茨城県カーコーティング店 s-detail’s blog

茨城県 自動車ボディコーティング、ボディ磨き、車両美観の施工例

ボルボ V70 T5SE ボディ研磨コーティング

ブログ進行ですが2021年12月残り僅か、今回から輸入車施工特集を組ませていただきます。トップバッターはご予約時(中古車を購入の御相談頂き)から約2ヶ月のお待たせ後、ボルボにボディ研磨とコーティングをさせて頂きました。

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ボルボV70

中古車の購入という御連絡を頂き、既に納車されて数ヶ月が経過していました。コーティングを検討されていて、それから予約待ち(大変申し訳ありません)、ボディもやっとサッパリした事でしょう。

 

車両情報

車両の初年度登録は2012年(平成24年)となりますから施工時は既に新車時から9年が経過。以前にどの様に扱われていたか?お手入れ状況や使用環境は?いずれにせよ来年10年目を迎える車両ですからダメージなども沢山考えられますね。
ボディカラーはチタニウムグレーパール(455)で今年度は偶然にも2台目となります。暗めのグレー色、そして落ち着いた印象となるカラーです。屋外では光量や照射により発色も大きく変わります。

入庫時の状態と各種洗浄

基本的な洗車、下廻り洗浄を行いまして、

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各種洗浄

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アルミホイール洗浄

下廻り時のアルミホイール洗浄、汚れもそうですが輸入車特有の鉄粉は多く付着しています。

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エンブレム廻り洗浄前

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エンブレム洗浄後

エンブレム廻り、モール際、パネル間の汚れ固着も9年の歳月分でしょうか?

塗面に関しては腰下=ドアパネル下半分程度ではピッチタールを含む異物固着により除去に手間取りました。これらは主に特殊クロスに洗浄剤にて除去しました。トラップ粘土の使用はあくまでも最終手段の為今回は不使用です。
※今回ではなくいつもになります。粘土使用は年間を通して1~2回有るか無いか程度

お客様から御質問がありました! 洗車とは?

塗装面を専門的に施工、作業を行う店は屋外では洗いません。
屋内又は最低でも屋根がある四方または三方を囲まれている場所を使用します。たったこれだけの事でも素人上がりやパフォーマンスだけなのか、将又(はたまた)ガソリンスタンドの洗車と同等(簡易)なのかは判ってしまいます。
塵埃、風雨の影響、洗車時の塗面の状況の把握、等々に対応するにはそれなり、又はそれに準ずる環境は必要としています。

御質問されたお客様は以前私が勤めていた時から引き続きなのです。以前の屋内洗車を覚えていてくれて洗い方と拭き取りについてご質問を頂きました。

研磨作業

まず入庫された時ですが運転席に乗り込む時に見えてしまいました(汗)

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塗面の状態

乱反射して何か模様が入っているかの様ににも見えてしまいますね。この段階で大方の予想としてはキズが周っている、ん~、、、洗車機使用などですかね。

研磨前に照明一つが映り込む所で確認、

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塗面のキズ

残膜厚も考慮しながら研磨修正を行っていきます。

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ポリッシャーにて研磨

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研磨前後

一発目の研磨です、2~3工程で仕上げますが最初の研磨のみ。
深傷(線状)は残りますが他のキズはほぼ取れている状態です。この後、深い傷を残すか、または追って除去して行くかは仕上げ方や残膜数を考慮する所です。一般的な考え方として全てを除去する方向で行くと、一番深い傷の深度まで塗膜を落とす事になりますので残膜厚を考慮すると塗装に優しいとは言えません。

塗装の見方には幾つかあるのですが、シビアな条件時には調色用ライトを用いる場合があります。

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調色用ライト

微細な傷の確認、メタリックなどの見にくい塗色など、どうしても近距離にて確認したい時はこの様に映す事もあります。見えたからと言ってもそれ以上どうしようもない傷やシミが多くある事は事実です。シミの部分を見ると多くは劣化や大きくダメージを受けチヂミの様に縮れていたりする事もあり重症化と判断。
今回の車両の例を挙げてみます。この後の方で輸入車特有の肌・・・まとまりやすい・・・・・・と述べますがシビアな条件から一点を見ると、

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塗装肌

黄丸の中心部は塗装は陥没しています。穴が開いています、塗装が無い、欠落しています。無い部分に足す事は出来ません、補う事が出来ないのです。磨いて平滑にする事は可能ですが、磨くのではなく切削という別方法になります。但しペラペラの塗装になる事と引き換えになります。
ですから、”そこそこ””ある程度””危険度を少なく美観復活の折り合いがつくbestな所が良いのです。
磨き=キレイ という簡単な答えではなく、経年車は状況により、それに対処したイメージで車両は出来上がります。

ソリッドカラーなどはそれは大変で、納得できない様な事も多々あります。見る見ない、見えない等はシビアな条件、ハイレベルな環境での事です。
ただ、上の写真は実際の作業環境で肉眼で見えるのです。逆に言えば肉眼で見えるレベルの症状ですから塗膜の荒れ方は非常に深刻です。

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研磨中

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研磨中

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研磨中

という訳でボディーを一周、全体を磨いて終了です。輸入車の塗膜は比較的硬度がある為、磨きやすい、又はまとまりやすいとなります。ある程度からの深傷などを追う場合はそこから難易度が上がりますので難儀な場合もあります。
結果、全体のクオリティを見てまとまった感じで終了とします。

世間一般にある大げさな広告、宣伝などはあまり信じない事をお勧め致します。
また全く否定的な説明ばかりになりますが、
(集客力なしかもしれません)
現実的な対応を頂ける方に御利用を頂ければと思います。

ボディコーティング

ボディコーティングに関してはいつもの様に写真は少な目。また、特に問題が無く一連の流れで終了です。

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ボディコーティング中

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ボディコーティング中

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ボディコーティング終了

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ボディコーティング終了

完成

終了して納車前の確認です。

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ボディコーティング完成

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ボディコーティング完成

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ボディコーティング完成

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ボディコーティング完成

太陽光の透かしで見るとこの様に綺麗に発色しているのが判りますね。

今回、ボディ研磨+ボディコーティングをご注文を頂きました。
研磨の方は経年と状態からハードコース、ボディコーティングにはHard Barrier X-OVERの組み合わせとなりました。
御利用いただき有難う御座いました!