茨城県カーコーティング店 s-detail’s blog

茨城県 自動車ボディコーティング、ボディ磨き、車両美観の施工例

トヨタ カローラスポーツ 新車施工 Exterior Interior 前編

新車のカローラスポーツ、2022年10月3日マイナーチェンジ後の車両になります。ボディ、アルミホイール、レザーシートのコーティングとなります。この記事はボディコーティング編のみで前編とさせていただきます。

トヨタ カローラスポーツマイナー後

お客様から電話をいただき(新車購入)、ボディコーティングの詳しくは・・・・といった所、すぐさま御来店、遠方から有難う御座います。施工商品の御案内、御相談、お見積り、翌日には再度御来店、遠方なのに電話で良いのにm(__)m
有難う御座いました!

 

施工の経緯と車両情報

お客様は新車購入(御契約)から当店を見つけていただきました。
車両に関してはマイナーチェンジ時という事で先行予約だった様です。その為、納車も早く2ヶ月を待たず位だったでしょうか?
また納車日確定まで販社、当店へ緊密に御連絡をいただき、早期施工予約として調整。上手く納車日に合わせた施工が出来ました。

まず最初にマイナー後のカローラスポーツは私自身初めて見る事になりました。
車両は勿論2022年式、ボディカラーはダークブルーマイカメタリック【8W7】になります。

トヨタ カローラスポーツ

今回施工対象にもなる大きな(主要装備)は18インチアルミホイール、メーカーオプション設定のシート※になります。
※シートは判り易く言うとレザーシート(詳しくは後編記事にて後述します)
御相談の上、ご注文はボディコーティング、アルミホイールコーティング、レザーコーティングとなりました。

各種洗浄と修正箇所

お預かりから照明で各所、細部などを確認しましたが、何とも言えないカラーです(見とれてしまうという意味です)

トヨタ カローラスポーツ ダークブルーマイカメタリック

鮮やかというかハッキリしているカラーというか、色々と表現方法や感じ方はある事ですが。他車種にも採用されていますが、車両が変わればまた新鮮となるのでしょうか?

先に一点、入庫時にお客様と相談いたしましたが、

バンパーに貼られた販社(ディーラー)ステッカー

何故に?ここへ貼る?この位置決め?お客様も注文したわけではない。
樹脂パネルです(バンパーカバー)、それからバックドアも樹脂製です。
余談ですが樹脂パネルを採用する意味や思いつくのは軽量化。しかし、このカローラの採用理由はもう一つあり、デザイン上に有利に整形させる為もあるようです。通常は鋼板に強くプレスするとシワや亀裂が発生するらしいです(おそらく限度があるのでしょうね?)。鋼板成型から樹脂にすると約2倍の深い絞りなどの成型が出来るという事です。カローラスポーツバックドアの丸み、窪み、強いエッジラインはデザイン上の特徴以外にも高度な素材と技術も込められているようです。
因みにこの素材はトヨタ社が自社開発したTSOPというポリプロピレン系樹脂を使用しているという事です。
車両のデザインが決まり(又は進行)、それを現車に忠実に再現する場合、既存の鋼板では限界があったものが、曲げや絞りの成形に更に自由度が上がるという事ですね。

話は逸れましたが、このステッカーを除去します。

ステッカー除去

ステッカー除去

この後全除去出来ました。
一言申しますと、以前書きましたが私もこの様な販社ステッカーを貼る立場にいました(店頭業務に従事していました)。新車時や経年車両でも自社で販売する場合は販社ステッカーを貼っていました。販社ステッカーは施工後ですね、自分が所属してる勤務会社(販社)ですから業務の一環で貼ることになっていました。
因みに↑の販社ではありませんがトヨタとだけ書かせていただきます。

車両を購入される場合、お客様には御案内があります。
購入時、契約時には貼らない様に販売会社へお伝えください。黙っていると自動で貼られてしまいます。
本来は、黙っていると・・・というのは無しにしてもらいたい所ですが、お客様から販社へ念を押す形で伝えてください。悪い言い方ですが勝手に貼られてしまいます。
無用なものを勝手に押し付けられます。このステッカーの貼付は義務でもなければ、標準仕様やサービス的オプションではありません。
多くは車両の流れ的に、PDI(納整)での貼付になります(一部違う場合もあります)・・・参考までに。

