既に完売されています限定車です、フランス生まれの“遊びの空間”ディーゼルエンジンを搭載したカングー リミテッドの新車へボディコーティングを施工させていただきました。
車両情報
車両は限定数があるlimitedバージョン、新車で購入された事からボディコーティングの御注文。カングーの限定車は人気で直ぐに売り切れになるとの事です。
ボディカラーはGRIS URBAN(グリ アーバン)で「KPW」、一般的に言う表現方法としてはソリッドグレーです。塗装色にはブルー系とマゼンタがそれぞれ1～3パーセント前後入っていますので多少の青みが感じる事もあるかもしれません(塗装種、データ値の違いにより数値は変わる)
ソリッド色なので色の構成は4～5色程度なので比較的単純です。その分シミや傷は見えやすい傾向にあるのが特徴です。そして、カングーのソリッドで注意しなければならないのはクリヤ無しという傾向で事前の確認は必須。
事前に情報を収集しましたが、念のためお客様にも注意とメーカー、販社確認をお願い致しました。事前の情報はある程度調べられますが、何しろ現車が無い、取り扱うのも初めての塗色でしたので注意を払います。それからお客様にも確認と御協力をお願い致しました。
何故クリヤの有無？
となれば、塗色の保護の為のコーティング施工です。向き不向き、相性等によりコーティング種の選択に影響するからです。
一般的言われている、又は街中で見かけるカングーのソリッド色褪せ(艶無し)、今回の車両はクリヤ有りなので大きく問題になる事はありません。
｛要因、原因となる事が最初から取り除かれているという意味。その後の車両、塗色変化を保証している訳ではありません。環境や使用方法により様々でしょうし、未来の事は判りません)
余談にもなりますがビビットなカラーなどはメタでもソリッドでもクリア有りでも経年後に色がぶっ飛ぶ場合あり。
塗装等の特殊な事情や施工例は↓のリンクを参考に、
因みにルノー車ではこの様な車両の施工例もあり
(リンクはありません)
入庫時の状態
全体的に悪くはないと思いますが、新車納車に向けてキチンと整えて、、、というのはありません。これは運みたいなものもありますね、当たりハズレみたいな所もあると思っています。
販社の規模や体質、体制でこの辺りは間違いないという期待を持つより、何かあっても当たり前と思うべきです。現状を知ったら”そんなところかい！”ですね。まずはお客様にも納車の際には十分ご注意ください。当店でも施工の際によく観察はしていますが、納車時のお客様の「何も問題がなかった」というのが基本になります。これには重大な問題がある場合は、手の施しようがないなどの場合もある事になります。また新車時でもALL(FULL)磨きの必要性を感じたり、HARD磨きを要する場合もあります。当店では新車時は磨き設定込みとは考えていません。ALL(FULL)磨きの作業をする場合は別料金となります(そもそも、新車の時に思いっきり磨くのも塗膜減を優先なのか？シビアな目線で美観優先なのか？悩む所でもあります)
スポットで数か所程度は勿論サービス込み作業になります。問題が多い事例から販社のランク付け(注意度)もありますので、事前見積もり時などで購入前、契約前、納車前時であればお尋ねください。
また、以前にも書いた事がありますが、納車されて興奮気味の方も稀に居られます。
例えばある方①はこのディーラーは会社、企業名と詳しかったり、、、→肝心なのはその会社の車両の流れ、扱い方により車両のコンディションが変わります。
ある方②は「何か問題はありますか？」と尋ねれば、答えは「皮シートの傷が・・・」と、、、→ボディコーティングなのでその問題は別の話。あまりにも鼻の穴が広がっているので(興奮状態)、最後まで話は嚙み合わず・・・(汗、、、というかハッキリ言って疲れます)
慎重と冷静をお願い致します、そして、新車時(納車時)の確認をお願い申し上げます。
前置きと注意事項が多くなりましたが各お客様に伝えるのがこのブログの目的となりますので御理解をお願い致します。
洗浄と塗面一部修正
前項の入庫時の状態では長めの前置きとなりますが、数か所程度修正させていただきました。
