劣化したVWポロのヘッドライトを研磨後に塗装方式にてハードコートを施します。
研磨にはいつもより時間を要してしまいました、当店を御利用する場合はお時間に余裕を持ってお預け下さいm(__)m
研磨編の記事は↓
脱脂作業
塗装前に油脂分を除去しますが、解説等は省略します。ただ、大変重要な作業ですので詳しくは他の車両記事で書いておりますのでそちらを参考にお願い致します。
ハードコートクリヤ塗装
脱脂後に塗装に入ります。
塗装方式(ポリカーボネート専用クリヤ塗装)の詳細等は他のヘッドライトリペア施工で書いていますので参考にされて下さい。
塗装に対しての再マスキング、塗料の調合、等々から開始です。
塗料は当然ことながら対象面積に応じて用意します。このライト面積では大、中、小でサイズ分けすると中サイズ程度です(判り易く、目安で言うと)。実際はd㎡ (デジ平方メートル)で対象面積を計算して使用量を求めます。その面積にも使用するアイテム(スプレイガンの種)により設定があるのです。またまた、詳しく書くと話が長くなりますのでここまででストップです。何はともあれ、大企業(前職時の)が絶対的基準を作ると完全なマニュアルを作るという事です。立つ位置、時間(秒単位)、片づける時間やタイミングまでの完全マニュアルには恐れ入ります(汗)
話はそれましたが、いよいよスプレーガンで塗布となります。
塗りたての肌はまだ落ち着いていないので平滑ではありません。
数回に分けて(塗装間隔)想定した膜厚まで塗り終了です。
強制乾燥
仕上げ作業~完成
肌調整
まずは乾燥後の状態です。
塗装面を整えると完成です。
塗り肌を調整します。
またもや”ウルトラマンの目”状態です。
赤丸部は肌が凸凹しているのが判ります。気になる部分を数回手直しして完成となります。
記事にすると流れよく作業が進んで見えますが、左右二灯に多くの時間(やり直しや失敗の時間は別)と繊細な作業となります。
完成
お預かり中の期間、雨天や曇り空が続き晴天下(太陽光の下)では写真を撮ることが出来ませんでした。完成のイメージが伝わりにくいかもしれませんが、お客様に完成品を確認して頂きお渡し出来ました。
参考までにどれだけ変化したかは下の画像。
お預かり時の未施工劣化品は、
まとめ
今回の車両は輸入車の高硬度ヘッドライトですが無事終了しました。
完成度は画像で御確認して頂けるかと思います。(ただ、写真に写り込まない部分もあるのは事実です)
施工の注意点を何点か記しておきます。
- 間違っても、地球がひっくり返っても、新品にはなりません。
- あくまでも手作業、完全なリペアはありません。
- 劣化品の状態、症状により、物理的理由でリペアの完成度も変わります。
- 何年持つ等の保証もありません
実際には御相談・御見積り時に書面で御案内、承諾して頂ければ御署名を頂いております。お客様には御面倒をお掛けしますが、以後のトラブル(言っていなかった等)又、ネット情報等で間違った情報を元に御依頼を受けてしまうと、思ったものとは違う等が発生してしまいます。
残念ながら当店では他と考えが違いますので、お客様に向けた集客優先の言葉は御座いません。
御利用にあたっては、どうか御理解と御協力をお願い致します。
↑ この様な照明照射により、作業をさせてただいております。見えなくて良い物が見えてしまったり、浮かび上がり、それらを追及すると時間もかかり、また見えてしまった物に対して対処できなく残念がる事も多数。
最後にお客様には遠方(隣は千葉県でしたか)から数回御来店頂きました。御足労をさせてしまい申し訳ありませんでした。
誠に有難う御座いました!!