さて、いよいよ塗面状況やコーティング作業の前の下地処理となります。
が、不手際の例を、

不手際

↑ 納車後から直接持ち込まれる車両に多い例ですよ。

不手際

↑ これで何が?という方は目が良いですよ。
近くで見ると、

不手際

白い物体です、保護フィルムの破片ですね。濃色カラーと対比した白色なので判り易いのですがね。
これの剥がし方というのは勢いよく剥がすのです。そろ~り、そろ~りと慎重に剥がしている人は私の記憶では存在しない。勢いよく・・・だから見えにくい場所に破片や切れてしまった微細なものが残るのです。それを残したまま→納車は✕ですね。

ボディコーティング前の下地お処理

全体を見れば比較的良い状態。ですが、このハッキリした色、深味は無く単色と思ってしまうような印象(見え方や見方の違い、光量により印象違いと個人的見解です)、何か一粒、一か所でもあれば判り易い、目立ちます。また、洗車後か?水滴のふき取りの甘さもかなり目立つようです。↑写真では右側面にマーキングが数か所、スポットで修正や処理が必要です。

上面ルーフ、ルーフサイドに関しては鳥糞の爆撃、不要な水シミなど多数、スポットでカウントすれば10箇所。酷い所は特殊洗浄剤で反応をみます。

鳥糞による被害

鳥糞による被害

ルーフアンテナ横からリアスポイラーに及びます。

洗浄中

この後すでに浸透しているのが判り、除去困難とみなし加熱処理除去。
今回は加熱に関しては使用頻度が高くステッカー剥がし後にもヒートガンが活躍。

ヒートガン

加熱処理にも方法を使い分けます、今回は偶々ヒートガンでしたが、熱湯での処理などもあります。
加熱は非常に有効な処理方法ですが、温度管理には気を遣います(非接触温度計使用)。また、シミ等(状)の状況の浸透量、発生からの経過時間により良い結果には至らない場合もあります。

浸透したシミの除去後

その後、各ドアのシミ痕を加熱処理にて数か所、

シミ痕

↑ このような薄く見えるシミも洗車程度では簡単に落とせません。浸透とその成分の影響によるものです。

その他では一部箇所は研磨にも頼ることに。
特殊洗浄剤、加熱、研磨と三種類の方法を使い分け、これって忙しいですよ実際には(笑) 一種類の方法で車両を一周回れればよいのですが、時間はかかる事ですね。
車両全体を撫でるような、一気に全部を同じ作業でというのはありません。デリケートな塗色の為もあり、シミの様な不具合は一つづつ拾っていきます。何も問題がない個所まで必要以上に触りませんよ。状態によりですが雑な作業なのか、繊細な作業なのかはお判りいただけるかと思います。因みに具体的数値で表すと、受入れ状態票で確認するとそのポイント数は21箇所になりました。その他研磨箇所が二箇所という結果です。

最後はリアバンパー角の何かが擦れたような傷です。

バンパー角の傷

バンパー角の傷

よくあるパターンですね、車両の四つ角は人が通れば触ってしまう場合もあります。

研磨中

研磨修正、傷除去となります。

研磨後

さて、ここまで来ればいよいよボディコーティング作業となります。
(最終脱脂済み、他調整なども済み後)

ボディコーティング作業

コーティング前の写真ですが節電中です。
近頃の電気代高騰により気を遣っています(笑)

節電中

準備が出来たら照明全開でコーティング作業に入ります。

コーティング剤塗布中

コーティング種により様子は全く違いますが、今回は塗布中に写真を撮ってみたら↑凄い事になっていました。(塗っている感じが強すぎる写真になってしまいました)

ボディコーティング中

ボディコーティング中

終了です、いつも通り書く事はありません。

ボディコーティング終了

ボディコーティング終了

確認等をして再度節電をします(消灯と一定の時間を乾燥となります)

ボディコーティング完成

ボディコーティング完成です。

ボディコーティング完成

ボディコーティング完成

ボディコーティング完成

車両の生産過程から完成品質が非常に高い車両です。その分、その代わりといって良いのか?お客様に渡る時点での品質が低いのが残念な所です。カローラシリーズ全体の品質が高くなったのか?それともパール色を選択すると品質が高いのか?は判りませんが、コーティング前の不具合を一か所また一か所と修正するには時間を要した次第です。
不具合など不手際などの事は何も重箱の隅をつつくわけではないのです、指摘というよりもボディコーティング前の準備としての修正はこういう事です・・・というご紹介です。私たちも人間ですから精密性を求められると100%はありません。とはいえ、お客様が比較的高額な料金を払い施工御依頼するのですから、どの様な事を行っているのかなどは知ってもらいたい事になります。

長くなりました、この記事を前編のボディコーティング編とさせていただきます。別記事として他部位施工を後に御紹介をさせていただきます。