茨城県カーコーティング店 s-detail’s blog

茨城県 自動車ボディコーティング、ボディ磨き、車両美観の施工例

ヘッドライト磨き コーティング 塗装 3年後 トヨタクラウン

当店でヘッドライトリペアを行い3年経過した車両を確認させていただきました。リペアには研磨は勿論、ハードコートにはクリヤ塗装にて仕上げた方式です。

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ヘッドライトリペア経年後のクラウン

 

オーナー様と車両情報

オーナー様は今回御来店(2020年6月頃)されたのは当店がコロナ禍の中、影響を受けていないか心配になり様子を見に来て下さりました。お気遣いいただきありがとうございますm(__)m

車両はゼロクラウン:18型、H20年式。こちらはH29年(2017年)に当店でヘッドライトリペアを行わせていただきました。成り行きとしては当時運転席側右ライトが新品交換、左側は劣化している物を当店でリペアという事でした。当店としては片側に新品がついているという事はそれに出来る限り近づける・・・というプレッシャーがあったという事は言うまでもありません。(※実質問題、新品や近い物にはなり得ない事ですが)

また、今回の記事とは話は逸れますが当時ヘッドライトリペア後約半年後にボディ磨きとボディガラスコーティング、AWコーティング等も施工させていただきました。

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2017年当時交換さていたほぼ新品のヘッドライト

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2017年7月劣化復元リペア 左側

ヘッドライトリペア3年後の状態

御来店されてやはり気になるのはヘッドライトのその後。第一印象は大きな劣化は無いように感じられます。
※感じ方や考え方は個人の違いはあります。
黄ばみや大きな白濁、クラックは無くそれなりの水準の透明度を維持しています(現実には3年間無劣化という事はなく、微妙に緩やかに劣化進行はしています)

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ヘッドライトリペアクリヤ塗装3年後

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ヘッドライトリペアクリヤ塗装3年後

お客様の使用保管状況ですが屋外の屋根無しです。ご自宅、お勤め先に於いて屋根無しです。また、車両全体に於いてお手入れが行き届いており、常に車両をキレイにされている方です。

本記事を書いているのが2020年7月、施工から丸3年となります。

  • ヘッドライトリペア施工日:2017年7月4日
  • 経年後の確認日(撮影日):2020年6月7日
  • リペア方式:ハードコート層完全剥離、ヘッドライト樹脂専用クリヤ塗装

現状、程度が良い、状態が良いなど大きく劣化している感じには見て取れる事はないと判断します。但し、施工直後のリフレッシュされたばかりの表情では無いというのは厳しい表現でしょうか?とはいえ、例えばこの状態で直ぐに再リペアをと御注文を頂いてもお断りする事でしょう。(一般的な言葉でまだキレイですよね?と言うでしょう)

ですが、注意点や予想、他車両からの事例などを細かく記しますので興味のある方は参考にされて下さい。

 

注意点 特性 特徴 

リペア後の耐久性

各車(車種、各お客様)、各社(車両メーカー、ヘッドライトメーカー)等、全てが違います。例えばこちらと同じ車種、年式、型式を持ち込まれても違うお客様であれば耐久性が全く同じではありません。耐久性も含め仕上がり感の違いなども変わる場合があります。

この様な事から今回御紹介させていただいた車両は3年経過でもまだ、他のお客様の車両では少ない年数で大きく再劣化などバラバラなのです。

※ここでの耐久性の定義とは?決定的な再劣化がありそろそろ再リペアかなと感じられた時(曖昧な表現になりますが) 

また、溶剤の製造メーカーとの直接による話では、正しく施工作業前提でも使用環境保管環境等で1年程度も再劣化が酷くなる場合もアリという事です。私から付け加えると新品でも2~3年で劣化が激しいものもある。ヘッドライトの素材(PC)ハードコート層と外的(紫外線。風雨等々)、内的要因としてレンズ内からのバルブ照射による熱、紫外線等過酷な部位となります。リペア後の状況によりそれぞれの個体でかなり差が生じる事、そして耐用年数などは誰にも判らない事なのです。

 

再劣化の現象

当店で多くのお客様が御利用される「ヘッドライト専用クリヤ塗装」による仕上げ塗装方式(スプレーガンによる)。経年後に大きく深刻な症状は剥がれとなります。劣化による剥がれの多くは上面などから起こります。やはり太陽光、紫外線を多く浴びる部分は塗装を傷めます。

今回ご紹介した車両にも上面の角にはそろそろ危ないかなと?感じられる部分もありました。

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ヘッドライトリペアクリヤ塗装3年後

再劣化現象をなるべく遅延させる対策としては?

施工時

車両からヘッドライト取り外しでの作業を基本とさせていただいています。角(エッジ部)当店独自研磨方法、塗装の廻りこむ様な方法など対応する事が出来ます。但し、これらの対策をしてもどの位耐久性が上がる等の数値やデータを出す事は不可能、保証等もつける事は出来ません。

施工後

お客様の対応では、リペア後に駐車する場合太陽の位置を見てなるべく陽に当てない。ボディカバー(フル、前部のみ)などで防御をお勧め致します。
その他は微々たるものかもしれませんが、洗車等でキレイに、ライトの拭き取りは優しくをお願いしております。ヘッドライトのクリヤ塗装は硬度3~4H程度ですがどの様な塗装でも何度も拭けば摩擦傷が入りますので御注意下さい。

 

例えばトヨタの年式、〇年~○年間はこの様な現象が多い、劣化、再劣化を含む。ニッサンのこの辺りは再劣化時多い現象、また年式やヘッドライト製造メーカー別で〇〇現象が多くあり・・・多くの事例、経験から多種のデータが構築(頭の中で)されていきます。
リペア後の注意点なども施工時になるべくお話しできる様に努めていきます。

まとめ

今回の車両、経年後にお車を見せていただき勉強になりました。また、これから出来る限り長持ちしてくれる事を切に願います。

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ヘッドライトリペアクリヤ塗装3年後

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ヘッドライトリペアクリヤ塗装3年後

ヘッドライトリペアは不安定要素が多い作業です。
現実的にこちらの車両は3年経過後に然程大きな問題が無い。しかし、車両100台あれば100台それぞれに経年後の違いが生じます。

御理解をお願い致します。