HONDA ビート30周年記念 MEET THE BEAT! 2021(2021年11月28日)への参加予定車両のお客様、平成5年(1993)車両のボディメンテナンスを行わせていただきました。(記事執筆時はイベント前となり参加予定と書かせていただきます)
一年前に当店を御利用されました。
当時の記事は過去記事から御覧下さい。
前回、お客様からの御相談内容から、、、 『ボンネット及びトランク部が手で触ると色移りしてしまう状態です。塗装自体は塗り替え無しの元色です・・・・・・施工可能か?・・・』
今回は約一年後、若干水アカ、サイドパネルに縦筋跡(水が流れ縦縞跡)が見えるようになってしまったと御連絡を頂きました。
現状見てみないとダメージ劣化程度は判りませんが、予約状況から一ヶ月程度お待ち頂きご入庫となりました。
ボディカラーはカーニバルイエロー(Y53)のオリジナル塗装です。
ご入庫と現状
陽が落ちる時間でのご入庫だったのですが、チョッと見ただけで少し安心しました。
光沢はあるようです、再劣化のチョーキング減少は無いようです。
自動車塗装に於けるチョーキングとは?
主にクリヤ塗装層が無いソリッド塗装が劣化すると起こる現象です。
本文は何処かで拾ってきた文をコピペするのが嫌いなので、自身の見解の所を書きますので省略、不足している内容で簡単に判り易く書かせていただきます。以前にも書きましたが再度違う書き方で記させていただきます。
判り易いのは、まずガードレール(道路わき)の経年したものを何気に触ると手に白い塗料が付いてしまいます。
車両では郵便局使用の軽バンで赤い車輌(ゆうパックなどを主に集荷)は経年すると色が褪めています。
※因みに郵政レッドはしっかり企業指定色としてカラーナンバー(コード)があります。但し、車両メーカーや塗料会社により種類があり多少混乱を究めます。といてっも私がこれを塗る、研磨等をする機会はないでしょうから予備知識となります。
何が劣化するかというと塗装の表面、塗料の成分樹脂が劣化、色がある訳で顔料がダメージを受けて粉状になってしまうという事です。色があるのは皆同じですが、ベースカラーむき出し曝露状態ですから、耐候性や耐久性が劣る訳です。
簡単に「艶も引け、粉を吹いてるね~」と一般的に言うのですね。
という訳で短所ばかりの様にも聞こえますが、これを維持、又はメンテナンス等出来れば単色、クリヤ(上塗り)無しなので、色そのもので表現力は素直で素晴らし事になります。
ガレージ内から零れる明かりで光沢を確認して一安心。
御注意!
当店では難易度が高い物、又は簡易施工業者では無理な事例、その様な案件が多く毎月の様に御相談を頂いております。その様な事から御予約が捌ききれずお待たせ期間が長くなります。御検討されている方は御相談、御予約はお早めにお願い致します。
塗装のリフレッシュ
塗装のリフレッシュと言っても再塗装を行う訳ではなく、如何にオリジナル塗装(車両製造時)のコンディションを持続、継続、更に前回施工から一年間で堆積浸透した汚れを除去出来るかになります。
もし、他の方法を取るならば再塗装、又は上塗りとしてクリヤを乗せるか等になります。この車両の製造は1993年ですから28年経過、リフレッシュと最新の塗装で一からという方法もあります。しかし、現状オリジナル塗装はまだまだイケるようですから、当店でもこれを維持できる様に手助けが出来ればと思っています。
ソリッドと黄色の発色はむやみに照明を当てても眩しいだけ(笑)
詳細を観察するならば照射方法も変えなければ・・・となります。
状態確認から作業準備です。
状態から白ボケしている箇所もあり、水アカ痕あり、それらをハンドポリッシュ、機械ポリッシュ、フッ素簡易コーティングとすべて同時にワンパック作業になります。一般塗装とは全く別のプロセスとなります。
写真には映りにくいのですが、施工済み箇所は黄色の発色が薄くなり、白色蛍光灯がより白く映り込みます。
当然どの様な方法を取ってもこの様な事↑になります。
しかし写真は大変大げさに映りますが、切削量は僅かです(敢えて数値で表すと1~2µm) 今回はメンテナンス的リフレッシュの為、全てを磨く、切削する内容ではありません。
※当時の軽ホンダ車の塗膜量比較でソリッドカラーに於いては当然貨物車より約30%程度の膜厚量を保持しています(実測値、複数台のAvgから)
フロント部に関しては手直し程度と再コーティングのみです。
完成
室内で何度か確認を行い終了です。
作業終了後にシャッターを開けるとこの様な表情を見せてくれましたね。
ここで一言言わせていただきますと、艶が出るコーティングを熱望される方(それはそれは単純に、、、) それは何処で覚えた?勘違いか間違いです。
コーティングで艶は出ますが微々たるものです。それよりも塗装を本来のコンディションにする事が正しい所です。
この車両はクリヤ塗装がありません、
コーティングはソリッドの為フッ素の簡易物です、
ガラス被膜の有膜厚(物理的)高硬度でも何でもありません、
透明度やクリヤを通した可透視する見え方ではありません、、、、
塗装本来、正常化にする事で周囲を映し込む姿になります。
それでは何枚か写真を、
「MEET THE BEAT! 2021」
ホンダビートのミーティング「MEET THE BEAT! 2021」1994年から開催、今年はビート誕生から30年という節目、会場はツインリンクもてぎ日時2021年11月28日にお客様はエントリーされております。エントリーされた車両は一台づつ展示されます、丁度間に合って良かったです!
当店まで一時間以上かけて御来店、そして差し入れのお気遣いもいただきありがとうございます!