茨城県カーコーティング店 s-detail’s blog

茨城県 自動車ボディコーティング、ボディ磨き、車両美観の施工例

スズキ ワゴンR MH22 お預かり

車検の取次でお預かり致しました、初代から数えて3代目のワゴンRとなります。
また、車検完成後に洗車等を当店にて作業させていただきました。

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MH22 ワゴンR

 車検は当店から協力工場様に依頼、その後当店へ戻り返却まで半日ほど時間があったのでガレージ内保管です。

屋内での状態確認では全体が水垢汚れが目立つ事と、艶が引けているのが判りました。この為、洗車と併せて目立つボンネットに水垢除去と撥水、艶出し剤を簡易施工させていただきました。

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水垢除去

良くある問合わせの再塗装済みパネル、補修塗装パネル、修復跡などを、この車両を例に見ていきます。

まずF廻りですが車両前部からの損傷歴があります。交換部品と塗装等によるパネルが混在します。

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塗装わき

硬化や乾燥時に起こるワキ(わき)が目立ちます。他のパネルと色味が合っていないと疑いがあれば、塗面を観察すると何かしら現象や不具合が発見されるのがほとんどです。

この様なあからさまな状態は稀です。比較的低金額な要望や、色が塗られていれば良いなどの要求があればと言った所でしょうか。また、高額、通常の施工料金であれば技術不足やいわゆる「ぼったくり」となってしまいます。

他にもブツが多く入っていたり(新車でもあります)、パネルの脱着痕や明らかに色が合っていなかったり、見分けるポイントはあります。

次に後部へ回ります。

後部から衝突痕があるのですが、以前塗装に関して旧ブログで御紹介済みなので、違う部分で御説明します。

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エンブレムの違和感

何を行っているかというと、クロスラインレーザー を当てています。
車両、地面に対して水平、垂直のレベルを表しています。
エンブレムが二段でそれぞれ付いていますが、どちらを見ても不自然なのです。簡単に言うとそれぞれ車両に対して曲がっているのです。(要は垂直、水平ではない)

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エンブレムの違和感

↑ わかりますかね??

もっと判り易く見ると、

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エンブレムの違和感

矢印(赤、黄それぞれ)の隙間が水平ではないという事です。
「WAGON R」のエンブレムは右上がり、
「LIMITED」のエンブレムは右下がり、

何の基準も無く張り付けてしまうと、こういう風になってしまうという例です。

車両を観察する時にはあらゆる角度から・・・とも言いますが、
遠近、少し距離をとって遠目に観察も重要です。
塗面を見て判らない場合や、違和感が無いかの確認時にそのヒントをつかむ場合にこの様な例もあります。というか判り易い例です=お粗末な例となります。

これは粗探しではなく、かなり不自然な状況です。少し観察力があれば判る事でしょう。

以上ですが、他にも車両の観察や劣化具合を拝見すると、ヘッドライトの状態です。

左右を見てみると、

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右ヘッドライト

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左ヘッドライト

左右で劣化具合が著しく違います。車輌保管や職場での駐車場所の陽の当たり方が極端に違う場合はこの様になる場合がありますが、F廻りの修復歴がある事から修理時に片方だけ交換されていた可能性もあります。塗面の状況(車両補修歴)を見る時のヒントになる場合もあります。

左ライトはクラッグも入っていますので、リペアをお勧めするタイミングですね。

 

という訳でお渡し前の完成です。

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MH22 ワゴンR

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水垢除去

塗面の状態が悪くても、簡易施工の水垢除去を兼ねた艶出し剤で光沢が出ました。