新車のデリカ(限定300台)にボディコーティングを施工しました。他の関連する部分にも専用コーティングを施工させていただきました。
- 三菱自動車のALL BLACKS Edition Series Complete Packageとは?
- ご入庫の経緯
- 洗車と下準備作業
- ウィンドウガラスコーティング
- ボディ研磨(一部傷除去等)
- スケール除去
- ボディガラスコーティング施工
- 完成とまとめ
三菱自動車のALL BLACKS Edition Series Complete Packageとは?
ラグビーワールドカップ2019日本大会。それに出場中のニュージーランド代表チームオールブラックスと三菱自動車がタッグ。
チーム公認の特別仕様車”ALL BLACKS Edition Series”
両者の志が共鳴。
そしてあなたの心を突き動かす為に”ALL BLACKS Edition Series”が誕生・・・
このシリーズは今回ご紹介するデリカD:5とエクリプス クロス、アウトランダーPHEVに設定されています。因みにデリカ以外は100台の設定。
ALL BLACKS Edition はフロントグリル、フォグランプベゼル、レイズ製アルミホイールなどを、すべてボディ同色のブラックマイカに塗装。ポジションランプベゼルもブラックに塗装されています。ホイールナットも専用です。
更にComplete Packageはディラーオプションではデカールの他に、チーム名入りマッドフラップ、フードエンブレム(ブラック塗装)、テールゲートスポイラーが装着さているのです。
キーワードはAMBITIONみたいですが、詳細は他のサイトや興味がある方は調べて見て下さい。
ブラックカラーと雰囲気、特別な装備等と凄いですね!
お客様はルーフキャリアは購入されなかったようですが、他にも色々とオプションや用品を購入されているようで車内にはたくさん積まれていました。
ご入庫の経緯
こちらのお客様はポルシェをはじめ複数台の車両で以前から御利用していただいております。今回新車購入という事でボディコーティングの御依頼です。限定車ですからディラーにて早速御予約、それからすぐに御相談、御予約を入れていただきました。納期は1か月~程度と伺っておりました。
カラーが真っ黒という事で想像はしていましたが、実車を見て納得です(苦笑)
事前に施工内容の検討、お見積りを行いましたが施工には可能な部分やりましょう~
という事になりました!
洗車と下準備作業
入庫前にあいにく雨という事で走行、茨城県南地区からの御依頼ですので当店から比較的近くのディーラーから直接入庫とはいきませんでした。また当店の予約状況の隙をついてのご入庫でしたから致し方ありません。
作業日前日の夜間に持ち込んで頂き現車確認をしたのですが、走行時の汚れと何処か狭い道路などで付いてしまう傷も多数ありました。
まずは入念に洗車を行い次作業にへつづきます。
ウィンドウガラスコーティング
窓ガラスへコーティングを行いました(撥水性)
ボディへの作業を始める前に水を使用する作業が最初になります。
バックドアのガラス作業時に写真を撮っていました。
新車時ですから何か大きな問題(ウロコスケールや傷)はありませんでしたが、ご覧の様に専用の油膜除去剤にて作業を行います。
当店では全て作業は機械研磨となります(機械が入らない様な所は除く)
油膜除去程度の作業でも機械研磨使用というの速さを求めているからではありません。
極力平均、平滑性を求めるからです。要は確実性を求めている事になります。
今回フロント、リアと2面を作業させていただきました。
ボディ研磨(一部傷除去等)
先に述べた様に若干傷が入ってしまっています。ボディカラーが濃色という事でより目立つのですが(カラーの仕組みにもより、後述します)部分的に研磨で処理をします。
何とかの一つ覚えではなく(何でもルペスと吠える業者あり、ルペスしかないのではしょうがない)、状況によりアイテムを使い分けます。
