ホンダフィットのヘッドライトリペアを行いました。車両全体のリペア、ケアを御相談,当店扱い施工商品で可能な範囲で一台を仕上げていきたいと思います。
※ご注意 ヘッドライトリペア施工の御注文について
2020年3月14日現在単品施工をお断りしています。ボディコーティング、磨きと同時施工のみお受けしております。御理解と御協力をお願い申し上げます。
施工御依頼はヘッドライトクリヤ塗装
御依頼の施工商品
御注文はヘッドライト劣化復元ですが、最終仕上げにはヘッドライト塗装を行います。
リペア方法に幾つかの方法があります。スチーム方式、コーティング剤仕上げ、当店扱いには3種からお選びいただけます。
ですが、仕上がりに最も安定度が高いヘッドライト専用クリヤ塗装をお勧め致します。
そして、最もお客様から絶対的支持があるのはこの「ヘッドライト・樹脂専用クリヤ塗装」となります。劣化したヘッドライトを再生しウレタンクリヤ塗装で仕上げます。
当店は各種ヘッドライトリペアを御用意しているにもかかわらず、お客様が何故これを望まれるか判りますか?
各お客様からお話を聞いて共通する部分は、
「スチーム方式の様な新しいのも興味があるけど、やっぱり以前からの実績があるから」
言い方は各自違いますが、この様な意見が圧倒的多数なのです。
検索等でもスチーム系を調べている方は多いですが(当店の記事もGoogle検索では1~2位に表示されます)、クリヤ塗装も当店へのヒットが多く各々ヘッドライトリペア作業を依頼するお店を探されているようですね。
勿論、各施工方法にはメリット・デメリットがあり、その点は御理解をいただくようですが・・・
下の表は当店独自の評価表です。
メーカーさんの意見やアピールは無視、実作業者(私本人)ヘッドライトリペア歴長し、+各お客様からの直接の意見や感想から感じる事をベースとしています。数字的根拠は無しで感触、感覚ですので了承ください。
施工者や個人の見解、認識、知識にはそれぞれ違いがある。当店では実際の施工歴からこの様な評価となる。
最新の技術、新車以上、ピッカピカ!、この透明度~ etc. のみの見解・見識の方は見る必要は無し。情報収集に柔軟に 対応できる方が宜しいかと思います。
参考にする、しないは自由だが、意見、反論等は他で行っていただきたい。
お客様からお金を頂戴し、良い物を作る意味では最も安定感のあるものを重要視と推奨しています・・・・・・そういう見方をしております。
また、これは重要な事ですがヘッドライトを取り外しての施工が基本となります。車両から外さない施工は要相談となりますので御理解をお願い致します。
外した状態と外さない状態ではリペアの精度が全く違いますので、御理解と不明な点はお問合せ下さい。
POINT!!
※UV以外は当店取り扱いがあり、実務経験値が高い。他店の多くは複数の方法を実際に経験しておらず、憶測でものを言ったり、正確な比較が出来ていない。
判らない事は実際に実務継続経験している施工者(当店)へ聞く事をお勧めします。
施工商品の理論
ここで重要な事、誤解を招かない様な説明になります。
ヘッドライトリペア方法で選択肢がありますが正しくは保護方法です。
簡単に言うと単純にヘッドライトにクリヤ塗装を施しても、正確な完成にはなりません。塗装をしたからライトが綺麗にはならないという事です。他の方法も同様に捉えていただきたいと思います。
研磨=下地作業を正しく行わないと綺麗にはなりません。
綺麗になったものを保護する為に各種方法があるという事です。
反対の例えは当店の様に研磨理論、復元理論、耐久理論が正しく行われている場合は、比較的効果の低い(耐久性)コーティング剤保護でも意外と長期の持続性が期待できます。研磨が正しく行われていると、保護施工商品の純粋な耐久性能に頼る事となります。プラス施工後のお客様の使用保管状況、環境により性能が変わります。新車時のヘッドライト、リペア後のヘッドライトでも屋外走行、駐車使用環境の自動車はヘッドライト劣化の進み具合は複数の要素によりますので、単一的に何が原因だったのかは特定するのが難しい所です。
※一般的な簡易施工店、施工業者などと比較した場合(例:施工金額数千円~1万円程度と比較)
車両情報
車両年式は平成19年(2007年) ですから施工御依頼時(2020年)は新車から13年目となります。ヘッドライト以外の部分等は別編で詳細を記しますが、車両全体を拝見するとくたびれ感やお手入れ頻度の少なさが判ってしまいます(大変失礼な言い方となってしまいますm(__)m)
ボディの汚れ、状態と同様ヘッドライトもかなりくたびれています。
憶測と状況判断から今まで一度もヘッドライトに手を掛けていないか、簡易的処理程度と思われます。
これは、どういう意味とこの後の展開に影響するか?
