ホンダシャトルのボディ磨き+コーティングの御依頼です。ボディ磨き編とコーティング編の2回に分けて編集します。
車両情報
平成28年式、ボディカラーはB610M=ミッドナイトブルービームMとなります。お客様は新車で購入され既に一回目の車検を済ませております。また、新車時にホンダ純正ボディコーティングを施工されていました。
当店入庫施工時で新車から約4年目を迎えます。
御予約日に洗車されてからご入庫していただき有難うございます。
夕暮れ時に見ると艶もあり深みがあるブルー系メタリックに見えますね。
入庫時
この手のボディカラーはお手入れ次第では大変デリケートとなります。上の二枚の写真では状態が良さそうに見えてしまいますが、厳密に見ていくとシミの浸透、細かい傷等は目立つボディカラーになります。
そして、ホンダ特有の塗装性質と濃色系というのも仕上がりに関係します。
ボディ磨き
車両へのマスキングを済ませ、まずはフードの研磨です。
※マスキング前に各部洗浄、研磨前の特殊溶剤による洗浄、下地作業を済ませていますが割愛します。
状態により苦戦しましたが細かい事(説明)は省略し画像で進めます。
作業時間は後で気づいたのですが、約二時間(汗)
今回細かい話を省略したのは「磨き前」「磨き後」の二枚を比べて判りますか?
同じ条件で撮った写真ですが色味が全く違います。
作業後の仕上がり具合は深いシミの浸透(クレーター状イオンデポジット)が完全除去が困難でした。かなり侵されています。
とは言え、可能な限り攻め込んで研磨すると除去できたものが多く、塗装にスッキリ感が戻り濃いめのブルーMの奥深さが出たのですね。研磨前の画像はボヤ~とした感じがありますね。と言いつつ、PCに画像を取り込んでから気が付いた私です(汗)
次にサイドパネルフェンダーからドア付近の状態です。
ポツポツと変なシミがあり照明もハッキリ映り込みません。
写真を撮る角度が変わってしまいましたが、磨き後は照明が映り込むようになりました。
また、決定的に塗装が侵されているのはこういう状態です。
大小の陥没が確認出来ました。
塗装の種類(メーカ別等)や日頃のお手入れ状況により様々です。
ホンダ車の塗装の硬度から新車から数年でもこの様に傷みが激しい場合が多々あります。当然、使用環境、日常のお手入れ頻度、その他多々の条件が組み合わされますから一概に塗装が弱いからとは言い切れません。
リカバリー可能な場合もありますが、ここまで塗装が傷んでいると難しくなります。またある程度の研磨量、研磨手段により目立たなくさせる場合もあります。
次に違う部位ですが(ルーフサイド~ドア枠上部)状態の変化を見て下さい。
大分変化はしているのですが、塗装の陥没状態は修復が不可となります。
一般論で言えば通常の目視では目立たない仕上がりです。
今回、重切削に近い研磨も部位によりありました。塗膜の減少を最低限考える事と、劣化リカバリーのバランスには大変気を遣ったのが最後の感想です。
ホンダ車特有のデリケートな塗装、このクセを少しだけでも有利に持って行きたいが為にホンダ車専用研磨剤を用意しています。磨き方、使用アイテムと一番手間が掛かる塗装ですね。
研磨の内容は此の辺で終わりです。
研磨終了後に最終チェックしている頃?の写真です↓
次記事は「コーティング編」に続きますが、研磨以外の別作業なども織り交ぜて御紹介します。