2021年3月に2022年3月をもってS660は生産終了、最終追加で抽選販売もあり既に終了。当店への新車施工の御依頼、御相談も何台かいただいています。
これから販売されない、終了という事で買われたお客様も居られるかもしれません。当店への施工依頼も個人のお客様から数件頂いています。ウチは下請けでは無いので個人のお客様から直接御連絡と御相談を頂いています。貴重なお車の御依頼を有難う御座います！
車両情報
車両の前に経緯から御説明致します。
お客様は遠方(２時間以上かかる距離)からです。それも、県外ディーラーでの購入という事でした。偶然にも通りかかった時にその店頭に車両が展示してあり、販売車という事で即決されたそうです。
まずは納車日が決まった時点で当店へご連絡を頂き、こちらも他のご予約、作業を調整して何とか納車日に入庫できる対応を致しました。
※他の予約状況により可能な場合と調整をお願いする場合があります。
更に入庫日ですが県外のディーラーから直接お越しいただき約３時間～という事でした。
車両のボディカラーは”プレミアムスターホワイト・パール” NH841Pです。S660は６色展開で他のパール色との違いは当然ですが３コート。深みというか輝度、見る方向角度もありますが、これぞホワイトパールという感じです。これはホンダの他の色のメタリックやパールの質感がショボい(失礼)感じ、それで余計に感じてしまうのかもしれません(あくまでも私的な感想です)
入庫から各種洗浄
写真が少ないのですが、納車時された時の仕上がり感も良かったように思います。納車後当店までの距離は地図で見ると80㎞～の距離、道路の状況などにより少々汚れたようです。
各種洗浄を済ませ、最終拭き取りあと少しという所で怪しい輝き、不自然な反射、違和感がある光沢を見つけてしまいました。
こちらの車両もオプションで計3ヶ所付いて来たようです。塗装の不具合として手を加えたようですね。この特有の状態はコーティング前に可能な範囲で修正する事になります。
オプションに関しては既出の記事が沢山ありますが、同車種という事で↓も参照下さい
研磨、除去修正
画像に映りにくく判りづらいですが、全てスポット研磨の修正痕になっています。
スポットとは、修正したい部分が点状ですからミニポリッシャーなどの研磨機の小さめの物を使用しているかと思います。痕跡にはいわゆるバフ目(回転系)の直径が30～50㎜程度の跡が残っています。
大概はこの小さい回転痕が多い傾向です。大きいバフ目は現在まで見た事が無い(そういえば記憶にないかな？)と思います。
これって小手先だけの修正なんですね、ちょこちょこっと機械当てて直したぞ！ってことなんですが、詰めが甘い以上に最初の取り掛かりが甘いのです。結果その部分が目立ってしまう、それは不具合の形や姿を変換しているだけという事でしょうか？
分析や理論はさて置き、修正痕の修正を行います。
黄線の内側に白くぼやけたバフ目が表れています。
ドア、フェンダーの部分にもありました、↓は判りづらいですね、
以下は研磨前後です、
数か所修正して終了です。
サイドパネルに関しては脱脂作業、超速乾性シリコンオフにて作業時に発見しました。白色系と車高が低く、見えにくい環境なので、後から気が付く場合も多々あります。
余談ですが脱脂作業に用いる材料は車両やメーカー、塗装種、状態、状況、環境により一台毎に作業方法が違います。車両を目の前にして最も適して、確実な、安全な物が選択されます(完全に現状合わせで、今回は超速乾性シリコンオフ)
ボディコーティング
ボディコーティング中は写真が少なく、今回は辛うじて次の2枚でした。
記事に記す事は何もありません。
完成
遠方からのお預かりですので、余裕の期間でお客様にも御負担が無いように・・・
プレミアムスタホワイトパール色は良く出来ています。
真珠の世界(本物の)では”てり”という色を伴った輝きを表すらしいですが、このホンダのパールは見る場所や光源の違いで多種多様の色味が変化します。
‘てり‘とは真珠自体が輝くように発するのではなく受けた光が層内で屈折、干渉を起こす現象。このパール色はまさしく受けた光や角度で変化するイメージです(あくまでも個人的感想です)
それよりも、本当に遠方(県境)から御利用を有難う御座いました！
各お客様へ
納車に合わせたコーティング施工に於いてお願いが御座います。
例えば新車時のボディコーティングには早めに御相談、御予約をお願い致します。各メーカー新車の納期には数ヶ月から数年かかる場合があります。その様な事情も踏まえた上で、納期、納車日がハッキリと決まっていなくても御連絡をお願い致します。その場合仮予約扱いではありますが、納車日が近くなった場合優先的に日程をお取り扱いをさせて頂きます。お陰様で予約待ち・混雑している状況から御予約を取りにくい状況、急なお問合せや御依頼には対応が難しくなり、お待たせするなど御迷惑をお掛けしてしまいます。
御理解と御協力をお願い申し上げます。
