新車施工になります、レクサスNX450ｈ＋F SPORT、施工内容はフルコースとプレミアムコースと盛り沢山の内容です。
ご存知のように各メーカー新車は長期の納車待ち、理由は”半導体・・・”コロナ・・・”いずれにせよ、トヨタは受注に対して生産が追い付かない。。。こちらの車両もこれから購入をする場合1年以上の納期待ちとなるようです。この車両に限らず納期には時間が掛かりますがランクルで4年程度と比較すればそんなに驚かないでしょうか？
2021年10月発表の新型NXに於いて、お客様は購入にあたって早く手を打っていたようです。ついでのお話しですが、購入される半年以上前からボディコーティング等の施工をご相談頂いておりました。
お客様とは事前のお見積り御相談から沢山のご注文を頂きました。これもやれば、あれもお勧め、、、ではなく、実のある施工商品を吟味されたと思います。新車といえど施工にはお時間が掛かると予想致しましたので余裕のお預かりを設定。施工内容は順を追っての御紹介となります。
車両情報
お伝えしている通り新車ですが実際に納車される日程が予定より変わりました。その為当店へのご予約日にもズレが生じ 約2週間程度お待ちいただきました。入庫時には数百キロ走行済み。
新しいレクサスとして情報と概要ですが
”カーボンニュートラルな社会の実現を目指すLEXUSの電動化ビジョン「Lexus Electrified」に基づいて設定されたのが、「NX450h+」。 LEXUS初のPHEV（プラグインハイブリッド）”という事らしいです。
そのNX450ｈ+のＦ SPORTタイプという事で専用の足回りやエクステリアや装備となります。
こちらのお客様の車両はボディカラーは「グラファイトブラックガラスフレーク」でコードは223。ガラスフレークという位ですから粒子が大きく粗く、ソリッドと比較すれば傷やシミが目立たない(程度や加減により)、多少有利で扱いやすいかもしれません。そして特徴的なのはお客様の嗜好でアンダー部の樹脂素材パーツを嫌い、TRDのエアロパーツを装着(高額パーツ、一部被せでは無く交換タイプ)。濃色カラーなのでその存在は大きくは目立ちませんが通常の車両とは違うスタイリッシュなエクステリアになっています。その為にほぼ樹脂パーツむき出し部は無くなり(フェンダーアーチモールはＦSPORTはカラード仕様)、フルコースとはいえ樹脂専用コーティングは施工する必要はなくなりました。また、インテリアの部分では“F SPORT”専用本革スポーツシート”の装備、これには後程施工例を記しますが当店での施工では外装、内装と両側の面からのご注文を頂きました。
洗浄と下準備
基本的な洗浄を各種済ませます。水仕事と各種溶剤使用の為、全て写真を撮る事もなく(耐溶剤、耐水グローブ使用なのでその脱着手間から写真を撮りづらい)終了。その際濃色、納車からの期間、走行使用等を考慮し塗面の確認をしながらですね。
フードに関しては屋根から垂れた水滴によりシミ付着を入庫時に確認。可能な範囲というか、溶剤等で処理をしておきたい所です(研磨無しが理想です)。
ムーンルーフガラス撥水施工
撥水施工は特に積極的にお勧め致しておりません。各種施工(どんなものでも)には必ずメリット・デメリットは存在します。その為必要以上に御説明を繰り返す場合もあり御迷惑をお掛けする事もあります。その上で施工内容やメリットデメリットをご理解頂き御利用をお願い致します。
前の工程と同時施工の感じで終了です。研磨剤、油脂除去剤、他を使用、精製水から何度か流水を繰り返しています。
ボディ研磨
全面研磨ではありませんが、一部傷が入っている部分が見つかりましたので修正研磨。但し、フードに関しては溶剤対応では無理があった為、フード全体は全面研磨に切り替えました。本来は研磨無しの方が当然良い事なのですが、御理解を頂くしかありません。
このシミが取れなかった原因としましては、新車時の塗装硬度不足(お客様とディーラーのやり取りから工場出荷～販社～納車の具体的数字あり)、屋根からの垂れる(滴るが表現が合っているかも)の状況から水分、水質にも違いが生じる、その水分の未拭き取り放置など、凄く細かい推測なのですが悪い原因が重なったかもしれません(結果論の憶測ですが)
