ホンダフィットのボディコーティング+ヘッドライトリペアを承り最終完成編となります。ボディ研磨前、同時進行で細部の洗浄、研磨、リペアと作業を済ませ最後にボディガラスコーティングを施工させていただきました。
この車両の他作業、別記事は下記からご参考にして下さい
細部、付帯作業
下記に作業した内容を記していますが、ボディ研磨に付帯する物(磨き料金に込み)と別料金作業があります。他のお客様でこの様な御依頼を検討する場合、詳しくはお見積り時や現車確認時にお問い合わせ下さい。
※通常のボディ研磨に含まれない作業もあります。そして今回はお客様から車両全体をリフレッシュする御依頼でしたのFULLコース的内容としています。
入庫時の汚れやくたびれ具合をまとめてみました(下の写真)
一般的に簡易施工店やガソリンスタンドでは、これを完全無視するか、多少は手を付けるか(簡易作業)となる事でしょう。全てとは言いませんが、一般的に中途半端な作業が多いのは事実ではないでしょうか。
これらをキチンと作業するにあたっては労力は勿論ですが、専用の材料を用いて効率的作業と素材にダメージを与えない事も重要です。
因みに当店近燐のGS施工車が当店にも入庫しますが、上の画像の左上の汚れ(ベルトモール際(キワ))のままコーティング塗布した車両が少なくありません。御説明はいらないと思いますが、これは汚れも一緒にコーティングで閉じ込めているという事です。
コーティングとは?
塗面を洗浄又は研磨等で綺麗にした後に保護するのが目的となります。
美観を求めるならば、まずは綺麗にリセットする洗浄や研磨の様な作業が出来ているのかが大変重要となります。
※保護する目的以外に補助効果や能力として撥水や親水などの排水性能を求められる事もあります。ガラスコーティングなどのメリットとしては、比較的にみてメンテナンス性や保護能力が高い事が挙げられます。また、ガラスコーティングが全てではなく、従来からのWAXやポリマー、簡易系コーティングと個人の趣味や嗜好性で選択するものです。ガラスコーティングに限らず従来品を含め残念ながら全てに於いて完璧な施工商品は無く、それぞれメリット・デメリットはあります。
当店では可能な限り洗浄や研磨等で、塗面やその他付属する部位やパーツ等をキレイにリセットする事を行っております。
※物理的理由等で不可能な場合や、新車、新品等にもなりません。その様な御要望な場合全て部品交換をお勧め致します。
それでは下記に個別の作業例を御紹介を致します。
この細かい作業の写真だけでも30枚以上、ブログ記事としては長々となり読みづらくなりそうなので一部画像をまとめた写真を使用しています。
エンブレム、オーナメント
このフィットはエンブレム等は少な目で多少作業には手間が掛かりませんでした。
また、車名の「Fit」はアルファベット三文字という字数が少な目。スペルが長くなったり文字が小さめや入り組んだデザインは作業が厳しくなります。
モール
ルーフドリップモールの汚れはルーフの溝状に取り付けてありますので汚れが溜まりやすいですね。
ドア内側
各ドア、この車両で言えば5ドア分、開校した部分ヒンジ廻りなども洗浄します。
この部分は長年お手入れを怠ると、藻が発生たり水垢もこびりついてしまいます。
画像はバックドアの例ですが、その他にサイドのドア4枚も同様に洗浄しました。
ドアバイザー
写真では左右での違いは左(後部ドアバイザー)研磨前、右(運転席ドアバイザー)研磨後の比較です。
ここで注意する点はホンダ車の純正バイザーは研磨などでリペアしても再劣化するのがとても速い傾向です。他のメーカーとは違う製法、素材の関係で劣化しやすい特徴があります。
テールランプレンズ
研磨でリフレッシュさせます。
レンズのキリっとした表情は完成の所で御確認下さい。
ウィンドウガラス
ガラスに関しては全体のウロコ除去を御注文。
専用の溶剤、又は研磨にて作業を行いました。
※現在、この作業は基本的に取り扱いはしておりません。「除去」という単純な作業ではなく施工のメリット・デメリットもあり、作業内容に御理解と御承諾を頂いた方のみ御相談を受け付けております。
ピラー
塗装やブラックアウトテープではなく樹脂の素地タイプです。
溶剤や研磨による作業になりますが、微妙な加減での作業になります。傷を消す、除去ではなくどちらかと言えばソフトタッチでの作業。
ピラーの一枚目の写真に症状が良く表れているかと思います。
虹色に見えるのは多くは油脂分となります。状況をを見極めて最善の対処をします。
ステッカー剥離
不要なステッカーの除去を御依頼されました。
ステッカーやデカール、エンブレムの除去はお客様からの御用命により作業を行わせて頂いております。
また、当店でのボディコーティング施工により当該コーティングのステッカーも貼り付けの御指定がある場合のみ貼り付け作業を行っております。
すなわち、除去、貼り付け等は当店で勝手に行う事は御座いません。
御注意!!
