ディーラーでの新車購入から納期待ちの間に当店へボディコーティングの御相談をいただきました。多くのお客様が御利用されている内容の濃い施工となりました。
納車までの十分な待ち時間の中、お客様から施工内容などを御相談いただきました。
トヨタ社の車両の中でも海外生産、工場の違い等は以前に同型車両施工時に記しましたのでここでは省きます。因みに参考までに以前御紹介させていただいた車両とは車体番号的には凡そ200番位の違いがありました。詳細や確認は不明ですが通し番号という前提で200台後に製造された車両と推測します。
車両情報
お伝えしている通り新車のスープラになります。ボディカラーは基本?の「ホワイトメタリック」【D01】。塗色のイメージや特性などは前車記事で述べていますので省略します。気になる点としてはいざ納車となり、状態などを心配する所だけでしょうか?お客様には大変申し訳ありませんが、チョッとクセが強いというか特徴的な部分がある販社なので・・・
一点だけ注意というか特徴があります。パールホワイトの特性になりますが、少し斑が感じられます。一般的な話になりますが要因が重なると目視で確認が容易なくらい感じ取れる場合があります。御存知の様に海外工場(他社委託工場)の塗装精度、塗装部面(パネル)の面積や形状方向、他要因により完成度や品質に違いがある場合があります。塗色や種類、メタリックなどは粒子が寝ていたり立っていたり、不均一であったり様々です。追加すれば各自動車メーカー、車種で各特性があり、ネットに書いてあったからと信じるより、経験値や精通している経験者の感触や感覚を聞いてもらう方が良いかもしれません。
知識や特徴の一部として「こんな感じ~」程度で覚えていたり、感じ取っていただければ結構です。余程のことが無ければ不良や欠陥ではありません、まして工業製品ですから物凄くシビアに見ても一定の品質をクリヤしていれば良いという事になります。塗装という性質から精密な精度を求めることは出来ません。
当店のお客様に多くいますが逆車、輸入車、稀有な車種、珍車など、欠陥や不良でなければそれも味、その様な車種のある意味フィーチャー的要素や表現と捉えても良いのではないでしょうか?人により感覚や捉え方は違いますが、当店のお客様の大半(理解度がある方)はこの感覚に聴許されたり賛同や笑って話のネタにされる方も居ります。心が広かったり、懐が広い方、理解力などのもの判りの良い方です。付け加えれば懐が温かい方・・・ であれば尚更良い。反対に面倒な方は、当店としても「この傷が~」とか必要以上に細かい方や神経質な方は遠慮していますが(苦笑)
御注文内容
お客様と御相談により施工内容を決めさせていただきました。御相談時には商品を吟味したり商品の御説明や注意点と沢山お時間をいただきました。また、各種パーツへの施工にあたってはケミカルメーカーとの確認を行いました。これは、施工への注意点や施工後のお客様への喚起事工の確認、商品の特徴把握など、不明な点はメーカーへ直接何でも聞いておこうという事です。
後回しになりましたが施工内容は以下の通りです。
基本のボディコーティング、更にPremium courseでスプレーガン吹き付け併用で各パネル内、細部等へのコーティング処理。アルミホイール専用コーティング、一旦納車からの後日になってしまいましたがヘッドライト専用コーティングなどになります。
入庫時からの各種洗浄
お預かり時から見えてしまう粗雑な状況も、
アルミホイールに不明な付着物や汚れ、タイヤワックスの斑とホイールへも付着。
ボディ全体に付着物、異物が多かったようです。写真は極一部です、販社から当店へ走行した事を差し引いても??となります。
洗浄などで一つづつ修正や仕上げて行きましょう。
一番はコレ!
写真一枚では表現や詳細は伝わらないかもしれませんが、不要な油脂まで除去する洗浄は数回行いました。これが一番に時間を要したかもしれません。
当店の仕様はE/g式でフォームガンは輸入品で他店とは違うキメ細かくクリーミー。
で、各塗装パネルの通常通りの洗浄は済ませました。
不具合修正 若干の研磨含む
基本、限りなく、可能な限り洗浄、そして特殊洗浄を行いましたが、それでも難しい場面もあります。
フードは一部研磨する場面もあり。
感覚的表現ですがパールホワイト淡色系でもトップコートの”ヌルッ”と感が出ますね。
ボディコーティング プレミアム施工
塗面の脱脂から基本のボディコーティング施工になります。一般論、従事者からの経験談を多方面から聞くと脱脂を出来ない業者などもいるようです。正確には「脱脂を行っているつもり」というやつです。多く聞くのは手法です、手法が間違っているから本当に油脂は除去できているのかも不明なところです。お客様がそれを確かめるのは不可能かもしれません、信用のある処を探す、経験豊富な処を探す、などと大変かもしれません。
ボディコーティングに関しては然程書く事はありませんが、以降はプレミアム施工になります。
各ドアの開閉の繰り返し、写真には写ってはいないがマスキング養生も。一部の部位や対応不可素材にはかける事は出来ませんので。
因みに今回は違いますがpure ceramicの純ガラスコートでは細部やパネルに於いては複数層(多重層)のカスタムオーダーも可能。
アルミホイール専用コーティング
アルミホイール専用コーティングになります。ボディコーティング用の流用やオマケで塗るのとは違いがあります。多くのお客様の車両で実証済み(一部お手入れ無しで効果が発揮できない方もいるのは事実ですが)。
写真を見て何かを感じられる人はいないかと思います。写真の意味はこのアルミホイールへ施工したよ~程度です。何か凄い印象や変化を感じ取れる人は感覚が異常です。又は「凄い!」とか書いてあったから・・・言っていたから・・・と信じる力が大きくオメデタイ方は冷静に判断するべきです。
敢えて言えばマッド塗装、新車時、新品の状態へコーティング、そして前述した状態が良くない為に何度も繰り返した洗浄と脱脂があるからこその出来栄え。
アルミホイールコーティング時は各特性や注意点などがありますので事前にご確認下さい。
ヘッドライト専用コーティング
お客様から追加発注をいただきましたが当日ボディコーティングと同時施工が出来ずご迷惑をお掛けしました。後日改めての御入庫になりご足労をおかけいたしました。
こちらも施工を検討されている方は事前の御説明がありますのでお問合せ。
完成
メイン施工でのお預かり日数にはお客様にご負担が掛からない様に仕上げました。
移動時に屋外でも写真を撮らせていただきました。
最後になりますがお客様には大変快く対応をしていただきました。表現が正しくないかもしれませんが”絵に描いた様な好青年”とでも言うのでしょうか?
初めてのお問い合わせから、来店事前打ち合わせ、お客様にはお礼と感謝を申し上げます。
適度、適切なお手入れ、お車を大事にされていただく事を願っております。