近くで見ると、
更に、
ポリッシャーでゴリゴリしてそのまま・・・という感じ。
修正させていただきました。
ボンネットは納車から数日乗られていますので、どこかで(停めておいてでしょうか？)何か付着＋若干擦れた感じもありましたので最終的には軽く磨きも入れました。
という事で何点か調整をしてコーティング作業に移ります。
基本的な洗浄と脱脂は既に行っていて特に問題はありませんでした。
ボディコーティング作業
いつもの事からここまで来ると何もありません。但し、御注文された施工商品は数回の層を作るイメージや被膜の安定度を図る作業を行います。一度塗って拭いて終わりというものではありません。
樹脂パーツ専用コーティング
この車両の特徴であるバンパー等の樹脂素材そのもの(黒樹脂)の保護に対して専用コーティングをご注文頂きました。
↑入庫した時に前もって洗浄を行ってあります。
汚れが酷い場合は別途洗浄代が発生する場合も御座います。経年車、使用済みの車両は特に御注意下さい、樹脂専用コーティングの価格は新車時の状態が良い場合を想定して設定をしてあります。
比較的面積のあるバンパー、施工していきます。
右側から施工中です、塗った当初は表情も変わりますが、完成後は然程大きく変化はありません。表現的には艶々になるのではなく僅かに黒味が出るくらいです。
サイドパネルのモールも施工、
リアガーニッシュもついでにサービス、写真は ありませんがサイドミラー全体カウルトップベンチレータ ルーバ、その他も施工して保護しました。
黒樹脂そのものはカッコいいんだけど、経年劣化やその後のケアが心配となります。その場合の有効な手段には色々ありますが、新車時であれば専用コーティングとなります。
（注）劣化を完全に防ぐものではありません、また、有効性を何年？と確定できるものではありません。最低限のお手入れや環境で変わります。
オプション作業
更にご注文があったのはヘッドライトコーティング、後の劣化を御心配されて御注文を頂きました。
（注）ヘッドライトコーティングについては永久的に守る、保護する事は出来ませんし保証もありません。未施工と比較して施工上は表面に一層を設けますので、保護の意味はある事でしょう。この事から犠牲被膜の様に捉え、後に表面劣化が見受けられればリペア、再施工、など処置が必要です。
もう一点ボディコーティング時にライセンスプレートにもコーティングをという事でした。
完成
バンパー等の樹脂色とグレーの対比でキリっとした表情となりました。
色々と多くのご注文を頂きましたが完成です！
ルーフのドリップモールはカバー無しの直溝タイプで幅広です。掃除がし易いかもしれませんね。後は排水性に優れれば汚れも溜まらないかと思います。
私的な考えですが色、スタイル、フォルム、全てに於いて自身も欲しい車種です。限定車では無くても現行型は販売終了となってしまいました。残念という事ですが先立つものがありませんから何れも買えません( ；∀；)
次期モデルは特徴的な丸みのあるフォルムは変わり、商用車的スタイルは無くなってしまうので好みは分かれる所でしょうか。
【各お客様へ】
今回の車両は無事に施工終了しましたが、当店の御注文などの仕方や特徴をお伝えいたします。
一台の施工で色々な部位のコーティングが存在しますが、それぞれその部位に合った専用の施工商品となります。既存のボディコーティングの流用品や充当は致しません。
それから、各部位の御注文はお客様から積極的に御相談を頂いております。当店ではコレをやったらアレもどうですか？こういう商品もありますよ～！なんていうのは全く御座いません。押し売りは一切無し、ですが・・・あまり詳しくないから、、、や、不明な点等はお尋ね下さい。
残念ながらこれをやったら１００%大丈夫なんてものは無いんですよね。そんなのがあったらなんて素晴らしい事でしょう♪ ですからお客様が少しだけでも保護に役立つ、劣化を防止できる、遅らせる意味合いで御相談を頂いた場合のみ御案内をさせて頂いております。
（注）無理な注文、あまりにも神経質な注文、細かすぎる注文、御相談はお受けしておりません。
