茨城県カーコーティング店 s-detail’s blog

茨城県 自動車ボディコーティング、ボディ磨き、車両美観の施工例

ボルボ C30 ボディ研磨

中古車で購入された程度の良い車輌で、納車後直ぐに持ち込まれました。
カラーは”614”=”アイスホワイト”となります。

御注文はボディ磨き、ボディコーティング、アルミホイールコーティングとなります。その他細かい所なども現状を見ながら施工させていただきました。

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ボルボC30入庫時

 

 作業の順序に合わせた記事ではなく、最初に塗面の研磨、それに付帯する場所や内容により別途まとめて書いていきます。

ボディ研磨

下準備はいつも通り済ませ(半日位を要しました)、研磨に取り掛かりました。

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ボルボ マスキング中

持ち込まれての第一印象は大変良いのでは?と率直に思いました。艶もあるし”屋内保管”や”低走行”と予想されるような状態。車両を一周拝見して、樹脂部の劣化や艶引け、ウィンドウガラスのシミからの同様の塗面への付着は確認できました。

お客様も今回の車両購入に際して目利きが良かったのですね!

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薄い傷やシミが見える状態

その為、ソリッドホワイトのパリっと感(言葉の表現は難しい)は少し不足かと。
ソリッドカラーの場合、塗面へ当たる光がストレートに反射する為単純な艶感を得られます。逆にパールやメタリックはその粒子がランダムに反射、分散しますので見える表情が違う訳です。

そうは言っても現状でも十分なのですよ。一般的に言えば屋外で見ている限り違いは判らないかもという所です。

しかし、折角のボディコーティングで保護する為には、下地を整え最良の状態にしてあげる事です。

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研磨中

これが↓

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研磨前

こうなります↓

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研磨後

動画からキャプチャーしたので画像サイズが違います事はご了承を。

という事でボディ全体(塗色部)を研磨で仕上げます。

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イメージでお話をするとソリッドホワイトが素直な発色となります。
注意点として、研磨で取り切れない物もあるのは現実です。とにかく研磨で追い込み可能な限り深い研磨で処理をする様な事は可能ですが、膜厚を減らすのも覚悟はしなければなりません。一般的、常識的な考えとして研磨量を考慮しながら、仕上がり感を求めるバランスの良い作業となります。

また、この車両はボンネットフードにアルミ素材を使用していますので多少の注意点を必要とします。最近ではシングルで熱を掛ける研磨も少なくなりましたが、素材の変形の原因ともなりますので通常のスチール鋼板より気を遣います。又、ポリッシャーバフの面圧等にも可能な限り注意をします。

以前私が勉強中に耳にした話では、熱や面圧等が原因でアルミフードを変形させてしまった業者もいたそうです。
にわか業者や簡易業者、又は知識が少ない事による誤った取り扱いもありますのでご注意ください。

 

細部や他のパーツへの作業

広い部分や塗装面のみの作業では終わりではありません。もしその様な事ではガソリンスタンドや簡易施工業者になってしまいますよね。とは言え、予算的に厳しい方” ”どこまでをキレイにしたいのか?”等もありますので、お客様の御判断にお任せいたします。
以下塗面以外の作業を順を追ってご紹介いたします。

樹脂パーツ

輸入車のパーツ構成で車両下部を一周するタイプは、面積も大きく目立つ所です。しかもこの車両は何か異物が付着している状態でした。

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樹脂パーツの異物付着

これを除去しようとしましたが、微妙に素材に食い込んでいて100%の除去は不可能でした。今まで除去出来ない例は一切ありませんでしたが全くもって初めてです。
そして、ほぼ除去作業が終わった頃ですが、何やら前オーナーさんは白化等の劣化に対して何か(艶出し剤?WAX??)を塗って誤魔化していたようです。

↓ これが乾くともっとすごい事に、、、白化状態が見えてしまいます。

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洗浄後

他に比較的大きな面積を占めるフェンダー廻り、ロッカー下など。

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施工前

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施工後

写真を撮った場所は違いますが、全体をこの様な仕上をしております。
しっかり洗浄を行った後に、”樹脂専用ガラスコーティング剤”で比較的長期の維持を期待できます。ただ永久的ではありませんので定期的なメンテナンスは必要です。一般小売りのいわゆる艶出し剤=石油系、油脂分含品は概ね1~3ヶ月などが多いでしょうか?
今回施工した商品は倍以上の耐久性を誇ります(車両の個々の状態による)


メッキパーツ

車両全体にシミの付着を確認していましたので、次に気になる部分はメッキ部です。
特にフロント、ラジエターグリル。

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メッキ部のシミや水垢

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除去後

ほぼ手研磨での根気がいる作業でした。しっかり鏡の様に映り込むようになりスッキリ。


灯火レンズ類

白いボディがスッキリしたところで意外と目立つのがテールレンズ。高い位置に付いているし微細な傷が一面を覆っているからですね。艶感もイマイチです。

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テールレンズの光沢不足

照明が映り込んでいる廻りで確認が出来ますね。

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テールレンズ研磨後

研磨後は写真の撮り方(角度)の違いはあれ、レンズ色の赤(レッド)の色味が変わるのです。

以上、ボディの広い面(すなわち塗色部)だけで作業を済ませるのか、それに付帯するパーツも一手間かけるのかで車両の出来栄えは数段階アップするのです。
この様な作業方法や仕上げ方、例えばいつもご自身の車両を見ている距離から、あと数歩下がって見てみましょう。その時に必ず差が出る事かと思います。

 その他

こちらの車両はエンブレムがガラスに取り付けてあります。

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エンブレム廻りを洗浄するついでにRガラスの油膜、ウロコ状のスケールも簡易ではありますが作業せていただきました。

研磨終了

ここまでが研磨編の終了とします。一見綺麗に見える車両でもやる事は沢山、時間も要する事を御理解下さい。

次はコーティング編へと続きます。