今回の研磨条件はデリケートな塗色、新車、ロッカーのPPパネル素材、傷の深度等々・・・
デリケートな場面はより確実性を求めるのと写真の様なアイテム、そして、ピンポイントによる研磨、大オービットに比べポイントで研磨、無駄に磨かない、、、フリーのWアクションとは違い特殊クラッチ付きの確実に回転するWアクションで素早く研磨等々・・・沢山理由はあり。当然使用研磨剤の組み合わせにもより、、、
これは施工者の考えや技量により個別に違うので、全くの別の意見もある事でしょう(他の正確な根拠や要素が無い意見や考えは無視ですが、その様な場合お客様の大事な車両、塗装を取り返しのつかない危険があり)
また、今回ミツビシ車という事でミツビシ塗装専用のブレンドした研磨剤を使用。
よくホンダ車の塗装が弱い、デリケートと言われますがミツビシ車も同様か近い部分があります。因みにホンダ車はホンダ車専用研磨剤を用意、使用しています。
タオルの毛羽が付着していますが、線傷は除去出来たかと思います。
次の作業へ、、、
スケール除去
工場出荷後、ディーラー保管時の状況が今一つなんでしょね、、、残念です。
目立つシミが少なくありません、本来新車なのでもう少し良い状況を期待するのですが(困)
↑ 塗面に溶剤反応中で拭き跡しか写っていません。でも視点を変えて見て下さい。ルーフドリップモールのシミが判る事でしょう。この様な物がボディの至る所に目立っていましたね。
作業後 ↑ のように映り込み時に何も見えないのが良いのです。
ボディガラスコーティング施工
再度洗車、脱脂作業を行いました。
大きな拭き取り用マイクロファイバータオル(業務用)
当店では一般のお客様にも販売しております、税込2,500円です。
大きいだけあって水分吸収性=拭き取り時間は早いですよ~
エアブローも済ませ、いよいよコーティング塗布作業となります。
いつもコーティング中は写真は一枚程度ですm(__)m
無事に全パネル作業を済ませ(車両サイズと塗色の為かなり時間を要しました)
終了です!!
完成とまとめ
完成です!!
バックスタイルの画像ですが、以前のモデルと比較するとリアガーニッシュの水抜け排水性が良くなったような気がします(改良されたのでしょうか)見た目も大事ですが機能性も大事ですね、各パーツ間からの排水性が悪いと水滴、グリスの通り道となり汚れやシミになる原因となります。
施工内容は、
①ボディガラスコーティング エシュロン
②F・Rウィンドウガラス撥水加工
③AWコーティング エシュロン
アルミホイールは御覧の通り
最後に少々お時間を頂きますが、三菱自動車の”ダイヤモンドブラックマイカ”という塗色は”マイカ”と謳っているのですがマイカのキラキラ感は多くありません。
このカラーの仕様はベースとなるブラックが2色で90%以上を占めています。他のカラーは僅か、ガラスパウダーもホント微々たるものです。
何が言いたいかというとマイカ色ですが、ほぼソリッドブラックに見えてしまうと言っても嘘ではないのです。
長所としては他メーカーのソリッドブラックの様に凄味があるカラーに見える。
短所又は不利と言えるのは傷やシミなどは目立つので、デリケートな塗色と言える。
ミツビシの塗装はそんなに強くありません(表面強度、ホンダと同様)
デリケートな塗色と塗装強度に特徴からか、なかなか厄介な”ダイヤモンドブラックマイカ”となります。
デリカというとアウトドアをワイルドに走るイメージもありますが、塗色のデリケートを気にしていたら何処を走るの? となってしまうでしょう。厳密に言えばどの様な塗装でもクロスで拭きあげただけで摩擦痕やチリ埃もあるのでキズは入ってしまいます。
これは間違った方法ではない通常お手入れ等であれば、日常使用のキズとなります。
あまり神経質にはならない様、こちらからもお願い申し上げます。
黒色車を買ってお手入れに対してノイローゼ気味になった方もおられます。
この度は貴重なお車のご入庫を有難う御座いました。
最近の当店施工限定や希少車は下記の例がありますので宜しかったらご覧ください