートな素材ポリカーボネートに対して細かい指示も存在します。
剥がれの原因や実例は?
- 経年劣化による剥がれは当然塗装の耐用を消耗した事になります。
- 比較的短期間での剥がれは塗装不良・・・塗装膜厚不足や密着不足
- 施工後の使用保管環境の極端な悪条件による事もあります。(特に紫外線からの)
実際に施工後の状態から原因を追及・断定する事は難しい所です。要素的に一つだけではなく何点かが混じり合わさっての事になりますから施工使用後の確認は憶測になりかねない事です。ですから確実な施工を実践する事に神経を尖らせており、結果この事が施工後の耐久性につながる、良い物を作っておけば長く持たせられると考えるしかありません。膜厚や剥がれのみならず全行程に於いてエラーは無しで施工する事です。
仕上げと完成
塗装後10分以上セッティング時間を取り強制乾燥を行います。
乾燥後にお渡し完成ではありません。
状況により7~8分艶、又は9分艶で塗っているのですが、研磨により調整をします。
↑ この状態を更に整えていきます。
せっかく塗ったものですが研磨は再度ペーパーを当てます。
ここで具体的にどこのペーパーとか粒度は教えられませんが、肌の状態(凸凹感)がお判りになるかと思います。
次の工程研磨後 ↑ 違いは判りますでしょうか?
最終一歩手前 ↑
上の2枚は殆んど違いは判らない程度かもしれません。
詳細は×ですが、通常4~5段階の工程になります。
ここでの研磨量に対する目減り量は、塗装時に計算もしております。この研磨による膜厚減による影響が無いよう気を付けている事となります。言い方を変えれば全行程にはそれぞれ意味があり、正確な理論による堅実な作業を行う事となります。
屋外の太陽光下でも確認をします。
塗装ボディパネルとは違いヘッドライトはレンズ=透明の物です。見る角度により異常があれば目立って見えてしまうのです。
透明の物ですから光の入り方で今まで見えなかったものが見えるなんて事も・・・
最後に
お客様から取り付け後の写真とブログ掲載の御協力承諾をメールでいただきました。
感謝と御礼を申し上げます!
この度は遠方からの御依頼・御利用を誠に有難う御座いました。
当店の方針
当店の方針誇大広告は無し
ライトに関してピカピカ、新品の様な透明度 言葉は無し。
当店の研磨技術には歴史と幾度となく技術の進歩があり、施工台数の実績(数えた事が無いけど)にも表れています。
正確な理論と施工技術
施工実績からとんでもないダメージ状態の物も経験をしているのです、だからどの様な状態でもキレイになる!等の広告は打ち出しません。施工前から不正確、不確実な事を言えません。それよりも確実な作業を行う事で出来る限りの良い結果を出す事と致します。
施工後にノークレームでお願い致しております。
面倒かもしれませんが当店の趣旨を御理解していただける方のみ施工をさせて頂いております。(ヘッドライトリペア施工のみならずボディ等全てに於いて)
その他、記しておきたい事もありますが他の記事と重複すると、諄くな煩わしくなりますので御確認等は他のヘッドライト記事をご覧ください。