撮影の都合(映り易い)ハッキリしたシミの例ですが、もっと深刻な物がありました。研磨量も抑えた内容ですから塗装に優しい、最低限において処理を行っています。
次に、ボディパネル全般をチェックしているとボディのコーナー(角)にあたるバンパー、フェンダーの膨らみ部分には擦れた跡が既に付いていました。
研磨修正後は、
その他、ご指摘があったフューエルリッドの微細な線傷、写真には映りにくかったです。
フューエルリッドと書きましたが、PHVなので充電口の方でした(汗)
研磨、そして各パネルの確認(これが時間を要した)などを終了です。
ボディコーティング施工
各パネルを通常の施工となります。態々、通常という言い方をするという事は、外板が終了後にプレミアム施工も承っているからです。
各パネル下準備に時間をかなりかけていますので然程問題はないかと思います。
プレミアム施工
プレミアムに関してはお客様のご指定、ご要望がありましたのでしっかり準備を致しました。準備とは施工する箇所の想定、使用溶剤(コーティング剤)の確保などです。プレミアムに使用する溶剤はこちらの車両には通常使用する量の2～2.5台分の準備となりました。
少し詳しく、毎回のご説明ですが、
プレミアム(コース)とは？
コーティングの施工方法は通常外板パネルのみですが”プレミアムコース”では各ドアパネル内を開けた所、エンジンルームフード裏などにもコーティングを施します。
この施工法はスプレイガンを用いた方式で細かい部分や入り組んだ部分へコーティングが可能となります。特に目新しい施工法ではありませんが、当店では以前から行っていた裏メニュー的のものです(現在は正規メニュー追加、別途費用がかかります)
※クォーツやアクアミカ、トレスマイルなどをご存知、聞いた事がある方は施工の趣旨は御理解頂けるかと思います。また、不明な点、検討してみようかなぁ～という方はお見積り時に御相談下さい。新車時の施工御相談時にはこちらからセールスはしていませんからお声掛けください。また、現在新車施工のみお受けしております。又は新車に近いE/Gルーム内、ドアヒンジの汚れ等が少なく状態が良い場合(新古車、未使用者、極低走行車)はお受けできます。
施工には新車の様に最初からきれい、状態が良いのが条件です。そうはいっても実施工になれば入庫後の各種洗浄時には下準備として、パネル内、ヒンジ部などは一通り洗浄を行っています。
ヘッドライトコーティング
お客様のご要望によりヘッドライトにコーティング施工させて頂きました。新車ですから劣化やダメージを受けている訳ではなく、劣化防止、遅延、防御の為になります。勿論、ヘッドライト専用に開発された樹脂レンズ専用コーティングとなります。
施工後は遠赤外線ヒーターにて強制乾燥。
ご注意いただきたいのは、施工の効果というのはハッキリと判るものではありません。効果を数値化するのも難しく、過度の期待はいけません。現状劣化していないヘッドライトレンズの元々のハードコート層に一膜を設けてダメージを少なくする、またその層を犠牲被膜と捉え性能や効果を期待したい所です。
新車時にこの施工をご希望される方は多いのですが、価格面に於いてはリペアをする訳ではありませんので塗布施工代のみの為数千円～となります。
※ヘッドライトリペアに関する施工は現在お受けしておりません、その為この施工をご希望される場合はコーティング剤の在庫をご確認下さい(通常お取り寄せ商品になります)
アルミホイールコーティング
こちらも専用コーティング剤となります。その素材、用途により最も適した処方品です。
車両についているホイールは20インチでF SPORT専用ブラック塗装。当店では一本当たり、外径(インチ数)で施工価格を算出します。
