現在、記事に関して輸入車特集を継続中です。以前ボディ研磨とボディコーティングを行わせていただいたアウディ。ボディ全体のコンディション修復等でご入庫されました。
まず最初にお断りしますが、以前から行っていたコーティングメンテナンスは現在お受けしていません。当店でボディコーティング施工の上、定期的に御入庫により有料のAfter-sales serviceとなります。(注)
(注)
当店でコーティングを施工した車両に限ります。これが第一条件です、他社施工車両までは手が回りません。
ご入庫時の状態
定期的にお任せいただいてます、今回は施工後2回目だったでしょうか?またお客様も頑張ってお手入れされてるのを知っています。ただ、何かしら条件や環境が悪いのか、少しスケールが付いてしまったようです。
状態が判り易い写真は、
ボディ全体にその症状はあります。
基本的な洗車(全体の汚れを落とす程度)を行い、メインの処理作業へ進みます。
リムーバル作業
特殊溶剤(洗浄剤)で処理していきます↓
作業方法については今回は研磨までは行わない、溶剤使用とその他技術作業のみでお話ししています。研磨は最終手段等になりますが被膜剥離、コーティング再塗布、又は補充上塗り等となり更に重施工になります。
↑ フェンダー部の作業中ですが処理中です。
除去が出来るか、その処理が可能か?また条件、症状の度合いにより作業を繰り返すのか、別の方法を取るのかと現車、現状に合わせる形となります。これをやったら必ず出来る等はありませんので、軽々しくお約束等は致しておりません。
ネット情報、YouTubeを見過ぎている方で頭でっかちの方の理論持ち込みも受け付けておりません。状況、変化、環境、リスク回避、等々鑑みると一本の理論ではなく多角的視点により現状に合わせた作業なります。
それでは施工中~施工前後の例となります。
ドアのパネルの未施工、施工後の比較になります。そして、フロントのフェンダー、バンパー部でも判り易い写真が撮れました。写真のタイミングはその都度確認してみて表情の変化、違いが判り易い所を選んでいます。また、時間に追われている時、作業に集中をする事が第一なので呑気にカメラを向ける余裕がない事もあります。
症状、状態に合わせパネル毎に同じ作業を繰り返しますので時間を要した作業になります。全体が終了すればコーティング面を整える作業を行います。何度流水した事でしょうか、また状況により中和させる作業もあります。
作業中、作業後には穏やかな、そして素直な撥水(とんでもなく弾くという意味ではない)要するにコーティング被膜面上に水分が載っても変な弾き方、不自然な水流が出来る訳ではないという事です。
一般的に言って屋外で使用する車両の外装塗装面に於いて、主に水(水分)が蒸発中に主位的外周が堆積物として残り(集まり)白くシミのようになってしまうのです。原理はこの様な事ですので、コーティング云々などではないのです。地方の簡易コーティング屋は直ぐに騒ぎますが(地方を貶す意図ではない、当店はかなりの地方です)、硬化型、ガラスコーティングはシミが入りやすいではなく原理を知っていれば何を塗っても然程変わらず。あー言えば○○ではありませんが、書いてあったものを鵜呑みは勘弁。この記事には撥水等の文字が多い為、必ず喰いつく方が居りまして、コーティング=撥水(強が付くと重症)ではありません。市販品商品&持論持ち込みの方、撥水小僧、撥水太郎の方も当店ではお断りしておりますので、WEBや電話でのお問い合わせ等は御遠慮を願います。⇦ご丁寧に画像を送ってくる方も居られます
少し書き過ぎましたが、本題はこのアウディのコンディションを良くする事です。作業が終了すれば完成です。
付帯作業
完成の前に一か所お客様からの御相談でした。
リアフェンダーに線傷があり、その周辺を知人か誰かが落ちるだろうと手を加えてしまいました。線傷を中心とした感じに円状に擦った痕が出来てしまったのです。
研磨前の写真を忘れましたが、拝見すると線傷は塗膜が残っていません。抉れているという事ですね。
線傷を中心として直径30㎜から40㎜程度の磨き跡は取っておきました。線傷を誇張している状態でしたからね。
線傷(塗欠)はタッチアップペイント等で修正するのが良いかもしれませんね。
完成
以下の写真は屋内、屋外(光量等)で全く違う表情の為それぞれ写真を撮らせていただきました。
後日大量のタオルを差し入れして頂き有難う御座いました!助かります、業務に使用させていただきます。
注意事項
最後にボディに触ることに関して一言申し上げます。
塗面、コーティング面のコンディション維持や復活に対してのメリット・デメリット、御留意して頂く事があります。コンディションを良くしようとして、大きく塗面やコーティング面に手を入れると施工面を傷める場合もあります。強溶剤や重作業には塗面、コーティング面に負荷もかかればその後の耐久性に影響を及ぼす場合もあります。ご注意いただく事をお願い致します。