茨城県カーコーティング店 s-detail’s blog

茨城県 自動車ボディコーティング、ボディ磨き、車両美観の施工例

MINI Convertible R52 ボディリフレッシュ 難重施工

この記事は文字数が大変多く文字を読むのがつらい方は御遠慮される方が賢明です。
最初はボディ研磨の御相談、お客様も御理解のある方で車両の現状確認からとなりました。

MINI Convertible R52

再度の案内になりますが記事文字数が約1万文字の長文になります。文を読むのが苦痛と感じる方はここまでで別記事へ移動をお願い致します。

こちらのお客様はお電話の一報から現車確認とお見積りをさせて頂きました。最初の御相談はボディ研磨(みがき)のみという事でした。
※現在ボディ研磨のみの御注文はお受けしておりません。その様なお問合せも受け付けておりませんのでお気を付けください

 

車両情報と経緯

車両の詳細です、いわゆるモデルコードがR52、コンバーチブル。初年度登録が2006年でしたので既に17年経過した車両です。ボディカラーはMINIの白色と言えばコレという位の「ペッパーホワイト」【850】になります。参考までにソリッドホワイトですが色構成は4色の原色を用いた若干黄色味ががった、またはクリームががったホワイトになります。

MINI Convertible R52

当店の各お客様の中でも旧車と呼ばれる車両等が多くいらっしゃいますが、この車両も中々の年式となります。
一般的な話になってしまいますが、車検一回目、5年経過、10年選手、それ以上、もし何処かで区切りをつけるならば、屋外で使用する車両の外観コンディションはそれなりにダメージを受ける事でしょう。使用しない時の保管条件やお手入れ等でまた違ったコンディションとなる事にもなりますが・・・

今回車両の現状確認の際にお客様の説明を聞いたところ、大きな問題点が二点あるようです。詳細は作業中時の記事中に書きますが、一点目はお客様が手を加えた部分、二点目は経年劣化となります。

ここで付け加えておきますが、お車を一通り拝見してからお客様は最初に話は無かったボディコーティング施工までのお見積りとなりました。お客様には大変失礼ではありますが、当店としては「施工にはお勧めはしない」と、何回か言ってしまいました。
とはいえ、お客様も施工後の事は十分理解している事と承知しましたので可能な限り作業はさせて頂きました。

各種洗浄 

車両全体の洗浄はお客様から「洗車機に入れても水の侵入は無い」とお伝えいただいたので少し安心しながら。そして細部等、汚れの固着や溜まっている箇所の作業へ。幌の開閉も教わり、これがスタイリッシュなのと労力もかからず良い。
まずは経年によるタイヤサイドウォール、タイヤ自体が干からびモードになってしまっていますが、

タイヤ洗浄

タイヤ洗浄

タイヤの経年数も関係ありますが、固着等が凄く完全とはいきませんが洗浄。

クーパーSのエンブレム

エンブレム周囲が固着していますが何度か繰り返し洗浄(洗浄後の写真は無し)

ライセンスプレートの経年汚れ

↓(黄色)でお判りかと思いますが、特殊な洗浄剤で一発。まずは当たりを付けて洗浄中に写真を撮りました。未洗浄と洗浄後が比較できるようにですね。この洗浄剤は文字部のグリーンを溶解しません(正しくはゴシゴシ擦り過ぎれば落ちてはきます)。通常は文字部を侵しませんのでリカバリー能力が高いとなります。

バックパネルのガーニッシュ際(キワ)

バックパネルのガーニッシュ際(キワ)

この様なモール際には一本縁取りラインの様に汚れが付いています。
㊟ガソリンを売っている様な所や簡易業者、格安値段勝負、などの場合はこの様な部分は無視(眼中にない)となります。一般常識が判る方はこの汚れの上にコーティング施工してどの様な意味があるか?判りますよね。キレイと汚い(二択のみ)の言葉を選べば汚いとなるので、先に述べた様な施工では汚い物をコーティングで蓋をするという流れになります。

確かにかなりの経年や塗装が傷んでいる等の物理的に除去不可もある事ですが、当店では可能な限り作業は致します。

フロントガラス下モール際(キワ)

