ハリヤー(経年車)の「202ブラック」ボディ研磨とボディガラスコーティングを承りました。遠方からの御依頼有難う御座いました。
遠方からお見積りと再度のご入庫になり、何度も有難う御座いました。また、塗色202ブラックの 特性から作業や仕上がり後の当店の考えに御理解と御協力いただき有難う御座います。
最初にお電話を頂きシミや傷等が気になったり、お客様がお手入れ時に傷が入ってしまったりと、、、そして数か月前に中古車で購入などと色々情報を頂きました。
という訳で一度お車を拝見して状態確認とお見積りとなりました。
現車の状況
お見積り時に私が撮った写真でお客様に確認して頂いたのがこちら↓
上の写真が2枚残っていたのですが、塗装全体の表面はこんな感じですみたいな。
この時点での違和感は中古車仕上げが何かされている?等、このスケールを閉じ込める様な(誤魔化している様)、人の手が加えられている感じはありました。
そして、全体から細部の違和感、不自然な感じは、
上の写真は全て白い詰め物(何かを塗って、又は磨き跡の拭き残し)の固着。そして各パネル間(隙間)もこの様な状態でした。(例えばバンパーとフェンダーの隙間など)
失礼ですがお客様に「ご自身で何か塗られましたか?」と確認させていただきましたが、何も塗っていないし車を購入されてから気になっていたそうです。そうです、お客様はこの違和感に気付いていたのです。
その後、作業を進めて行く上で全容が判ってきたのですが、簡易的な磨き、簡易的なコーティングの上塗り等の痕跡が見つかりました。
一応書いておきますが、新車以外(※)の経年車には過去のストーリーが必ずあり、状態・状況から推測をしていきます。そのストーリーを追う事により最善な対処、傷んでいれば最小限の処置でリカバリーが出来るのです。
例えば今回は研磨を進めて行くと、簡易コーティングの剥離に手を焼きました。しかし、その後の塗装状態に違和感を感じ(何故か硬い塗面状態に・・・)、おそらくもう一層が?ディーラーコーティング(※)らしき、粘りのある硬度がある感じで、、、ややこしいですが、全て研磨で処理を行いました。
※お客様に許可を得たうえで車検証、メンテナンスノートを拝見して新車時の販売店ルートなどでおおよその推測が出来ます。
車検証の確認はボディコーティング施工証明書の記載時に確認させていただいています。また、必要以上に他の物を拝見する事は御座いません。強制ではありませんので個人情報の心配、見せたくない方は結構ですし、必ず事前にこちらから可否を伺います。
車検証等の拝見は基本的にボディコーティング施工時(証明書発行)のみです。他の施工商品時は特別な限り御座いません。
何かしらの層があるという事は、新たなコーティングを施工できません。だから、塗面を見極める事が大事なのです。
研磨痕が見つかったのはこういう所です、
こんなに深くバフ目を入れられるとリカバリーも大変となります。それなりに対処させていただきました。
状態のまとめとして、
初年度登録から3年経過で販売店などでの中古車仕上げなどで、手を加えられた模様(推測)というのが現状です。中古車の場合、どの段階、経緯とは実際の所判りませんが・・・
車両を観察すればすぐ判る事ですが、シミ(スケール)が見える人間の目の高さ程度は酷く塗面を触った結果です。シミの除去に研磨、シミの隠蔽に何かを塗ったと推測できます。因みにルーフは何も手を付けていない様ですが。
長くなりましたが、批判をしているのではなく現状を確認(出来る限り正確に)と、これをどう料理(リカバリー作業)する為ですので御理解をお願い致します。
洗浄~研磨作業
車両全体の洗浄、一部パネル間の洗浄、エンブレム廻りの洗浄等々、塗面の溶剤にての下地作り洗浄全て行うと6時間位は費やしたと思います。
さっき書いたすべての洗浄からマスキング行えば一日仕事、本格的な研磨は翌日以降なので余裕を持ったお預かり期間をお願い致しております。
次はパネルの研磨例です、
黄色のマーカー線内に一本のキズがあります。
スポットで研磨します、
次にサイドパネルの研磨例、
こちらの車両の為に新たに用意したバフ、
因みにボンネットの全体の研磨は、
各パネルですが溶剤で落とせない汚れ、もしくは塗り込んである得体のしれない物がり、前例のない程の状態でした。
新品のバフですが、通常起こらない状況(茶色い汚れ?艶出し剤?)
状況から何度か躓きましたが、最終的に一部仕上がりに納得できずサイドパネルはやり直し(苦笑)
状況から塗膜減による弊害をもたらしたくないので、一定のレベルでストップさせましたので一部深度のあるシミや傷は敢えて残した結果となります。ガンガン磨いてど~ですか?など後先を考えないではなく、単純な磨き自慢ではありませんので御了承を頂きたいと思います。
最後にヘッドライトリペアでお馴染みのPC素材、他部位のアクリル樹脂素材研磨を得意としている為、この様な部位も作業はさせて頂いています(よく見ないと判らないか?)
その後はコーティング作業になります。
ボディコーティングと完成
脱脂を兼ねた洗浄から乾燥、
水分を飛ばしてのボディコーティングを施工していきます。
ボディコーティング後は硬化までにある一定の時間は必要とします。コーティング種により大きく変わりますので個別に御案内しております。また、施工後の一定期間はコーティング定着等不安定な期間となります。必要以上に神経を尖らせなくて結構ですが、ポイントを抑えて手を掛けていただければ宜しいかと思います。
そして、濃色車、202ブラックの特性も含めお手入れ、経年後などを御理解を頂ければと思います。
そして完成です。
御注文内容をまとめてみますが、
- ボディ研磨ハードコース
- ボディガラスコーティングエシュロン
- 一部タッチアップペイントサービス
遠方からの来店と差し入れまで頂きお気遣い有難う御座いました。
施工日数も多くいただき御不便をお掛けしましたが、今回の御利用有難う御座いました。
まとめ 御依頼に際して、他注意点
この記事を書いている最中に見知らぬ方から間違い電話がかかってきまして(苦笑)、、、
次のブログ記事機会に施工御依頼に際して流れから完成までのまとめを書かせていただきます。間違い電話と併せてとなります(笑)