過去に簡易施工やお客様の市販品使用等は、経年劣化+損傷を受けている可能性があります。特に石油系の溶剤や材料を使用した物は現存のハードコート層内の残存、更に酷ければハードコート層を突き破りポリカーボネート素材内への浸透からのダメージありと捉えています。
出来れば劣化していてもあまり手を入れていない方が、素直に復元できる可能性が高いです。例えば今回の車両は比較的素の状態と思われます。
入庫時にランダムに写真を撮っておりました。一般的に街中にはこの様に黄ばみや透明度の低い車輌は沢山走っていますからこの車両が特別という事はありません。13年経過した劣化、実際には作業をしてみないと判りませんがどの位回復できるでしょうか?
固有の車種、同車種でも製造年式、経年中の環境で劣化具合、復元の可否、沢山の要因があり一概には言えません。またこの車両(フィット)も復元にはそれぞれの違う車輌により差が大きいと認識されています。
POINT!!
先にお断りするのを忘れる所でしたが、当店では「ピカピカ」「新車の様に」等はアピールしておりません。車両はあらゆる使用環境に曝されております、状況により各々一台づつ劣化現象、復元率が違うのです。
ハードコート層剥離
他店でのWEB上の情報発信で「ヘッドライト磨き」という名前で施工メニューを掲げていたら、磨いた位でどうにかなる?というのがありました。そもそも元々のヘッドライトハードコートを軽く磨いた位では表面上の劣化した部分を落とし、直ぐに元の様に黄ばみや白濁等の再発してしまうだろう。という見解です。当店も同様の考えです!
ですから、見出し的に「ハードコート層剥離」を使用する事にしました。磨きだよね~、研磨だよね~ と突っ込む方は剥離の方法が研磨という作業と捉えて下さい。
剥離のみが目的であれば、作業後に表面がガリガリでも透明度が無くても良い訳です。
しかし、剥離をする為に、又は同時に研磨で表面を整え仕上げていくというのが正しいと思います。
斫りや切削という方法や表現でも良いのですが最も適した表現が「研磨」となります。
この研磨が表面上の上っ面のみなのか?又は重切削研磨なのか?どれだけ正しく行っているかでリペア精度の差が出るのです。
表現方法の違いや細かい部分、作業目的等の明確化をすると御理解を得られると思っております。
ポイント!!
要はハードコート層を剥離、完全剥離と表面の仕上げを目的の作業。完全剥離には経験と技術、理論等の知識を必要とします。
それでは作業の方へ、
ヘッドライト廻り及びF廻りへのマスキング
マスキング時の写真ですが劣化状況もお判りになるかと思います。
マスキングは車両のF廻りを大きく行いますので、手間と資材の使用量も多目になります。私の感覚ですが簡易施工店、簡易施工業者の5倍以上の労力(資材使用量)となります。
当然の事ながらヘッドライトリペアでも車両全体を洗ってからとなりますのでマスキング開始までには1~2時間を要します。
POINT!!
