以前新車時にプレミアム・フルコースで施工させていただいたNX、ボディケアにてお預かりしました。
今回の記事ご紹介は少し前に作業をした内容になります。こちらの手違いでご紹介が遅くなってしまいました。大変申し訳ありませんでした!
ご入庫と施工作業の詳細
ご覧の様に車両は綺麗、きれい、キレイです。御入庫されるにあたって事前に洗車をされており洗い方も上手です。
入庫される時に状態が判り易く、大変助かりますし、お客様と車両を目の前に作業の御相談も進めやすい事になります。入庫時のこういう心遣いには感謝と御協力は大変有難く思います。
※何が何でも洗って来い、入庫持ち込みは洗車してからと、謳っている訳ではありませんので勘違い等はされぬ様にお願い致します。
ご相談内容と作業が決まったのは、通常のメンテナンス+もう一段上げた部分的スケール等の除去、そして溶剤での除去が不可能な部分(パネル毎)へは、研磨も加える事になりました。
例えば、アルミホイールなどの現状は、
ボディに関しては、
車両全体の部分的に不具合が起こっています。
物分かりが良い方はお判りかと思いますが、それぞれ種類の違うものになります。こういう風になった原因や経過は確認していませんが、お客様のお話や予測や推測で対処していきます。
ここで間違った見解や偏った知識、ネットで覚えた情報が先行な方はガラスコーティングはシミになり易い等で終わってしまうのですが、シミになる原因やその経過はガラスコーティング施工が云々ではありません。そんな簡単に一言で言えるものではありません。このような考えは価格コムで書き込んでコミニティを楽しんだり、ヤフー知恵袋で質問して、答える方は素人さん=不確かな情報が彷徨い支離滅裂、書いた個人の思い込みと見解、言葉のやり取りで混沌とした結果になります。
当店からの言いたいことは何をやってもシミが入る方(短時間でシミだらけ)、シミが入らない方(あまり入らない方も含む)と二手に分かれます(だからコーティングのせいではない)。
当ブログで御紹介をしている例は画像付き、そして施工者(私)が生の目で見て、現状に合わせての見解や見識なので少なからずとも正確性は高いでしょう。
お客様との御相談、そして作業が多くなれば施工価格も必要としますので、上手く全体を納められればという感じで作業をさせていただきました。
※お見積りの段階で秘策を練ったわけではありませんが、金額も念頭に置きながらあれこれと考えました。
そして、一番重要な事は研磨を入れますので、如何に塗装に優しく(残塗膜)が最大の課題となります。御説明が無くシミ除去一点集中美観回復を行う事はありません。
美観優先なのか?のちの塗装保護維持を優先なのか?または両方なのか?とお客様との御相談の上となります。
ご注意としては、作業をさせていただいて、思ったような結果が出ない可能性もあります。全てを完全リカバリー出来るかというと、そうではありません。作業の方法は判っている、あるのだが、それ以上にダメージを受けている場合は、回復には難しい事もあるという事です。”物事には限度がある”という事を御理解をいただければと思います。
リカバリー作業
修正が容易だろうと感じる(見極め)箇所から、特殊溶剤で攻めていきます。
基本的な洗浄は既に行っています、物には順序というのがありますからね。
ここでは作業内容を割愛しています。
ドアパネルの施工中の写真は撮っていませんでしたが、
特殊溶剤によりシミ(スケール等)は除去、そして排水性の確認です。
ご覧の通り皆さんの好きな親水性です。(親水性が好きな方)
重要!!
偶々、施工車両の親水性を御紹介をしておりますが、これが一番、最高と御紹介をしている訳ではありません。但し、お客様から御相談、実施工が多いのは事実です。時にはあるメーカーさんも情報収集の為、当店の施工内容を確認する事もありました。
余談ではありますが、そのメーカーさんは大手さんで輸入車ディーラーやT社のLブランドなどへの納品提供*1もあり、顧客様(メーカー)からは親水性、疎水性を求められているそうです。
以前からお伝えしている通り、当店はメーカー試作品をテストサンプル提供を受けています。微力ながら当店の施工理論や現場の声が届いている・・・かもしれません(笑)
因みにこの前の話ですが、電話があり新しい溶剤を作るので・・・と情報を求めて来られましたよ。
話は逸れましたが、親水性。撥水性など種類別にメリット・デメリット、それぞれがありますね。良いか悪いかより、お客様に合うもの、車両(塗装種)に合うもの、お客様の嗜好、その他理由もあるかと思いますのでお願い致します。価格が高ければ良いもの、、、かもしれませんが、それはコーティング単体で考えた場合に性能が優れていると捉える場合もあるかもしれません。どれが正しいという答えは持ち合わせていませんので柔軟な考えでお願い致します。
詳しくは施工前の御相談時にお願い致します。
ボンネットになりますが、若干溶剤では除去不可能な部分があります。
打撃痕や僅かに入るランダムな不要な研磨痕への対応は、通常の研磨システムとは別の方法を取ります。
特にセル数の多い特別なバフを使用します。ルぺスのみで業務を行っている訳ではないので繊細且つシビアな条件でも通用するシステムの出番です。セル数が多く気泡が多くなっても細かくなり過ぎて研磨力が劣るのではなく、研磨=+繊細な仕上がりという反比例する能力を得る事が可能になります(勝手な独自に表現する数式みたいなもの)。
フェンダーの除去中、
点々としているのが判ります。
ルーフはこの様な状態、
全体の作業は終了です。
溶剤使用による除去、上面を向くフード、ルーフでは必要最小限の研磨を行いました。
写真はありませんがアルミホイールでも修正を行っています。
先にも触れましたがガラスコーティング施工でシミが入ってしまいました!ではありません。シミを作る原因、要因があるわけです(お客様の環境によりそれぞれです)。それから”ガラス”と言って一括りで思っている方、首をかしげるしかありません。層、膜、架橋、これを一緒くた(たん)では済まされません。
ボディコーティング部分施工
一部研磨によるコーティング剥離となりますので再施工となります。また、特殊溶剤の濃度はMAX希釈(濃い)仕様なので架橋が破壊されますので再施工が確実な処置となります。
コーティング再施工により終了となります。
完成
塗色の確認とはこういう事。
照明の距離、視点の距離、その他諸々。
アルミホイールも処理して終了です。
レザーコーティングの経過観察
新車時にレザーコーティングを内装各所へ施工しています。一通りの観察をさせて頂きました。現状異常もないという事を確認。
施工を御検討される方は基本的に新車時にという事になります。レザーコーティングの詳細等は過去記事を参考にされて下さい。
最後にお客様から差し入れを頂きました。いつもありがとうございます!
お預かり中にはトラブル発生、対応を頂き大変御迷惑をお掛けしました。
*1:全国レベルの話なので、各地区ブロックで納品実績も違う。