ボディ研磨終了からボディコーティング、その他各種コーティング施工となります。メインのボディコーティングには当店で設定される”プレミアムコース”にて、当店から御提案させていただきました。
研磨後の各種コーティング作業(通常ボディコーティング以外)を行います。実際の作業工程の順番は記事中の順序とは同じではありません。
この車両の研磨編を読んでいない方は、
ボディコーティング
通常(標準、一般的)のボディコーティング
ボディコーティングの詳細は別途御紹介となります。
作業の進行程度ですが、
そして、温度も大事ですが時期により湿度には大変気を遣います。コーティング種によりその差もありまして、反応、硬化、定着に適切な環境を必要とします。
そして一枚目の写真の様にボディコーティング(通常)作業になります。
次の作業へのインターバルを必要とした為、一旦終了と乾燥、寝かして数時間です。
プレミアムコース
こちらから御提案をさせて頂いた”プレミアムコース”です。
プレミアムとは?
コーティングの施工方法は通常外板パネルのみですが”プレミアムコース”では各ドアパネル内を開けた所、エンジンルームフード裏などにもコーティングを施します。
この施工法はスプレーガンを用いた方式で細かい部分や入り組んだ部分へコーティングが可能となります。特に目新しい施工法ではありませんが、当店では以前から行っていた裏メニュー的ものです(現在は正規メニュー追加、別途費用がかかります)
入庫後から各洗浄中に各ドア内、ヒンジ部などはこの様に洗浄してあります。
※現在、経年車の汚れが酷い場合などの車両は”プレミアムコース”はお断りしています。対象は新車又は新車に近い状態のみになります。
アルミホイールコーティング
全ブラック塗装の純正ホイールにはアルミホイール専用ガラスコーティングを施工。
強制乾燥にて硬化を促進。
樹脂専用ガラスコーティング
C4カクタスのボディの特徴である素地樹脂部、バンパーカバーやフェンダー、ロッカー部、そして最大の特徴は空気が入っているエアバンプ(衝撃保護)です。
これらは黒であればより黒らしくしなければなりませんね。
当店では樹脂専用のガラス被膜コーティングで仕上げます。成分の処方に於いてはアルミホイールにも使用される物と同等。
同等とはアルミホイールコーティングはブレーキ熱からの高温、路面から近い部位、ブレーキダスト鉄粉の直撃、等々過酷な環境となりそれに対応するコーティング剤は限られます。(要は外的要因から守るにはハイスペックなコーティング剤でなければならない)
実際のこの車両の施工となりますが、、、
少し問題あり。納車後直ぐの事前見積もり時から怪しく、又は不自然な塗りつけた状態でした。これは良くある事で車両販売店が納車時に艶出し剤で仕上げている状態。出来れば何も塗って欲しくない、樹脂部は劣化してれば素材に吸い込みます。これを除去するのには手間もかかれば、状態により完全に除去が難しい場面も現れます。
例えばこれから中古車購入を検討している方は、購入時に”何も塗らないで”と指定するのも手です。(購入後により良い樹脂コーティングなどを検討されているのならば)
大変苦労しました(実際に洗浄と下地作りに時間を要して)が、全体を上手くまとめたつもりです。
ヘッドライトコーティング
ヘッドライトのコーティングのみの御依頼です。輸入車特有の劣化は既に始まっていますが(輸入車の劣化は早い傾向)、今回はコーティング剤塗布のみでの保護になります。
この画像時では他の施工はほぼ終了していますので、マスキングからコーティング塗布作業(当然重要な脱脂作業は行っています)となります。
注意点としてはリペア作業無しでコーティング剤のみですから、大きな効果や期待を持ってはいけません。何もしなくてただ見守るだけという方法もあります。この施工は一層の保護被膜を設ける事により劣化を防止、劣化を遅らせると思う事です。これで完全、安心などはありません。
完成
御注文頂いた全ての作業が済みましたので終了です。
それでは完成画像となります。
御注文内容をまとめてみます。
- ボディ研磨
- ボディガラスコーティング(別途最後に詳細)
- 別途プレミアムコース(※CS-1のプレミアムコース設定は無し、今回は特例)
- 樹脂部パーツ専用ガラスコーティング
- アルミホイール専用コーティング
- ヘッドライト専用コーティング
となります。
御利用有難う御座いました、そして差し入れまで頂き有難う御座いました!
こんなものを頂いてしまって大変恐縮です。
ボディコーティングの一つの選択肢
今回御利用いただいたのは【ECHELON CS-1】です。
ECHELON CS-1の被膜は無機質の親水性被膜を形成し、いわゆるきれいな窓ガラスのような状態になります。
水を弾かずに薄い膜となって水が流れることによって、セルフクリーニング効果が作用し、塗装面に付着した汚れを一緒に流してくれます。
そのため撥水性の被膜と比較して格段に水垢、汚れをよせつけず、美しい状態を長期間持続できます。
コーティング本来の目的を体感できる機能性に優れた製品です。
・・・・・・というのがセールストークです。
実際の使用体験談では
メーカーさんが”コーティング本来の目的である防汚性やメンテナンスの軽減に注力して開発された製品です”と謳うと地味な印象を持たれる事もあるかもしれません。これは多くが撥水、はっすい、ハッスイ、水弾き、水玉、とコーティング=撥水?とイメージになっているからなのでしょうか?