施工作業には屋内と照明が必要とします、当店ではボディ(塗面)磨きと同様にヘッドライトへ照射します。屋外作業を100%否定は出来ませんが、当店ではいかなる場合も屋内です。対象物のレンズは透明ですから塗面とは違った見方も必要になります。
屋外、太陽光の下でも良く見えるのですが、対象物を透かす目的やあらゆる角度から見る為には太陽を自由に動かす事は不可能です。照明であれば自由に動かせます。また太陽光が強い場合は眩しすぎて確認と判断が難しくなります。よって、屋外での確認、屋内での作業、共用し何度も確認するのが一番良い方法です。
サンダーによる研磨
使用機材、資材等の情報公開を差し控えております。何故なら簡易施工店や業者が見ているからです。
また、ネット上のペーパー粒度の最初は〇〇〇番だ、などの情報は全く参考になりません。何番だから間違いなく作業が出来るではありません、劣化状況等を確認して車両毎に選択をしています。
この時の第一の目的が明確化しているのと、磨けば綺麗になるでは全く異なる施工となります。
当店ではハードコート層を剥離となります。
研磨を進めて行きます。
途中、深度のあるクラックも発見し、別途再処理作業もありました。
今回は写真を控えめですので次は研磨終了となります。
マメ知識!!
検索をしている方には、施工店を探している方(どこに頼もうかなぁ~)、自身で行い方(手順や知識を手に入れる為に)と居られるかと思います。自身で行い方へマメ知識です。研磨後の塗装の為の足付け的作業はありません。使用する塗料によりとなりますが(今回塗料の話は置いといて)
多方面から情報を取集してしまうと、間違ったものまで取り入れてしまいがち。
ヘッドライト塗装にはBPの塗面作業とは別けて考えなければなりません。多方面収集より施工対象物と使用マテリアルで最適な方法を学ばなくてはなりません。
どの様な物でも突き詰めていくと奥が深いものです。ヘッドライト(レンズ)とは成型されたポリカーボネートにハードコーティング(表面を傷や汚れから守るための塗装)されたものです。
したがって、この素材に最適な使用材料と方法をする事で最大の効果を得られるのです(完璧はありませんが、、、)
以下、研磨終了ですね!
ポリカーボネート素材、素の状態です。他の記事にも書いていますが素材そのものですから耐スリ傷性など全くありません。非常にデリケートな状態です。
参考までに研磨前後の比較写真を作ってみました。
上記の比較で判りづらいと思う方は、この様な例も・・・
以下は、他店施工の車が入庫しましたが当店近隣のガソリンスタンド施工例です。
施工所用時間は預けてから全行程で1時間位だそうです(チョッと待っているうちに終了するらしいです)
お客様は元の状態から比べれば良くなったと思っておりました。屋外で見るとそこそこかと思いましたが、実はこの程度という状態です。
この様になる要因とは?
①施工技術が無い為、簡易的施工
②見えていない、見ようとしない、見る気が無い、見る技術が無い(これも技術です)
③施工価格と施工時間の制限による作業不足
④必要な機材資材が無い、理論不足
結果、その場限りの耐久性、作業前より良くなった位の仕上がり感でお渡し、、、
何でしょうかね??
当店でリセットさせていただきました。
他店(当店近隣ガソリンスタンド)で6ヵ月前くらいに施工して、当店で新たに施工させていただいた事になります。当店までは回り道はしましたが結果は良くお客様も満足されたようです。
施工の質が全く違うのがお判りになるかと思います。
さて、フィットのヘッドライトですが、片側(右側)の研磨所用時間は2.5時間と言う結果。
両灯研磨後は塗装作業となります。
塗装前作業や注意点が幾つかありますが、研磨に時間を要してしまった場合翌日に作業を繰り越す場合があります。
当店のヘッドライトリペア(クリヤ塗装仕上げ)は約2.5日の作業時間を頂いております。ですから最低でも3日間の車両お預かりになりますね。また輸入車の高硬度のレンズやレンズ形状やその周辺が複雑で作業性の問題有の場合更に時間を要します。
塗装編へつづく
あまりにも乱雑に書き過ぎたので、以降修正、加筆等が生じる事があります。