久しぶりになりますが当日(翌日)作業ブログとなります。理由は遠方のお客様で一週間のお預かりの上作業詳細をお伝えする為です。
車両はスバルのアウトバックとなります。御注文はボディ磨き、ボディコーティング、ヘッドライトリペアとなります。
車両情報としては詳しくは後程にしますが、ヘッドライトリペアをするにあたり2010年車という事でおよそ9年経過のリペア作業となります。
劣化の現状
屋外保管(屋根無し)、お客様による市販品使用のお手入れ、そしてレンズ形状が上面を向いているのとレンズ面積が大きい等と多々の条件があります。
条件的には難しい所ですが作業を進めます。
研磨作業
まずはマスキングですが、様子を十分過ぎるほど観察しながらとなります。
↑ この様な場合、再生は難しい所となります。深度、破傷幅にもよりリカバリーも可能ですが実際の作業により見極める事になります。
研磨作業です、
重要!!
この時点で「膜切れ」というのが判りました。というか写真 ”※市販品使用痕” の確認時に予測は出来ていました。
「膜切れ」とは元々あるハードコート層が経年劣化や外的又は人為的要因により層が薄くなったり、損傷を受けほぼ無い状態を言います。
という事は今までハードコート層の役割をあまりしていなかった状態でしたから、レンズに大きく損傷を与えてしまっていたようです。クラックとひび割れが多く見受けられるので納得も出来ます(納得をしてしまっては申し訳ないのと、他人事ではないと思っておりますm(__)m)
物理的に無理な物は諦めるしかありませんのと、レベルの高い御要望であればお断りするしかありませんが、初期研磨の”初期”から作業方針を直ぐに変更しました。
ネット上で多くみられるスチーム系の宣伝文句を習って言うと「特殊技術」(苦笑)で・・・となるのでしょうか?
作業を進めます、
この様な症状は難しく、しかし可能な限り攻めます。
出来る限りの仕上がり感と、強作業によるレンズ自体の耐久性を考慮します。
この距離間では確認できない位までという所でしょうか?
最終ポリッシャーによる研磨仕上げ作業
研磨等の作業は終了です。
クラックという表現や認識がありますが、ひび、割れ等の違いや実際の症状での区別があります。一概に全部同じではありません。また、塗装での施工をする施工店では特にこの辺りの基礎知識がしっかりしています。クラックの種類により主な要因やクセが強いダメージのリカバリーが困難な物は、市販品や簡易施工店の有機溶剤や界面活性剤、石油系を含む洗浄剤や復元剤などがあります。不明な点は御質問、御相談をお願い致します。
作業時間は片側4時間=2灯で8時間、以後塗装仕上げ作業となります。
物理的に不可能な物(当店では壊れているものは直らない)は無理としても、諦めかけた物でも可能性があれば可能な限り行わせていただきました。
製品の美観リカバリー、そして安全性も考慮した作業(ポリカーボネート素材の性質上と前照灯という部位への安全確保)という事になりますので御理解をお願い致します。
次は塗装作業に移ります。