スバルアウトバックのヘッドライトの研磨終了後に樹脂専用クリヤ塗装を施します。
研磨後の状況
リペア作業の研磨のみを全終了後の施工前、施工後は以下の通り。
左右での比較になりますが、違いは判るかと思います。
磨き後のこの状態はポリカーボネート素材そのものです。剥離研磨ですから素材自体の素の状態(厳密に言うと油脂分あり)
油脂分とは最終磨きに水性コンパウンドを使用していますが、大概のコンパウンドは水性と謳っていても成分の繋ぎに僅かに配合してあったり、それに準じるものが微量含まれています。その油脂分等が磨き後に残留しています。
この後に脱脂作業となりますが気になる方は他の記事に詳しく書いてありますので参考にされて下さい(リンクは貼りませんm(__)m)
研磨終了にあたり施工後の「どうだ!この透明度」「新品の透明感!」等は当店ではありません。その為、現実をお知らせする内容ですので宣伝文句につられる方や魅かれる方はガッカリするかもしれません。
リペアの内容には含まれませんが、この様な障害もありました。
丸印内の照明映り込み廻りに虹色にも見える曇りが発生しています。内部とはレンズの内側です、リペアで研磨しているのは外側となります。
他にも研磨等とは関係ない、作業では不可能な経年で現れる症状もある事は御承知ください。
樹脂専用クリヤ塗装
マスキングを再度行い塗装へ進みます。
数回に分け塗装を行います。
乾燥
塗装後に強制乾燥を行います。
温度や時間等に決まりがありますが、乾燥を終了すれば指触OKとなります。
この日は夜遅くまで作業を行いましたが、乾燥をある程度まで済ませ自然乾燥での翌日まで作業は持ち越しました。
仕上げ作業
乾燥後に一旦屋外で確認してみました。
薄日程度の曇り空下ではこの様に見えるようです。
入庫時直後に撮った画像では↓
上面の酷かった状態が、
リペア後に↓
少し写真の角度が違ったようですがm(__)m
これで終了でも良いのですが、もう一つ作業を加えると仕上がり感に差が出ます。
塗装終了後に更に研磨を行います、肌調整というものです。
塗り肌は大変良いのですが、塗りでの仕上がり以上の肌を作ります。
この後、仕上げ作業をポリッシャー等で行います。
余談ですがこの作業中に第三者の方が見ていたのですが、「なんでまたやり直しているの?」と言われました。これは”こんなに綺麗なのに”や”問題が無いのに”を表しているようです。
”ポリッシャ磨き済” が最終仕上がりとなります。限りなく肌を平滑にする事に全神経を遣います。
ボディパネルとは違いヘッドライトレンズは立体的且つ透明の物、あらゆる角度から見た時に透明度を上げるにはクリヤ塗装の肌を平滑にする事が重要なのです。
まとめ
仕上がった画像はこの段階(記事を書いている)では撮影をしていませんので、ボディ磨き・コーティング施工後にまとめて見ていただく事になります。
完璧な施工だ!や仕上がりはどうだ!!というつもりはありませんが、作業を正確、又は堅実に行う事(可能な範囲で)を主とした内容とさせていただきます。
また、”膜切れ”ハードコート層の殆どない状態でしたから、劣化の症状から若干手遅れという所もありましたので、物理的に可能な範囲内での施工作業となる事は御了承頂く事になります。
参考までに大変多くのお客様が御利用していますが、新車から5~6年位が劣化復元にて出来上がりの精度が変わってきます。多くは元々あるハードコート層の生きているのか?、死んでいるにて劣化症状に致命的ダメージを与えてしまいます。特に上面を向いているレンズ形状車、他の外的に与える要因(市販品、簡易施工)などにより劣化が早まったりしますのでご注意が必要です。
それでは次にボディパネルの作業へと進ませていただきます。