パネル間、モール際、細部の水垢の防御

この様な状態になる前の予防策は無いのでしょうか?
まず、この様な部分に汚れを溜めない事です。
屋外保管の方は汚れが溜まりやすくなります、水の流れる所、溜まりやすい所だからです。夜露に濡れる、雨天時の・・・となります。
次に、洗車時に気を付ける事はココも意識して洗ってください。コーティング施工車のお手入れ案内時に”ボディパネルは力も入れずスポンジやムートンでサラッと汚れは落ちますよ”と、言っていますが、ゴシゴシ洗わない同じ所を何度も擦らなくて良いので、サラッと洗車しがちですね。でも、偶に気が付いたらモール際も意識して洗っておく(一度スポンジやムートンを指で通す)と、美観を長く保てます。

その後はやはり水切りになります。洗車後から時間が経ってから水が垂れてくる回数が多い方はこの部分が水垢となります。お客様の環境が許すのであればエアブロー等により水分除去が最善の策になります。

因みに参考程度ですが、私的に使用している車両で上記の事を意識して保有している車両では良い結果を得ています。良い結果というのは約3年運用している車両で、モールやパネル際(キワ)に目視で確認できる汚れ固着は無いと判断しています。

くれぐれもお手入れ時に強く何度も擦ったり、過剰にその部分を責めるのは良くありません。あまり神経質に過敏になるのも精神的に良くありませんのでお気を付けください。

最後は塗面洗浄を数回行い終了です。塗面洗浄は読んで字のごとく汚れを落とすのですが、この洗浄により塗面を素の状態にするのが目的です。但し、一般的に言うガラス硬化型コーティング等の施工済みとなればいわゆる被膜が存在します。この場合は研磨により力業も必要になります。経年車、中古車等で以前の施工歴が不明の場合は実際に塗装を触るまで(作業が開始、進む)は判りません。

また、研磨作業前には必ず特殊な洗浄等を要する事になります。

特殊洗浄剤による塗面洗浄

汚れていようが不明な簡易コーティング等が施されていようが、それらをいきなりポリッシャーを回す事はありません。これは専門的に技術を売っている私達の仕事になります。研摩とは汚れを一緒に磨いて落とすものではありません。そして、汚れている塗面、異物や固着、塗装に浸透食い込んでいる不純物、ポリッシャーで研磨してもまともに研磨できませんし、そもそも塗面を傷めるどころかまともにバフが回りません(回ったとしても異物まで絡めて回すのでローリングスクラッチが発生する)。という事は仕上がりに影響もあれば、作業時間が掛かり何も良い事はありません。
出処が判らん素人上がり業者等、時間に制約がある下請け、色々なレベルがありますが、例えばお客様が何処かへ依頼する時には正しい事を行っているか慎重に選ぶべきです。

洗浄の種類や特殊溶剤

塗面洗浄とは多種の方法があります。また、車両毎に状況に合わせた洗浄方法があります。当然ですがキレイ目な車両にALL洗浄をする必要もなく、状況に応じて方法が取られます。

マルチパーパス中性タイプ
マルチパーパス強アルカリ系洗剤タイプ
強酸性系リムーバ塗面用
同部位用界面活性剤入り
鉄粉除去対応には塗面やアルミホイールにより中性、アルカリ、強酸性選択
付着物系リムーバ石油系溶剤、他
付着物系リムーバ炭化水素系やエステル系の溶剤
植物系由来マルチパーパスクリーナー
他多数

各種洗浄剤 原液

代表的な種類を記しました。
各作業後に塗面を何度も流水、アルコール中和するというのはこの事です。例えばお客様の使用する車両に多々、多種の汚れがあれば研磨する前に5~6回の流水、多ければ10回近くの流水中和も行うのです。そうです1台の車両で5回~などの洗車をしている事になります。
ですから、状況が著しくない塗面状況の場合、研磨と同様の手間がかかる場合があります。

以上の事から研磨というのは、その前のプロセスが非常に大事です。突然いきなり研磨開始などは逆に塗装を傷めてしまうのです。当店のお客様で多いのが他所で施工してきた車両でのお悩みです。それは研磨してキレイになるどころか多くの不具合を生じています。

研摩は状態に合わせた仕事量で費用もかかる

【お問い合わせでよくある例】

車両研摩の御要望による困ったお問合せです。

塗装研磨

①電話、WEBからの磨きいくらですか?