除去についてのポイントがあります。
いわゆるディーラー、中古車販売店のステッカーは粘着力が意外と強力となります。樹脂バンパー部やバックドアパネルに多くが貼られているかと思いますが、貼られてからかなりの年数が経過している場合は、除去剥離中に塗装まで剥がれる恐れがあります。
(私がディーラーに在籍中に多くのアクシデントを見ております)
貼られている場所、経年具合、劣化具合等々で危険な場合は除去をお断りする場合がありますので御理解をお願い致します。
旧コーティングのステッカーやディーラーで勝手に貼られたステッカー、除去するのですが仕上げ的にガラス研磨を用いる事もあります。
社外マフラー
この車両には程よいサウンドがする社外マフラーが取り付けられています。御注文はありませんでしたが入庫した時から気になっていました。
何が?というと、くたびれ感、もしかしたら焼き付いている汚れや、美観があまり良くなかったのです。
作業前に写真を忘れてしまったようですm(__)m 上の画像はお借りしてきました。丁度、この程度くたびれていたのですね。
研磨は一切ありません。(もし研磨するなら脱着前提です)
※研磨の場合、通常業務のボディやヘッドライトリペア用の研磨資材とは完全に別のシステムを使用する事になります。
当店ではレストア等でも多く使用される特殊溶剤を御用意しています。一般的な車両では出番が少ないのですが、旧車や手が付けられない様な劣化品を再生する場合に使用します。
このマフラーの美観復元にはお客様は驚いていたようです。
ボディガラスコーティング施工
細かい作業はまだまだあるのですが、どの車両も同じ汚れや劣化ではありません。一つづつ気になる所や復元できる所を済ませて(研磨前、同時進行作業で)、いよいよボディガラスコーティングで仕上げとなります。
申し訳ありません、いつもの様にコーティングに関しては写真は一枚です。
次は最終完成となります。
完成
いよいよ完成ですが、ここまで長い道のりでした。
テールレンズの赤き部分はより赤く、そして、パールホワイトとはいえ塗面は反射や映り込みが感じられます。
以上となります。
御注文内容は、
- ボディ磨き(ハードコース)
- ボディガラスコーティング(エシュロンコーティング)
- ヘッドライトリペア(樹脂専用クリヤ塗装仕上げ)
- ウィンドウガラスのウロコ除去、全面
御注文内容は僅か4品目ですが、実際の作業を記事にしてみると数え切れない程あるという事です。様々な作業が終了すると車両の美観や効果を感じられるのです。
当店では経年車両の再生等を得意としております。車両は決して新車にはなりませんが、見違える様な仕上がりになる事が多いと思います。作業が多ければ時間と費用は掛かりますが、効果や価値はあるのかもしれません。
※どの様な車両、劣化状態を全て完璧に出きる事を補償するものではありません。常識的判断で御理解をいただきたいと思います。