最初のお問い合わせから10日程お待たせしてご入庫出来ました。タイミングにより早々と御入庫できる場合もありますね。(通常は難しい場合が多々ありますので、御相談によりとなります) 車両は新車ではありませんが、まだ新しい真っ赤な(奥行き感のある)プジョー2008でした。
まず、お客様には大変申し訳なくご迷惑をお掛けしました。
お渡し日が一日延びたのですが、そのお渡し日に私自身が体調を大きく崩してしまいました。その為、お渡し時に車両の御説明が余り出来ず大変ご迷惑をかけてしまいました。こんな事は初めでしたが、そんな理由より大変申し訳ありませんでした。
車両情報
まずは、お問い合わせから現車確認まで超スピーディー、遠方の方かなぁ~、、、なんて思ってたら車で15分位の方でした。また、お客様自身も紳士(真摯)な方でして、等々・・・常識のある方でした。当店では大歓迎のお客様です!
そして、車両の方はというとコンパクトSUVになるプジョー2008、
施工対象となる塗装、カラーはエリクサー・レッド【PEVH】、同車両の他色と違う所はカラードトップコート仕様(※)になります。
(※)は後で少々書きます。
また、既に使用されている車両になります。2022年初年度登録で新車時に某簡易コーティング(1年物)施工済み。今回当店を御利用いただく理由は、最初のコーティングは1年~を経過して新たに・・・という所でしょうか。
※ご注意(店頭ではアナウンス)
当店では基本的にPSA扱いの車両はお断りしています。特に新車や新車に近い物は要注意です。但し、当店からの案内を御理解していただければ御相談や施工の受付を致します。詳細は直接お問い合わせください。
施工内容と各種洗浄
前項で述べた受け入れ時の基本的スタンスなどはありますが、今回お受けした事による内容は、大きく分けるとボディ研磨(前コーティング剥離含む)とボディコーティング。
という訳で研磨前の車両の各部、各症状に対応する洗浄からとなります。
気になる部分は沢山ありますが、各部洗浄をを行います。
洗浄中やその後の写真はあまり撮っていなかったようです。
そして、塗面の確認ですが、汚れが堆積しているのか不自然な撥水と排水性を感じて取れます。
水分が付着していても発色が良くありません。
向かって左側から特殊な洗浄剤を使用すると、変化が見えます。
サイドパネルに関しては一見綺麗な状態に見えます。
但し研磨前に除去しておきたい症状は、
何はともあれ(色々と事情はあるにしても)、現状の結果はエリクサー・レッドの塗装本来の発色表現は無い、乏しいことになるという事です。
因みにブラック色のルーフに関しては、リアクションを見るとしっかりディーコンポジションさせてリリース出来ています。
これで全てが除去できる訳ではありませんが、塗面の不具合を修正する数少ない方法の作業の一つになります。
作業写真が少ない事もあり表現に不足がありますが、車両全体の洗浄を行い一日を要して終了。
研磨作業
いよいよ塗面の研磨です。
研摩順序はどうでも、撮っておいた写真から行ってきた内容を書いていきます。
まずはボンネット、
上の2枚の写真で一番重要なのは何か判りますか?
可能な範囲ではあるが傷の大小が減った、除去できた、、、などではないのです。
iPhone撮影でおまかせ写真では、この様に色味や発色が変わるのです。撮影時に研磨後の結果を表現してくれています。iPhoneが優秀なのか?研磨が優秀なのかは言いませんが、研磨後は元々のエリクサー・レッドの発色となりました。
傷一つの話で言えば、
例えで言うならば”りんご飴”に変化中。
深く浸透した点状のシミなどは除去できません。一般的に見る環境では見えない様な傷は追いません。どこまでも傷除去に拘る訳ではない事と、塗装種による特性に合わせた研磨方法です(今回のエリクサー・レッドは特に、特性に関しては最後に少々書いています)。
サイドパネルで特に酷い所だったのはドアの写真かと思いますが、
一部研磨粉が残留して点状に見えますがほぼGood!
バックドアに移って研磨を始める、
ミニポリッシャーの振動で何か出てきた?
何か紙が出てきました。このメーカー、グループを含めて 何があっても驚きはしない。※先に書いているが施工をお断りする理由にこれらも含まれる
更に作業を進めます、
画像でラインを引き判り易くしました。
研磨済、研磨前と変化がありますね、左側から右へ研磨進行中に一旦手を止めました。実際の塗面にはテープ等では区切りを入れません。理由は塗面に段差を作る様な事は宜しくないからです。その様な行為は只のパフォーマンスで塗装には優しくないからです。
色評価ライト 人工的に太陽光と同等の環境下で見る事が出来ます。
研磨作業では他にも多くの写真を残しているのですがまとめに入ります。
この様な若干濃色、そして深みのある塗色では最終仕上げに、もう一手間かけます。一旦仕上げ研磨まで行いますが更に車両を一周の工程を加えます。
そして、仕上がり具合を確認して、
ボディコーティング施工
特に書く事ありませんが、研磨による色調の変化に不具合が無いかの確認には神経を遣いました。
完成
車両は完成です!
完成後の写真は↑の2枚しかなかった。ボディコーティング時から乾燥を経て翌日に写真を撮ろうと思っていたが体調が・・・大変申し訳ありません。
お客様には最後の最後に御迷惑をお掛けしてしまいました。あらためてお詫び申し上げます、また紳士的な対応と御協力を有難う御座いました。
最後に
画像の認識が出来る所のみ取り扱い(正しいという意味)が可能です。今回お客様は簡易業者や洗車屋と括られる所に持って行かなかったのは正解かもしれません。
奥行き感があるカラーを演出するトップコート、これは塗色の増減で色相まで変えてしまいます。理解が出来ていないと大変な不具合を生じてしまいます。
エリクサー・レッドの仕様はPEUGEOTのプレスでの正式な呼び方は”カラードトップコート” 。誰でも字は読めるが仕組みや対処方法の理解は別になる。
詳細は当店に於いてのみ御説明が可能です。なぜここに書かないのかは、簡易施工業者などが文章のみを読み表面的な知識を得たり、転用転載などを行うからです。