これはいつも困ります、お客様の車両現状を確認できなければ判りません。何故なら上で述べたように洗浄も含む作業だからです。お客様側としてはただ磨くだけと判断理解をしているのかもしれませんが、その様な単純な事ではないのを御理解してください。一括りにその様な単純な作業はやはり簡易作業となってしまいます。
違う所を御利用下さい。

②電話、WEBからの何日かかりますか?

判りませんが数日かかります、お客様の車両状態によりです。
車両の状態、汚れ、コーティング等の施工歴の有無、洗車機使用歴、傷の深度、その大小、量などは全車両同一という事は無く、作業時間は変わるでしょう。
お客様の車両次第です。

③金額に納得や理解しない方

設備を構え、専門的な使用材料、それを扱う技術等々の金額です。
例えば他業種で家庭用エアコン取付工事1.5~2hで1.3~2.3万円、
ディーラーの作業工賃1hで9千円前後。
単純には比較できませんが私のところでは数日かかっても数万円です。
特別に料金を設定している訳ではありませんので御理解がある方だけ御利用されたし。
磨きはいくらですか?のお客様の多い勘違いは一日や待っている間に作業が終わるらしい(笑) 無理!! 例えば洗浄に要する時間が2~3時間、当店では問題がある難施工や重施工が多いのも特徴で無理な話。
いくら?や、たらこ?前提の方は何がしたいのか?お金はかかります。確かに予算準備や目安はお客様も知りたい情報です、しかし見ていない(対象車両)ものに値段は付けられません。
また、多くのお問い合わせには安ければ頼もう的な匂いが高いのです。
いくら?たらこ?から入ってくる方(①の様な方)は、ほぼ全てが値段を聞いて終了されています、要するに値段を聞いて音沙汰無しの御注文はありません。

参考までに費用を安く済ませる方法を記しておきます。

①ご自身で納得するまで行う(磨く)。失礼ではあるが、能力や知識、理論が無くてもやってみる。

②安い所は簡易業者等で決まり、素直に一律〇円の料金を利用する。

③新車や状態の良い車両へ乗り換え(現状の車両へ見切り、別れ、悩みから解放決別)

以上、簡単な事なので宜しくお願い申し上げます。

MINIの車両の施工御紹介から大きく逸脱していますが、十分御理解をいただき正しい施工が必要な方だけ御利用をお願い致します。
勿論、MINIのお客様も大人の方、御理解と当店を信頼され相談されたのかと思います。

第一の問題点(樹脂部と塗装部の境界)

本来ならば各種洗浄を済ませればいよいよ研磨スタートなのですが・・・

今回は研磨前の一仕事があります。
このMINIのボディパネル廻りはSUV車の様に樹脂パーツで構成されています。

車両下部を一周する樹脂パーツ

お客様自身でこの樹脂部(黒い所)へ塗装をしています。何を塗ったのか、塗りの際の不具合等は書きませんが、この塗料が塗装パネルにはみ出してしまった事です。

御注意!!
お客様はマスキングしたようですが、見切りというのは大変大事な事です。他のお客様で持ち込まれる車両でも過去には、プラスティック樹脂の復活剤(市販品)を塗り、ピラー等などからはみ出してガラスに硬化していたなどの例が何件も。

現車確認時は除去が難しいと判断でお断りしました(立会いの下、試施工で確認)。しかし、実際にお預かりから除去しないと全体の美観に影響しますよね。
これは塗料の特殊性が大きな原因です。
何塗料とは書きませんが付着が極厚なんですね。それと結構な付着力なのです。
それと付着場所も難易度があります。塗ってあるフェンダーアーチを絶対に触らないで作業をすることは出来ません。例えばマスキングテープを貼ったり、作業上何かしら擦る、擦ってしまう事になります。ただの単独の塗料ミストや付着物として扱うならば、先の項で挙げた最も適したリムーバ等を使用して終了なんですよね。

