トヨタプリウスの車体に「艶というかキレイに見えない」という御相談を受けました。遠方から御来店で有難う御座いました。
以前に当店施工他車を他所で実際にご覧になっていたそうです。その時の印象から当店へご相談を頂きました。このプリウスは最近中古車で購入されたそうで、何かきれいに見えない?要は精悍さがないという事でしょうか?中古車ですから使用感や劣化、何かしら原因や状況による事となります。お客様にしてみれば何をどうすれば?より、どうにかしてくれる・・・や、見てもらって美観をUPしてもらおうではないでしょうか?
車両情報
平成28年式でボディカラーは1F7です。これは最もオーソドックスなシルバーカラーです。私の印象ではモータープールへ赴くとソリッド白系と並び多く置いてあるカラーという感じ。
電話でのご相談後に来店です。
お約束を頂いた時間に車両の音がしましたので事務所から直ぐに出ました。
事務所のドアを開けて時間にして2秒、〇で囲った部分に気が付きました(いらっしゃいませ!と同時)
挨拶もそこそこに車両の現状や気になる部分を伺うと、何やら後部を中心に問題があるという事です。塗装全体の艶などは大きく問題はありません。一般的な使用感という印象です。
後部、後方の問題はお客様が指摘する、
錆があるのはどうにかならないか?です。
これは錆を除去して必要に応じてペイントも出来ますが、簡易というか一時的表面上の作業となります。おそらく状況的に溶接が甘い、目視では不自然な隙間、又はペイントも甘い等とリアドア、クォーター廻りと大きく修復しているのです。この部分は一度剝がされていますが、雑な修復痕から錆が発生しています。根本的に修復するならばしっかり修復していただける板金塗装屋さんへ・・・という事です。
パネル数でいえばバンパーカバーを含む4パネル程度の部位で修復があり、コーティング作業前の研磨では大きく改善できるとは言い難いといえるでしょう。
塗装肌が全く、、、
一般的に、又は一般の方が中古車店で購入時に、状態の確認などで判らない場合が多いかもしれません。実際のところ難しいと思います。こちらのお客様も買ってから不自然さに気が付いたと仰っていました。
現状、当店では可能な範囲ですがやる事はやってみましょう。
ボディ研磨
研磨前に各部、細部、塗面上の下地洗浄を済ませます。
塗面上は大きな問題は見当たらないのですが艶は今一歩です。艶といっても一般の方が言う、思っている、表現する「艶」は漠然としていて判りません。ここで言う「艶」と言うのは具体的にクリヤ層の透明度です。透明度が無いので光沢もありません。
今回の研磨には洗車機傷や深度があるシミ等の影響は少ないので重切削とかではありません。
これを、研磨でスッキリさせていきます。
同様にサイドパネルも作業を進めていきます。
然程大きな問題は無く全体を研磨、一部パネルの補修されている所は大きくは触れません。塗装肌、調色の大きな違い、仕上がりを見ると信用性が乏しいからです。
プレスラインの歪みがある事、それなりの補修であったのかと推測できます。
次はボディガラスコーティングとなります。
ボディガラスコーティングと完成
ボディコーティングにはHard Barrier X-OVERとさせていただきました。ボディ研磨とセットで割引があります。
こちらも御相談を受けたのですが、
塗装が剥がれているので触れません。
50プリウスには多い現象です、交換や塗装での補修をお勧め致します。
お客様には大変失礼ですが、補修歴部の指摘ばかりとなってしまいました。
心ばかりですがバンパー下部などの樹脂部には別途サービスでコーティングをさせて頂きました。シルバーメタリック色は艶感を感じるには多少不利な塗色かもしれません。但し、日陰や陽の当たり方次第ではしっかり反射や景色が映り込みます。それは塗装面を正常化(傷や染み等の除去)により塗装面上をクリアーにした結果です。また、今回樹脂部のコーティングによりコントラスト(シルバーとブラックの対比)により精悍な印象に一役を買うでしょう。
御利用を有難う御座いました!