塗面を研磨していきます
下準備を行いボディ(塗装面)を磨いていきます。この記事は研磨~コーティング後完成となります。
塗面以外にも作業を行っていますのでそちらも参考までにご覧く下さい。
※下準備とは細部の洗浄や塗面の下地処理作業となります。
詳しくは「下地処理編」の別記事をどうぞ。
各パネルの状態に合わせた磨き方
今回の車両は補修塗装のパネルが混在します(多少多目です)
そこに来て比較的デリケートなホンダ車の塗装(新車塗膜※1)という事で、通常の磨きより多少アプローチを変える、使い分ける方法を取りました。
※1 新車塗膜とは車両製造時に塗られたメーカー塗装という意味です。
補修塗装の事に少し触れますが、当店(私)の職歴(HPを参照)から殆どの物は識別を出来る事としています。
見分け方は他のサイトを参考されても良いかもしれませんが、色調、肌、パネル間の隙間の違和感、パテ研磨のペーパー目、塗装後の研磨痕・バフ目、また全体と照らし合わせ違和感があれば各パネルのボルト脱着痕確認、シ-ラーの不具合、他に沢山あり。怪しい?と思い正確に確認できない場合は、パネルより骨格(フレーム構造によるメンバー等)なども確認します。
ただ、大概は塗装表面状の肌などを見ればクリヤに「ブツ」が入っている場合があり、再塗装を疑うヒントや判断目安になります。
※新車塗装でも「ブツ」はありますので、他の要素と併せて総合的に判断していきます。
※補修塗装で「ブツ」有り前提でお話をすると、完全に除去する様な仕上げ方であれば皆無という事もあります。過去何度か高品質な塗装に出会ったことが有ります。それには丁寧かつ手間を掛けた塗装・仕上げ方です。
この確認は非常に大事で、補修塗装はあくまでも人が塗ったものなので、実際にどの様に塗られているか判らないのです。極端な話ですが塗ってある部分が薄かったらどうでしょう?塗膜が薄いのに思いっきり磨いて下地が出てしまうなんて事も考えられます(表現は判り易く書きました、実際にはクリヤ層が無くなる等々の障害があります)
塗装の状態により磨き方も合わせる=仕上がり感
となりますので重要ポイントとなります。
最デリケートな部分はランダムポリッシャーで繊細に、丁寧に・・・
ランダムに回転するがクラッチ付きで回転が止まらない=研磨の平均化、効率が良い
実際にパネルの状態によっては驚異の1工程仕上げ。
このパネルは広い面積、工程を3段階まで実施見込み時の初期研磨は・・・
↑ この様な主に洗車機傷が
↓ スッキリします。
塗色がシルバーMなので写真が判りずらいので(汗)
例えばSミラーの付け根、Aピラーの所ですね。
↑ 軽く磨いてもこの位スッキリします。
良い所ばかりの御紹介ですが傷の深度や、浸透してしまった染みなどは残る事となってしまいます。
他の部位の研磨
塗面以外にも気になる部分がありましたので作業をさせて頂きました。
ルーフサイドの研磨。
ホンダ車の逆R形状は多少磨きづらい。
また、比較的面積も多いテールランプレンズ、クリヤタイプなので洗車機は目立ちますね。
ここまでで作業終了です。
いよいよ最終ボディコーティングの作業となります。
ボディガラスコーティング施工
脱脂作業
車両一台を研磨をするとコンパウンド(研磨剤)の研磨紛が出ます。最近のコンパウンドはいわゆる水性、ノンシリコン、ノンオイル等を謳っており一昔前の物より粉は少なくなりました。そうは言っても粉がパネル間などに入り込んでしまいますので一度洗車にて流してしまいます。
その際、又はその後に脱脂作業を行います。脱脂方法には幾通りかありますが、現在考えられる各方法を当店では全て揃えております。それは自動車メーカーや塗装、塗色、コンディションにより最適、最善の方法を使い分ける為です。
大事な作業です!
この作業がしっかり出来ていないといけません。この後にどんなに良いコーティング剤を塗っても定着しない事になりかねないのです。
ボディガラスコーティングは「ECHELON」
コーティングにはエシュロンを施工しました。
施工当日は気温、湿度の関係もあり塗布・拭き取りには苦労してしまいました。
一晩寝かせてる最中に他作業を行っておきます。
ホイールコーティングを施工、
Rワイパーアームの劣化にはケミカルメーカー様提供のサンプルでお試し。
サービス作業ですのでお試しください、劣化による白化した上からも使用できるものです。但し清掃、洗浄等は丹念に行ってからの塗布となります。
完成です!
コーティングを塗っただけではこの様な状態にはなりません! ・・・とだけは言っておきます。
印象は自然な艶感、透明度。
この度は御利用有難う御座いました。