まずは状態を確認、

塗装済みの樹脂フェンダーアーチ

塗装済みの樹脂フェンダーアーチ

チョッと拭き上げると黒い塗料が付いてきてしまいます(落ちてしまう)。
そして美観の不良や不足を生じてしまう問題は、

塗料付着

塗料付着

塗料付着

折角ですので色々な技を用いて処理しました。

塗料除去

フロントとの隙間のバンパー奥などの手が届かない部分は無理としても、可能な範囲で行い終了。各フェンダー4枚箇所、それ以前の各種洗浄やパネル際から研磨するまでには相応な時間を要していますね。
最終的にこの様な付着物はその箇所の問題が無い(今回は隣接する部分が手を触れずらい状態)、無ければ良かったのですが、腫れ物に触る状況なのはマイナス。その為、比較的容易に除去できる有機溶剤系液が使用できない事もマイナスでWマイナスでした。時間にしたら4~5倍も違いますよ。
※除去が難しかった部分はお客様へは大変申し訳ありません

という訳で次は研磨作業へ移ります。

 

塗面研磨(第二の問題点含む)

触診はありません、何十年前の塗装、その経年による状況は見えませんし判断や確定は出来ません。いわゆる完全な診断は出来ませんので指触確認のみと予想を立てる手助けのみになります。例えばチョーキングなどの状況が判り易い物であれば、それらの感触などで確認する事は容易です。長期間を要した劣化は今まで辿った年月を追わない限り正確な事は判りません。触診(判断)と指触(確認)の違いは判りますかね?

研磨には思い込みや知ったかぶりは、要注意で危険です。要因や現状、そして経験上(自身の引き出し)からそれらを予測しての作業になります。
また、検査員の目線で言うとパネル補修や再塗装などは、物的要素を確認できますので✕✕(修理、補修、交換等)と結論は付けます。

前置きはさて置き、研磨を開始します。

研摩開始

この様に低年式や各部位に問題を抱えている車両の場合はマスキングテープも最低限に。研摩する部位を直前で貼り、研磨が終了すれば即剥がす。場合によっては糊の粘着力を調整する場合が多々あります。対象接着体により汚染する可能性もあるからです。

車両用マスキングテープ

一般的にマスキングテープが物凄く貼ってあると、如何にも!と思われがちですがケースバイケースです。
例えばラジエターグリルにマスキングテープを幾重にも貼ってあったり、樹脂部の未塗装部にも最初から最後まで(全体の研磨開始から終了まで)貼っておいたりは見たことがありませんか?
アピールやパフォーマンス性が高く・・・でも他に方法があったり素材の保護に本当に役立っているかというと、糊跡などで影響は無いのか微妙ですし心配でもあり素人感が漂ってしまいますね。情報を画像で捉えた時には目に映るヴィジュアル的感覚から業とらしいのはウソっぽっく見てしまうのです。
※個人の感覚にはバラツキや差があります、当然理解度も変わる事でしょう。その為、正しい理論等を少しでも理解していると目に映るものと理論を突き合わせると、その不合理に気が付く事になります。

上面の通常研摩

ボンネットは特に大きな問題もなし、一部飛び石程度のタッチアップ程度状態。

上面の通常研摩

上面の通常研摩 研磨前の状態

一般的な通常使用状態かと思います。これを研磨にて修正整えます。

ボンネット研磨作業

上面の通常研摩 研磨後

上面は終了してサイドへ移ります。
問題がある部位を説明すると左ドアが経年劣化による塗装の曇り、汚れ等水垢などの浸透固着+塗装の性質要因が一点+されます。
第二の問題は右ドアとその後方に少しかかる所、これはお客様が塗装による手を加えている事になります。
整理すると左右ドア、Fバンパー半分が通常とは違う塗装状態になります。
※バンパー部の研磨は割愛します


劣化した左ドア塗装の研磨

白系の塗色で判り易い写真が撮れなかったのですが、まずは状態を確認してみてください。

合成写真 左ドアとリアフェンダーの艶の違い

上の写真は合成写真ですが研磨前後ではありません。蛍光灯の映り込み具合でドアは全く艶がありません。ハッキリと蛍光灯が映る部分はまだ研磨を行っていませんが艶があるのです。
因みにこの部分を別写真で見るとこの様に映っていました。

左ドアの状態確認

この写真状態は最後に解説します。よく見ておいていただくか、後で振り返ってみて下さい。
全く艶が無い(引けている)ドアを研磨します、
お客様立ち合いの下確認した時には、ソリッドクリヤ無しかと疑った位ですからね。

