トヨタハリアーのボディ研磨とボディコーティングになります。黒い車の汚れを徹底的に落とすのですが見る環境と判断により下地作りに影響が出ます。
お客様のお住まいから近隣での施工を御希望されて、同市内のとある施工店(※)に電話されたようです。その際の対応・印象により当店へお問い合わせと御相談を頂きました。お電話を頂いた後、早速ご来店と現車確認、現状による施工のご提案となりご予約を入れて頂きました。ただ、ご予約から施工日までは一ヶ月待ちとなり、大変ご迷惑とご不便をお掛けしました。
※このブログは無料で使わせていただいてので、関連する広告が出ます(各お客様の見る環境により様々)、その該当する施工店・・・かもしれません(笑)
車両情報
車両は2010年式、2代目30系、ボディカラーは202ブラック、202ブラックに限らずですが新車から 12年を迎える訳ですからそれなりのダメージを受けているようです。
車両の経歴はお身内様が数年使用されていたそうで、その際には中古車での購入という事でした。
今回、車両をリフレッシュやリカバリーされたい理由は、お身内様からの譲渡により、まだまだ乗れる車両という事で引き続き乗り継ぎたいと施工を御相談されました。
入庫時と洗浄
まず、基本的に大変汚れていました。それもかなりです、濃色なので日頃判りづらいかもしれません、長年の汚れが堆積しているようです。
入庫時の汚れは使用走行時の泥汚れ、堆積しているだろうと思われる物は塗面上に付着して簡単には取れない汚れになります。
窓ガラス廻りからゴムのモールもかなり劣化しているようですし、パネルとの隙間にはかなり汚れが詰まっているようです。
塗面上の各種洗浄も段階を踏んで何度も、更に塗面上に引っかる様な異物、付着物、重度のシミなど、途中で繰り返しクレンジング、
特殊クロスの使用は微細な傷が入る事があります、しかしこれを行わないと結局は研磨中にバフに絡み規則的な傷を描く事になってしまいます。濃色車の洗浄方法にも研磨前提という方法を取ります。通常の洗車でこういう方法を取る事は行ってはいけません。
時間を掛けた洗浄は研磨の下準備となります。
研磨作業
洗浄後に塗面上に何も無い状態から、実際の状況と不良、ダメージ具合が判りました。一部の不具合は著しく劣化が進み手の施しようがない状態となるようです。
失礼ではありますが車両経緯から上面の手入れ等に不足等、そして経年劣化など多々の影響があるようです。上面は艶が引いていますのと、クリヤ層が著しく傷んでいます(塗装損傷)。
研磨開始ですが比較的劣化が進んでいないサイド~となります。(精神的に良くないのでやり易い場所からと思いました、汗)
一つの例としてリアフェンダー、ドア辺りから行ってみましょう。
まずは数枚の写真から現状を確認、
↑ これはドンぴしゃですね!
とにかく照明の反射が散ってしまいます。
例えて言うならばターンテーブル上に置かれたレコード盤の様と言いましょうか?塗面上に溝(傷)が彫ってあるような様子です。
これでは正しく発色しませんし、光沢と言われるような艶感も出ません。
それでは可能な限り(範囲)復元を試みます。”可能な”と敢えて言うのは100%の数字は出ないからです。
では、開始です、施工方法には色々な方法がありますが、一言で言えば切っていきます。切削の”切”です、”斬り”でもいいかもしれませんが、現状から↓になります。
結果、
前後ドアの研磨済み、未研磨の違いは御覧の通り。
もう一つ、比較写真は、
切る、斬る、シングルでの初期研磨は、今現在付いている傷の置き換えです。
自身でこの傷を段階的に小さくコントロール。
シングル、スポンジ無し、熱開放、放熱、吸い付く様なフレックス、塗面に追従、時間はかからない、
反対側へ廻り、
↑ ↓ これがサイドまで続いているのです、一気に初期研磨を進めます。
100%は無いというのは深い傷は残すからです、初期研磨で漏れた傷は敢えて残していきます。
研磨中(仕上げと未仕上げ)で変化が判ります。
次は上面です、
ボンネットの状態から、
劣化が著しいですが、可能な範囲で行って行きましょう。
丁度半分程進めた位置で止めました、施工前と比較すれば少しは良くなりました。
一番ダメだったのがリアスポイラー、樹脂製、クリヤ飛びでダメージ劣化。ルーフもそれに近い状態で光沢はある程度復元出来ましたが、クリヤの残膜厚を考慮の研磨では無難な所で終了。参考値として研磨量の目安は4.8㎛(平均値ですが誤差も含めると最大6.0㎛程度)、おそらく限界有効数のまで研磨、切削しても状況は変わらずと判断。更にクリヤ層がペラペラの薄ぺら、ギリギリにしても状況が格段良くなるわけではありません。
取り敢えず↑円内程度の復元は可能としました。
ボディコーティング
研磨終了後からボディコーティングになります。
今回の車両は当店オリジナル”K-PROコーティング”になります。
旧コーティング名は”オリジナルフッ素コーティング”でしたが現在はメーカーさん御協力により材料の変更などによりモデルチェンジしています。
こちらの商品は特段お勧めはしておりません。何故ならお客様のニーズから複数年継続、持続、耐久性商品が人気があります、その事からこちらの商品は短期、簡易ものになります。また、特徴として塗装に負担を掛けない為、劣化ダメージを受けている塗装には相性が良いかもしれません。
完成
ダメージが大きく、劣化や外的要因で損傷を受けているものは、復元やリカバリーには限度があります。但し、全体的な車体の変わりようから、お渡し時には「頼んで良かった」というお言葉を頂きました。
こちらこそ御利用を有難う御座いました。
御案内(各お客様)
一般のお客様の御相談、御利用を頂き有難う御座います。
御利用されている方は個人の方、そして企業、法人等の取締役社長様の経営者様と50:50位の比率でしょうか?法人様の場合で経費扱い時は事前に御相談下さい。請求明細、領収書等をご都合に合わせた発行を致しております。
※ご都合に合わせたの意味は不正という事ではありません。
御社の書面、計上に合わせた、対応を致します。
また、税制上や経費に対して不明な場合はご契約、対応しておられる税理士様に事前にご相談・御確認をお願い致します。
それでは車両の施工や御相談を皆様からお待ちしております。