初めてのお客様で福島県からお越しいただきました。片道2時間30分~、遠方から有難うございました。
お問い合わせはお電話から、そして車両の現状確認とお見積りで往復1回、入庫日で往復2回目、完成お渡し日に往復3回目(何キロ走らせてしまったかと・・・計算したら7~800km位か)。初めてのお電話からお問合せ内容と常識ある方、とお見受けしました。(会ってはいなくても話し方から察する)ご在住の福島県某町はスキー場通い時に私もよく知る所、距離感はよく判ります。お客様が依頼する所を検討した結果当店を見つけてくれました。因みにお客様はプロの方(当店でプロと一括りで呼ばれる方は自動車業、自動車メーカー、自動車部品メーカー、研究施設関連、塗装業、等関連企業、等々)ですから、私共より遥かに詳しい方で尊敬を致します。
当店はコネ、横繋がり、伝手はほぼ無しなので、お客様が個人で当店を御利用されています。
車両情報
車両年式は2013年(2024年現在で10年以上経過)、塗色はキャンディホワイト【LB9A】、VWやAudiなどのソリッドホワイトと思っていただければ良いと思います。
チョッとフロアを捲って拝見させていただきました。
※参考までに、オートオークション(AA)の場合コーションプレート、打刻は完全に検査します。コーションはリベット止めの場合、リベットに僅かに破損でもあれば疑惑の点から考察もあればやその記載(出品表)も必要。打刻も含め読み取りづらい部分があればそれも記載しなければなりません。一部旧い車種や、輸入車、特殊な例では職権打刻時はその場所も判りづらい場合もあり、それらを探す(確認)時間を要する場合も。検査時に見逃すことは出来ませんのであるのか?無いのか?の判別や確認は必ずという事です。私の経験歴ではコーション無し(欠損、損失)という事例で上司に相談という例も少なくはなかったと記憶していますし、それ以前に車体下部に潜ってシャーシのパスタ剥がし(見つからなくて怪しい部分)をよくしたものです。私がやっていたところは比較的厳しかったのではないでしょうか?ナンバーの封印に傷が少しついていただけで記載していました。
参考、、、が長文になってしまいましたが、現在の職種では輸入車などのコーションの確認はカラーナンバーが主ですね。メーカーによっては手帳(保証書)に車両情報が記載貼付してあるので頼りにする事も。
お客様は当店御利用前、一年程度以前に購入され使用していたそうです。話も半分聞き忘れてしまいましたが(失礼)、一旦、外装を綺麗にリフレッシュさせたいという趣旨だったと思います。これは憶えています、当然、ガソリン屋などのバイトの兄ちゃんや素人に車を触られるのはイヤという事は仰っていました(当店に来た理由の一つ考えられます)。
車両の現状と確認
お見積もり御相談時にお客様と確認させていただきました。
大体は代表的な例で、経年車特有の汚れの堆積や固着ですね。
そして塗装面、パネルではフロントのバンパーが塗装跡、
ここはお客様にも確認していただきました。
お客様から指摘されましたフェンダーの塗装跡、
フェンダーの回り込む、折り返し部は塗装が甘く(周囲へのミスト)オリジナルとは違うという事です。塗装済みパネルはどの様な過程で塗られているか判りませんので慎重に研磨作業となります。
汚れのポイントをピックアップしましたが、洗浄中や洗浄後は割愛します。
そして、もう少し踏み込んで洗浄を行います。
ウィンドウガラスも昇降させ、
サッシュドアであれば洗浄箇所は増え、洗浄順も決まっている。これがトヨタ流、洗浄スピード、効率、そして抜け(ミス)が無い。規格、基準、が違う。
とは言っても、サービス作業ですのであまり精密感を求める事はお許しください。
※あくまでも無料で行っていますし、必ずどの車両も行うとは謳っていません。
内板でも明らかにクリヤ無しや、新車時の塗装でコスト削減等により下地が薄っすら出ているなどでは、使用する溶剤等も違います。その為数種類(当店では10種程度)を用意しています。また溶剤では落とせない場合の除去剤もある事は勿論です。
※ものには限度というのもあり、除去が不可能な場合もあります。内板色を落とす(剥がす)勢いでも構わないのであれば、何でも落とせますが、それでは塗装を傷めてしまうか無くなってしまうでしょう。