実際の使用では?(個人の考えや捉え方)
水を弾いてしまうのを敬遠しているので理想や目的に近いコーティングです。
要は親水の利点を求めるので精神的にも良い。(水滴になりづらい)
”ならない”ではなく、なりづらい・・・です。
親水の理想はベタな親水(全く弾かない)ですが、水量により一枚の水膜に完全になるとは限らない。
結局水滴になるのね、、、話はもう少しなのですね。それでは今一歩踏み込んでみると、水滴となると接触角のお話し(接触角の丁度良い図が見つからず)、一見水滴には見えるが接触角が鋭いかというと違うのですね。おそらく親水性に表面加工(コーティング)されていると、接触角を作り得る部分(即ち表面から離れようとしているのが撥水)が横方向への応力があり流れようとする(逃げようとする)為、付着分量により時間の経過により流れると捉えます。よく言う親水性は表面に馴染むと表現される場合がありますね。また詳しく書くと親水性の被膜理論は層と表しても良いが、架橋により作りだされている柱の様な物が幾重にもあり、その間を水分が流れる為表面に馴染むように排水されます。当店では排水性という言葉を多く使っています。その馴染むように流れて行く為、汚れも一緒に排水されるのでセルフクリーニング効果があると言われる場合もあります。
上記の表現には独自の例えを入れてのお話しなので、間違っている、違うなどは御遠慮ください。あくまでもお客様にイメージを伝える為に独自に表現をしています。だってそうでしょう?ここでSiH2NHで+O2○×△◆□は・・・と記号を書いたところで、何か伝わりますか?
また、表面加工の話では被膜と捉えて、膜厚などの話となりますが、今回は排水性の要所の話だけとなります。
かなり諄い話となりましたが、まとめてみると水滴状になっても然程(思いの外)、心配しなくても良いのかと。水滴状になってもそのまま○(円状)のシミになりづらい。それは横への逃げ、排水性の特徴から○(円状)のままで乾く(乾燥)はしづらいと思います。
※理論や特性を言っている訳で、これにお客様のお手入れなどの状況により経年後の状態は差が出ます。ノーメンテはあり得ません。
話は戻りますが、ルーフなどの上面にはシミへの防止や軽減には有効でした。ですが親水を施工したからこれで完璧、鉄壁、などはあり得ず、適切、適度のお手入れメンテナンスは必須です。
その他、洗車時の拭き取り感には親水性コーティング共通の独特の感触があります。これの感じ方は多数のお客様の御意見を頂戴していますが各様々です。
感じ方は人其々で、
- 拭き取りづらい(水切れが悪い)
- 拭き取りやすい(水切れというより、拭き取り方で納得)
- 何とも独特だね~
- 特に気にしない
- 拭き取りより、2台所有で片方の高級撥水タイプより洗車が楽、汚れが少ない印象
などです。
私は撥水と比較すると拭き取りずらいと感じています(仕事柄身近な感覚で比較してしまう)
当店での御案内では特徴(特性)として拭き取りには慣れが必要と発信しています。
書いた事だけ全て鵜呑みにして勘違いモードで発信してしまう方も居られます。また考え方の違い、思考能力が低い一部の簡易業者などは自身で売る商品を第一に考えます。その為に違う情報を発信されてしまいます。
慣れないと拭き取れないのか?拭き取りに面倒、手間が掛かる訳ではありません。拭き取れないと苦情を聞いた事もありません。僅かな違いや特徴をお知らせする為に書いていますので間違った知識として吸収するのはお控えください。
数年使用した結果、無意味な大きなシミや塗装に陥没してしまう様な浸透ダメージを喰らう事は無かった、又は手入れもそれなりに行いその補助にこのコーティングは役だった印象です。
となりますが、これを施工した車両は全部がそうなるのか?
そんな事はありません。どの様なコーティングを選択しても、それぞれ個人の使用、保管環境、メンテナンス方法により変わる場合があります。
ですから、参考までに捉えていただきたいと思います。
私的には推しコーティングになります。
一般的にコーティング屋は””これがガラス””の結晶だぁー!!等々大きなパフォーマンスとなる事でしょう。
私は違います(笑)
温度や湿度などによりどれだけ反応するのか?
ほんの数分ですよパリパリと数分で反応砕ける所もありました。
CS-1は処方成分から本来放置しただけではこの様な透明度だけで硬化しません。
参考までにの写真でしたが単なるパフォーマンスではなく、画像で見る事によりどの様なコーティング剤と少しでもお判りになるのではないでしょうか?
この商品は最高級品ではありません、アッパーミドルなのかミドルクラスなのか表現は難しいですが、比較的施工費用は抑えめです。
その割には施工手間はかかるのが施工店の泣き所ですが(苦笑)
今回の施工車両に採用した理由はいくつかあります。
塗色(ソリッド)、又、塗装状態(ダメージ回復度に応じた隠蔽)などに合わせた事です。
どの様なコーティングでも、どの様な車両(状態や塗色)にも相性などがありますので、選択する上では考慮、検討する事は大事になります。
今回、コーティングの詳細について、一部の御説明です。
メリット(利点)・デメリット(欠点は注意したり、補う努力)や特性、特徴は御相談時にお問い合わせ下さい。
御注意!
他の商品も同様なのですがCS-1は加水分解反応を大きく利用します、そして、施工初期の安定性確保の為にお渡し時に表面加工してのお渡しとなります。
施工初期(一ヶ月~)の安定期などを面倒と捉える場合は、同じく親水性のECHELON new versionをお勧め致します。