茨城県カーコーティング店 s-detail’s blog

茨城県 自動車ボディコーティング、ボディ磨き、車両美観の施工例

トヨタ エスティマ ヘッドライトリペア塗装編

 エスティマのヘッドライトリペア作業、研磨が終了して本記事は塗装編となります。

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 研磨には多くの時間を割き、作業には出来る事は全て行います。

 ヘッドライトリペアの方法で「塗装方式」は時間や手間が掛かると言われますが、まさしくその通りです。ただ、一般的に思われている様な工程の多さや作業の準備以上に時間や手間が掛かるのは当店かもしれません。純粋に多くの事を時間に制限されなく行っているからです。
と言ってもお客様への納期は設定していますよ。

本記事は【研磨編】に続き下記の項目により【塗装編】となります。

  

研磨編の記事はこちら 

s-detail.hatenablog.com

 マスキング作業

研磨時の物は剥がして再度塗装用にやり直します。そして、ヘッドライト廻りだけではなく、ボディ全体も養生します。

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 脱脂作業

 完全なる脱脂を実践しています。脱脂に際して詳細などは別車両記事で書いていますのでそちらを参考に。

 

正確性を求められる作業なので正当、正論、メーカー推奨、指定の正攻法で作業を行っております。当店では材料をケチる、代用品で済ませる等はしておりません。余談ですが他の溶剤等ではポリカーボネート素材素地に対して使用禁止品もあり、理論や解釈の見当違いで正しくないと判断される場合があります。当店では塗料メーカーとプラスチック製造メーカーのケミカルアタックデータ等を参照しております。

VW トゥアレグ ②ヘッドライトリペア塗装仕上げ編 - 茨城県カーコーティング店 s-detail’s blog

 

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ポリカーボネート素材脱脂

 何気にキムタオルで拭いている、何かを塗っている様な画ですが、大変気を付ける事があります。超厳密に言えばキムタオルに限らず何かを使用して拭きあげれば傷が入るという事です。

 PC素材の無垢の状態、ハードコートがされていない素地の状態だからです。これは素材の硬度が関係します。硬度とは感触や想像ではなく硬度測定による評価結果の例として、ハードコートがされていないPC素材の鉛筆硬度レベルでは2B程度とされています(工業規格の引っかき硬度(鉛筆法)測定値参照)
 参考までにボディコーティング店として塗装を研磨する立場から、国産車の耐スリ系新車クリヤ塗装で2H前後と理解をしています。

 この様な事から毎回ですが、脱脂作業時には腫物を触る様な神経を遣う作業となります。本当に油断をすると簡単に拭き傷が入ります。素材の理解、施工法の理解、施工時の対象素材を見る事も重要です、だからいつも照明を使うと言ってますよね!

 毎回話のネタは付きませんし、理屈が多いよ~と思われるかもしれませんが、多くの知識を持ちながら作業を実践するからこそ結果につながる事と信じて疑いません。反対に何も知らなく「脱脂は溶剤で拭けば良いのでしょう~」位の雑な扱いをすれば、折角研磨が良くてもこの段階で失敗、又は仕上がりが悪くなる事でしょう。
 とはいえ、記事をスマホで見ている方には文面が長く読みづらいのかなぁ?と心配に思いますm(__)m

樹脂専用クリヤ塗装と乾燥

いよいよ塗装です。

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実際に何度の重ねする等の情報は出せませが、ここでの最重要ポイントは塗装の膜厚です。膜厚とは闇雲に厚く塗れば良い訳ではなく「規程膜厚」という事です。

VW トゥアレグ ②ヘッドライトリペア塗装仕上げ編 - 茨城県カーコーティング店 s-detail’s blog

 他の記事も参考にして下さい。
今回は特に書きません。

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強制乾燥中、ここまでくれば乾燥後の指触可能を待つのみ。

 

最終仕上げ 

 指触OKとなりましたら仕上げ作業となります。

 一般の方の目視では塗り肌や違和感が出ない様な仕上がりになります。
 過去施工時のお客様のお話しではGSや量販店、簡易施工店での施工後とは全く違うと言っていただきました。具体的に言うと他店施工は一見綺麗になったが、それは劣化状態から比較すると、、、一見綺麗に見えるが粗さやムラ、雑な仕上がり、、、という例えを仰っていました。

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 ここまで来れば一点集中。滑らかに持っていきますよ~ 肌の調整作業は状態によってペーパー研磨を行います。

 

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 最終ポリッシャー+コンパウンドで研磨。

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 最後はマスキングを外し、洗車を行い終了です!

 この後、屋外で見る感じや、角度、等でどの様になるか判るかと思います。

 

完成と白化現象の影響による見え方

 全作業修が終了したので屋外で確認しました。

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 上3枚は天気は曇り(薄日あり)

 ある一定以上の光が当たると、または、光がレンズを通過する事により透明度が悪いのが判ってしまいます。一般的施工法による限界です。

 

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 上2枚はガレージ内シャッター開放(屋外の光が入る程度)

 屋外でレンズに当たる光の量で表情で随分変わります。完成度の高さや他の車両へのリペア後の比較では、物足りないかもしれません。

 日陰や暗い所で見ると透明度は上々ですが、日照の強さや明るい場面では透明度の物足りなさが判ります。

 
 最後に比較画像を作ってみました。

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 比較しましたが一つの参考例です。先述した通り見る角度、光の当たり方で全く違うという事を御理解下さい。

 完成後お客様はある一定の納得をされておられました。表面の劣化した黄ばみや白濁、ハードコート層の肌のガサガサが全てリセットされています。

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 お渡し前の車両となります!

 御利用有難う御座いましたm(__)m

 

Point!  今回の「白化現象」によるポイントとまとめ

★ヘッドライトリペアには劣化症状にもいくつかある

★「白化現象」の場合、復元は不可、又は施工法を変えると復元の可能性あり

★通常施工法による施工後の透明度に不足が生じるので御理解をされる事とします

@ 白化現象の復元に有効的・可能性がある施工法もある。しかし、メリットよりデメリットが大きくレンズに大きく損傷を与える事もあり推奨は出来ない。

  

Point! 当店のヘッドライトリペアの特徴

★ 研磨は劣化した部分を除去するのではなく完全剥離

★脱脂は完全脱脂、素材に影響がある溶剤は使用しない

★仕上げ方(塗装やコーティング保護)は長期耐久に有利な物の選択を推奨

★全ての工程に「正確な理論による作業」が必要=当店は実施

 

 ヘッドライトリペアについて、他の記事も参照ください。
 また、施工を前提に検討をしていただいていれば、不明な点やご質問にお答えいたします。

 

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