他の施工と比較すれば効果が判りやすいかもしれません、これも数値化などで証明は出来るものではありませんが、お手入れ時(洗車、洗浄時等)には効果を感じることが可能かもしれません。効果というより体感という表現が当てはまるかもしれません。体感とは走行すれば少なからず汚れるアルミホイール、タイヤに次ぐ地面に近い部位、ブレーキの高熱やダスト、そして動力により回転と過酷な環境。中にはあまり洗わない人もいるかもしれませんが、一般的な考えとして洗車時にはホイールも洗われると思います。その際には汚れを簡単に、容易に落としやすい、その作業時に感じる事から体感的と表現させていただきます。最も過酷な環境、すぐに汚れる部位と環境には専用処方されたコーティングは有効な手段となります。
レザーコーティング
最後の施工はインテリアの中のレザーへのコーティングとなります。
新車施工といえど簡易的なクリーニング作業があります。軽微な作業ではありますがエアブローやブラッシング等は基本となります。
※現在新車時やそれに等しい状態のみ施工をお受けしております。経年車に於いては予定はありますが、その場合はクリーニングを含む作業になりますので別途費用が掛かります。クリーニングには経験施工歴からトヨタ高品質レザークリーニングが適用されます。
レザーの入り組んだ部分やシボ加工部、孔口部の簡易クリーニング、ブラッシングには特別なものを使用。現在、フランスのレザーケア用品を愛用。 以前はドイツ製のコロニルも使用。
レザー素材に影響を与えてはいけませんので使用ブラシの選択、その使い方にも気を遣わなければばりません。このような施工を行う場合、いわゆる車両のルームクリーニングと称して掃除用ブラシではいけません。イメージとしてはブランド物の高級レザーを扱う事と同様になります。掃除や清掃ではないのです、考えや扱いに違いがある事ですね。
レザー類のシートを主に施工可能。トリムやセンターコンソールも可能、施工不可部位や車両により形状、他事情により不可の場合もあり。
施工後は経過時間、乾燥等を考慮してから塵埃防止にノンスリップカバーでお客様へのお渡し時に備えます。私的な考えですがビニールペラペラで浮き上がっていたら、カバーをかけている意味がないでしょう。販売店が中古車に一時しのぎにカバーをかけているのと同等ではいけない。かと言って変に高級感を出している訳でもなく、施工後の保護に重点を置いているつもりです。
完成
今回は多くの施工内容でここまで来てやっと完成です。
最後に御注文内容を整理します。
●ボディガラスコーティング
●プレミアムコース別途
●ヘッドライトコーティング
●ムーンルーフ撥水コーティング
●アルミホイールコーティング20インチ×4
●レザーコーティング シート前後席2列＋アームレスト×４＋センターコンソール
●研磨作業は全てサービス、ライセンスプレートコーティングサービス
プレミアムを含む全体を覆うコーティングと言うイメージです。濃色系のカラーでお手入れは大変かもしれませんが、コーティングと上手にお付き合い下さい。
施工商品には直ぐに実感できるもの、判断が難しいが経年後に劣化を最小に留める様な物と様々な形となりますが御理解を宜しくお願い致します。
多くのご注文、御相談、御利用を有難う御座いました。
また、差し入れまで頂き有難う御座いました！
各お客様へ
今回御紹介頂いた車両に限らず、施工御注文は最終的にはお客様が判断され御納得をした上で行っております。
当店では”これはいいですよ～””これもどうですかぁ～”は一切ありません。強力なお勧めなどはありません。
売る気が無いのか、やる気がないのか？ではありませんが、対象部位など、塗装種、コーティング種の相性や適応に対しの御相談はお受けしています。御相談とは施工商品のメリット・デメリット、特性、特徴、経年後の処置、再施工などを御説明をする事です。
※コーティングはあまり詳しくない。。。という方にも可能な限り御相談をお受けしています。敷居を高くしている訳もなく、判らないけど相談したい・・・という方も御安心を。
一言にコーティング(多種多様、多個別部位)と言いますと不透明な点や部分がある施工商品です。そして、比較的高額ですね、施工内容などには十分御理解頂き御利用下さい。
勝手ながら御理解と御協力を頂けない方は御遠慮いただいております。