塗面洗浄
外装、そして内板等の細かい作業を終え、最も肝心な塗面洗浄。
至って普通に撥水でしょうか。
水量により異なりますが自然な排水性になります、然程固着した汚れも無いようなので油脂分などの排除になります。
研磨作業
事前に気付く事が出来ませんでしたが、リアバンパーの左側を修理されている様でした。
一本塗りではなくスポット(ボカシ)という事で研磨痕が残っていましたので可能な範囲で修復。
また、それに伴ってナンバーポケットの一部に不具合が見られます。一般的な考えとしては修理は一本塗りはせず最小限で留め、あまり目立たない箇所のひび割れはそのまま(もしくは経年からひび割れたか?別件でぶつけたか?)と推測します。実際の経緯は判りません、破損の状況は現状お預かり時に確認(写真の通り)となります。
※完全に決めつける訳ではないのですが、現状の損傷に理由を付けるならば可能性が高いものを第一に推測します。(私の元オートオークションの検査員の考え)
※ただ、ソリッド色なので一本塗りの方が簡単かなと思いますが(綺麗に収まるし)
研磨痕などはそれなりに修正できたと思います。
写真に一部電球色となる場面がありますが、ケルビン数を変更して(照明に自由に変更できる機能がついています)目視確認を有利にしています。
その他の外板パネルはソリッドホワイトの研磨に特化した内容で進めさせていただきました。
研摩作業は以上として次作業(工程)へ進みます。
特に書く事は無いのが一番良い状態などが多いかもしれません。この車両は以前の長い経緯はありますが、ルーフの塗面状況も大変良く珍しい位でした。おそらく前コーティングや屋内管理等の条件が功を奏していたのでしょう。
御注意!
これは抜群の磨きで綺麗になった!!艶がとんでもない鏡面だぁ~!!!
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
などの表現はありません(笑)、いつも、そして何回も言っていますね。
評価とは何も無いのが◎なのです。
不具合や不足がマイナス又は表記されます。
自動車業界と大げさな事は言いませんが、車両の状態を表現する場合、例えで言えば車両状態表記で傷や凹み、補修跡などのマイナス表記になります。何も無いのがその車自体の標準となる訳で、それ以上の状態が良い(良すぎる)等の表記はありません。
さて、何が言いたいのかは、磨いたら新車以上だ、このコーティングで艶がっ!!と謳う(謡いすぎる)業者は一番怪しい・・・・かもしれません(大笑)
↑ 黒色ですから別車両です、研磨も色々ありますから何をやっているか判らない言葉(ワード)より、、、、となります。
ボディコーティング
御相談お見積り時に、お話をいただきお客様が検討していたものから変更。内緒ではありますが損はさせません。損をさせない理由はお客様の心得と御理解、御協力の上とさせていただきます。また、折角遠方から来ていただいているのでというのも少々あるかもしれませんね。
ここは写真も少なく終了です。
樹脂部専用コーティング
リアバンパーの下部にあたる樹脂部、樹脂専用コーティングを行いました。劣化は結構進行していますので効果の程や耐久性は不透明と申し上げます。
※劣化による素材に縦縞模様が入ってしまっているようです。
完成
細部まで手を入れた仕上がりに喜んでいただいたと思います。経年によるリカバリーに不足する部分や、精密な作業までは出来ません事は申し訳ありません。
再度お礼を申し上げますが、今回は遠方からの御来店をいただきありがとうございました!
忘れてはいけません、テールライトレンズもスッキリ。
お渡し時には車両全体のクォリティUPの変化に気が付いていただきました。
お客様からは地元の和菓子を差し入れ頂きました。お気遣いいただきありがとうございます。頂いた時には思わずビックリしました(笑)
皆様にお知らせです。
ボディ研磨+ボディコーティングの御相談をお待ちしております。現在御相談いただいても少々お待ちいただく場合が御座います。タイミングによっては直ぐに御入庫が可能な場合もあり。
ボディコーティング施工時は経年車の場合は一部割引を実施しているものもあります。どうぞ、御相談をお待ちしておりますので宜しくお願い致します。