左ドア研磨前

次は研磨後です、

左ドア研磨後

下方の大きめの照明が映り込むようになりました。これである程度艶が回復しました。最初の様子見から深度のある重切削になりました。

不具合の解説

最後にこの不具合を解説します。
まず、左ドアだけ艶が全くなくなるというのは不思議というかおかしいと思いませんか?
一連の研磨作業を進めるにあたって、「このドアは艶が無いんだよなぁ~」と流れ良くいきなり磨く事はありません!磨く前に何をしたのか?
試しに詳細に書いてみましょう、検査員モードも含まれます。

原因の追究と確認

①車両を庫内へ入れる時には屋外太陽光下の確認。
あらゆる角度での確認で僅かな色調の違いでも疑う。光源の違いや視差による異なる部分を発見。
②先に載せた写真(指でポイントを指す左ドアの状態確認)を振り返って頂き、色味の違い(塗装のボケ)とモール剥がし跡の状態。これは見たまま判り易い。
③写真はありませんがドア内を確認、シーラーの状態(右ドアのオリジナルと比較もします)、ヒンジ等の確認(脱着歴)、他ステップなどの補修歴確認、ドアストライカーの脱着交換歴や痕確認、ステップカバー等があれば不自然が無いか、怪しい部分が見つかれば外部からロッカーパネル下部なども確認、また異変や怪しい所があれば隣パネルフェンダーなども確認します(隣接パネルは結構見ますね)。
他パネル、隣接パネルまで見る様な疑いがある場合は、ドアを押されている、ピラー等の修復もあり得ますのでウェザーストリップは外す事は勿論、スポット溶接跡、Fガラス交換歴(非純正品交換)、今回はカウルトップ部は慎重に確認してしまいました。
④これも写真はありませんが、塗面状態も確認します。これはもう塗っている前提なのですがブツ、ゴミが塗面に入っていれば一目瞭然。今回は塗装がボケているとはいえ確認できませんでした。結果から艶が引いているだけで塗面の肌感などは健全なのです。そして参考までに膜厚量を計測します。殆んどが下付けを行い補修しますから、鋼板上からの計測値、膜厚量が増えている事も確認できます(他パネルと比較すると大きく違いが判ります)。

で、結果はどうなの?という所ですが、ドア部は塗られている訳です。一部カウルトップ部まで。
お客様が最初にこのドアだけ艶が無くなってしまった(経年)、車両を購入した(5~6年前)時に左右ドアモールを外したが左ドアのみ跡が付いている、というのが左右や他のパネルと違うという事になります。
しっかりした補修を加えられていました。外資系塗料又は硬度が高いクリヤーなのか研磨にはかなり労力を必要としました。車両購入前には補修されていたので相当以前に補修されたようです。補修されて数年は何でもなかったかもしれません、しかし多くの年月を経た時にオリジナル塗装部との違いが顕著に表れたようです。ダメージを受け続けオリジナル部とは差が歴然となったようです。

ここで付け加えるとすれば研磨というのは洗浄も沢山あり、それも研磨作業の一部、そして状態を見極めたり、確認する事も含まれます。結果全体作業の時間が掛かる要因の一つでもあります。
見る事が出来るか、出来ないかで車両クォリティーにも影響する場合もありますし、問題ある箇所をいきなり磨いて逆にダメージを与えてしまえば車両は台無しです。
私が一般的な呼び名でいう”コーティング屋”を行う事は車両を見る事が出来るからです。見る事が出来なければコーティング屋は出来ないのですが、巷には簡易施工とする業者やチェーン店、ディティーリングスクールで数日覚えの俄か業者(教えてもらっったので師匠が存在するらしい)等は多く存在します。

良く考えてください、塗装を削っているのですよ、削り落ちた粉塵は箒で集めてゴミ箱に捨てられているのです。塗装に手を加える作業です、店舗に委託や依頼する場合には適当に扱われるのか?それも適切な適当ならば良いのですが、良く判らずいい加減な適当は勘弁して欲しいのではないでしょうか?
皆様には注意と良く御検討をされるようお願い申し上げます。

