ポロのヘッドライトリペアを承りました。遠方(隣は千葉県とだけ書かせていただきます)から何度も御来店頂き申し訳ありません。ヘッドライトリペアに際しては条件・制約等が御座いますので宜しくお願い致します。
ヘッドライトリペア施工の条件・制約等
現在、当店ではヘッドライトリペアのみの施工を行っておりません。ボディコーティング等と同時施工などではお受けできる場合が御座います。
そして、特別な御用命や諸条件等を御理解して頂ければ、施工が可能な場合が御座います。諸条件等とは、過去のブログ記事等を参照されます様お願い致します。
また、現在施工数をかなり絞っておりますが、コロナウィルス流行等時期から使用材料、用品等の一部が卸業者から入荷しない等の支障もあり大変深刻な状況となっております。例えば私が使っているメーカーの塗装用マスクの交換フィルターも一時は在庫を切らし、現在数台分(※1)施工のみしか備蓄はありません。
※1 塗装用マスクは使用可否に於いて時間で決まっています。
冒頭の諸条件等の中で第一にヘッドライトを脱着にて(取り外して)単体での施工をお願いしております。施工の基本はヘッドライトユニット単体となります。理由は施工の精度です。これにはリペア後の美観、耐久性に大変重要です。
今回はお客様にユニット取り外し後の持ち込みを御提案。美観、耐久性、値引(車両に付いたままの価格より若干ですがお値引き致します)となり、お客様に御理解を得られましたので施工をお受け致しました。
持ち込み時の劣化状態
お客様がご自身で取り外し持ち込まれました。
因みに、こちらから積極的に御提案した理由があります。ネットで検索して頂ければ直ぐに判りますが、取り外しが意外と簡単な車種なのです。ユニット上部のトルクス二本とハーネスのみ、バンパーは外さず可能となります。
一度車両を持ち込まれて現車確認をさせて頂いておりますので、施工御予約日に再来店です。何度も遠方から足を運ばれ大変申し訳ありません。
ズームすると模様が判ります。輸入車特有の症状ですね。
国産車と輸入車のヘッドライトでは製造会社が異なりますので、劣化した場合違った症状となります。輸入車の場合は高級メロンの皮のようになります(例えに無理がありますでしょうか?)
黄ばみ、くすみ、その様な事から透明度もかなり悪くなっています。
参考までに製造メーカーは「ヴァレオ」となります。
持ち込まれた時に外は晴天、直射日光が当たり思いっきり劣化状況が判ってしまうという(苦笑) 施工にはプレッシャーがかかりますが、当店の基本は実際に研磨に取り掛かり完成時は誰も判りませんとしています。
研磨作業
ヘッドライト単体ですのでマスキングはユニット後部のみ、時間はかかりませんからいち早く研磨作業に入れます。
研磨開始です。
まずは、最初に”ウルトラマンの目”のようになります。
当店では独自のエッジ処理を施します。
おそらく見ても判らないレベルの処理なのですが、長年研究、探求、応用の末辿り着きました。とは言え、この処理を行ったから耐久性等が何年とかいう保証はありません。耐久性、いわゆる劣化現象の要因は幾つもの影響等を受ける複合的なもの。
ですから、これをやったから、、、絶対的というのはありません。
やらないよりは、考えられる事、出来る事はやっておこうという考えです、ご理解の程をお願い致します。
研磨中、、、中間位でしょうか?
↑ サンダー+ペーパーの研磨が終了。
最終の一歩手前、
完成イメージは?
片側だけ終了した段階ですが、未施工品と研磨終了品を比較してください。
さて、この後もう片方のライトを研磨して、仕上げの作業になります。この記事は研磨編ですから、次はクリヤ塗装編(完成)となります。
最後に、今回のヘッドライト研磨は現確時点では表面が平均的に劣化しており大きな問題が無いと踏んでいました。しかし蓋を開けると・・・
片側のヘッドライトは研磨に5時間かかってしまいました(汗)
何と4回もやり直しとなってしまいました(これは車両二台分やった事になってしまいます)
隠れていたクラック、再研磨でした、、、微妙に残るクラック、よく見ていないと見逃すところでした。
また、写真写りは大変良いとなりますが、新品と同じにはなりません事を御了承下さい。(最後の写真、近くで見るとハードコートが無いので多少モヤモヤ、艶感なしとなります。ポリカーボネート素材の素の状態だからです。)