お客様が手を加えた不具合

右ドア+リアフェンダー、詳細は割愛します。あまり書いてしまうとチョット失礼になるかもしれませんので。

ドア補修跡

右ドアの不具合

写真での見える所から艶が引いています。

塗料付着

塗料が取れてしまいそうです。

塗料付着

黒いバフであれば一目瞭然、ここまでで終了です。
手を加えられている分の塗装が落ちていきますので即終了になります。
どういうことかというと、磨き代(しろ)がありません、このまま研磨すれば手を加えられてる分は全剥離になります。研摩による塗装を平滑が理想なのですが、平滑にするまでに無くなってしまう事になります。また何かしらの足付け等の処理がされていれば、そのペーパー目が露出します。
例えば、↓

研磨紙による手研ぎ

膜厚がある程度確保されていれば↑の様な研磨紙(画像は手研ぎ用)による研ぎも出来るのですが、、、準備はしていましたが使用は出来ず。
という訳で残念ながら終了とさせていただきます。

右ドア不具合

最終的にここまで来てボディ研磨は終了になります。↓画像は次工程のボディコーティング前の車両状態になります。

ボディコーティング終了

ボディコーティング施工

いつもの事ながら何も書く事はありません。

ボディコーティング中

と思いましたが、御注文されたコーティング剤、確認するとまさか!の在庫が無く、当店からのサービスで御注文よりグレードが高い商品へ変更。お客様にも御迷惑をお掛けしましたが(御商談時の確認時でしたので勝手に変更ではありません)、何よりもサービスですのでお許しを。
※価格は変わらず御提供するつもりで御提案をしたのですが、お客様から色付けしていただき、大変申し訳ありませんでした。このご時世になんて良い人なんでしょう!
因みに人気の親水性コーティングです!

完成

完成です!MINIのお客様、大変ありがとうございました。

個人的感想ですがMINIはコンバチが一番オシャレ、真横からのスタイルが好みです。

ボディ研磨コーティング完成

ボディ研磨コーティング完成

ボディ研磨コーティング完成

ボディ研磨コーティング完成

ボディ研磨コーティング完成

フェンダーアーチ部も可能な出来る範囲ですがスッキリ。
左ドアも厳密に言えば前後パネルとの差はありますが、一般的な目で見れば普通の艶が復活したかと思います。

ボディ研磨コーティング完成

ここまで読んでいただいた方には大変ご苦労様となります。長文、構成の不備、無駄に長い理論、読みづらかったと思いますし、書いている本人も途中で良く判らなくなりました。特にスマートフォン環境下ではズラズラと文字の羅列状態、スクロール量大、御迷惑をお掛けしました。

まとめ

長らく屋外で使用される車両の塗装は、劣化を含む大なり小なりのダメージを受ける。お客様の個人的趣味やDIY等で手を加えた部分などは、正しく手を加えていればリカバリーも効く場合があるが、手直し等には難しい場面が大いにある。

今回、車両年式、状態により物理的に修正不可の部分が多々あり、不足を感じる事は重々承知しています。事前にお客様に十分な御説明を入れました。折角のお金をかけて結果が著しくなければと心配してしまいます。
お渡し時にはお客様も御確認と御理解いただきましたので、可能な範囲となってはしまいましたが車両美観のリフレッシュができたという評価をしていいのかと思っています。

ボディ研磨を含むコーティング、経年車の車両リフレッシュ、随時募集しております!
当店では難施工、重施工、他店での不具合、が多いのが特徴です(望んでやっている訳ではありませんが)。また、御自身の車両の状態が判らないから見てくれ、なども多く御相談を頂きます。

 

常識ある方、一般的に社会生活に適合している方はこの項は読まずにスルー

勘違いされず御理解いただきたいのは、出来るものと出来ないもがある。何事にも限度がある、磨けば新車の様に、新車以上、それでは新車は販売低迷(笑)。常識ある人間は騙されづらい。迷っているなら止めておけ、安ければ頼もう、そんなに安ければ私も頼みたい。
また、ネット情報の不確かな理論を前提に御相談や知ったか目線でのお越しはお止めください。
先にも述べた値段調査員の様な人、何回も聞くだけで注文無し、一方的な方々等々、、、

余談ですが、この一年でこの様な例が・・・ ・・・

後味が悪くなりますので、別に編集中になります。