ボディコーティング、その他作業の御紹介です。別記事でボディ磨き編を書いていますのでそちらから読んで頂くと全体の流れや作業の詳細が判るかもしれません。
研磨編も併せてご覧ください、
この記事はコーティング編ですが、前記事では紹介できなかった部分も含めて他作業、本題のコーティング施工から完成仕上げまでとさせていただきます。
続・・・研磨、塗装劣化部分
残研磨
別記事の研磨の続きです。
右サイドパネルとルーフの不用意な染みについてです。
ルーフとサイドパネルに移ってFフェンダーは再塗装部ですがシミが目立ちます。付着して約一週間(塗装後から)でしたが、油断してはいけません。塗装が落ち着いていないのにこの様な放置は除去に苦労、又は困難な事態となります。一気にクリヤ層に浸透してしまっています、シミに見える輪郭部が段差がついたり縮れる様に見える場合はクリヤを侵しています。
水滴を放置、それも大粒の水滴でしょうか?
Fフェンダーを上から見ていますが一見キレイに見えます。
ルーフと同様に、、、
塗装してからこれではガッカリですね。
塗装後は大変デリケートな状態です、ほんの少しでも浸透したり傷めてしまいます。その傷めてしまう塗装をハードに研磨除去や溶剤で処理というのは気が引けます。結果を優先、シミの除去=美観優先=十分注意しながらの処理となりました。
次に塗装屋さんが磨いてしまったのか?経年の傷の集合体なのか?もう全然判らないパネルも混在。再塗装部分ではありませんので、一旦塗装をリセットします(特に右サイドパネル3枚)
傷を除去して塗装表面に余計な物が無い場合、カメラの感度や映りが変わりますので塗装本来の発色が映ります。キレイなブルーMが表現されますね。
ここが大変重要で”コーティングで艶を出したり発色を表現する事ではない”(出来ない)
””研磨により本来の塗装状態にする事で艶や発色が向上します””
ガソリンスタンドの簡易物利用者やネット上の根拠のない話を鵜呑みになっている方も居られますが。。。
研磨以外に考えられるのは除去や洗浄等で以前の塗膜になるべく戻す事です。何か(コーティング等)を塗って(載せて)一見、見かけだけを良くするのは誤魔化し等です。
本来塗装の正常化、仕上げ(保護)と別物と捉えるのが良いのですが仕上げ材量のコーティングで何でも出来ると誇張過ぎる宣伝や情報が多いのはいかがなものか。
劣化部分
次に何点か劣化部分がありました。
塗膜の劣化により再生不可、研磨不可の部分がツートンカラーの下部色に多く見られました。当店入庫前の再塗装時に劣化部分を塗装していただいても良かったのですが、そうなるとおそらく全塗装になってしまった事でしょう。やむを得ないかもしれませんね。
まず、バックドアのガーニッシュです。
全体を恐る恐る磨きましたが赤矢印部は磨いても変化がありません。指触すると”ガサガサ”ですし層も薄くなっています。
また、バンパーの角(四隅)なども劣化がありました。バンパーやロッカーパネルはシボあり樹脂にカラーが載っていますのでリカバリーは多少困難な場合もあります。
上の写真のSUBARUのエンブレムも塗装を傷めない様に縁廻りを洗浄除去しておきました。
以上でボディパネル(塗装)部の内容は終わりです。
他の付帯作業
ウィンドウガラス撥水加工
こちらの車両は以前から定期的にボディコーティングのメンテナンス、他の施行の再施工メンテナンスを行っています。今回はウィンドウガラスの撥水力が低下したという事で再施工となります。
画像は以前の被膜を剥離研磨となります。この後撥水コーティング再施工となります。
Rワイパー取り付け部カバー再生
Rワイパーを外した所で本来は真っ黒なパーツとなりますが、劣化MAXとなってしまっています。
丸いカバーが色味で言えば白化? 材質は少しゴムに近いものですが当店の再生用樹脂コーティングで可能な限り再生してみましょうという事です。
因みにRウィンドウとパネル間のゴムモールも劣化してボロボロとなってしまっていますが破損状態ですのでリカバリーは不可とします。
外してみて作業をしてみましょう。
粒度を変え段階を踏んで研磨していきます。
黒味を復元出来ました。この後樹脂専用コーティングで保護します。
間違っても新品にはなりません、スッキリ気持ちよく復元や精度を求める場合は新品パーツをご購入下さい。このカバー、パーツのみで供給されるのかワイパー一式なのかは調べていないので不明となります。
あくまでも復元、リカバリーとなりますので御理解をお願いい致します。また、耐久性なども補償できません。
ここまでで、いよいよボディコーティングに取り掛かります。
ボディガラスコーティング作業
脱脂
研磨紛を洗い流し脱脂能力成分も含んだ洗浄剤等で仕上げていきます。
脱脂には複数の材料を使用、部分手的に補助使用しコーティングの定着をねらいます。
拭き取り時にクロス使用時のワイピング中に極力傷を入れない為には効率性も。大型のクロスで水滴によるシミ防止もあります。
コーティング剤塗布
水分除去後にいよいよコーティング作業です。
中央で分けて半分を塗った所で色味が変わりますね。
当店で使用しているコーティング剤はフードパネル位の面積では、1/2程度で二回(半分)に分けて塗ります。いわゆる簡易的コーティング剤やガラス系と分類される物とは違い放置時間が極端に短いからです。
※簡易ではないポリシラザンによるコーティングであれば施工方法も違うので、拭き取りまでの時間等は上記の事が全く当てはまりません。
※簡易系コーティングやガラス系コーティング等は悪くありません。お客様のお好みで施工されて良いと思います。磨き・下地等の簡易の作業しか出来ない店は何をやっても簡易になってしまいます。
このまま引き続き全パネルを作業して完成です!
完成!!
まずは完成した車両をどうぞ~
終了後に太陽光の当たり方を塗面状態を確認できる角度を合わせて確認。
全作業を終わり思う事。この色味を引き出した事から良い結果と言えるでしょう。
施工内容をおさらいします。
ボディ磨き→板金塗装業者が余分な磨き、塗装後のバフ目処理、時間無制限で終了まで
ボディコーティング→エシュロンガラスコーティング
ウィンドウガラス・サイドガラス撥水施工
一部樹脂専用コーティング施工
持っている技術、普段出さない理論の応用技術と一つの作業にかける時間、最大の対応をさせて頂きました。一部塗装に不具合も見られましたが、やはり再塗装部などはキズが一切ない(100%とは言えませんが)仕上がり。新たな塗装ですから新車塗装に最も近い事ですね。
他店(特に簡易業者、GS等)との比較を言いますと、細部の洗浄、ヘッドライト劣化の状況把握、お客様と施工内容の十分な打ち合わせ等々・・・
上記の「十分な打ち合わせ」と書いてしまうと、、、何でも言えばやってもらえると捉えてしまう方も中にはいらっしゃいます。以前、「御相談下さい何とかします」と記載した所、価格をGSコーティングと比較の上、値切り交渉した方がおられ困った事を思い出しました。「何とかします」とネットで書いてあったから電話をしたそうです。お話をよく聞くと値段が安ければ何でも良いという印象でした。
また、何日かかっていいからと言われる方が大変多く、その様な場合作業日数により料金が膨らみます。
お客様とは良いお付き合いを末永くしたいと願っておりますので、常識的判断と御相談をお願い申し上げます。
現在、ボディ磨き、ボディコーティング業務を重点的に作業をさせて頂いております。御相談、お見積り等はお気軽にお問い合わせ下さい。当店の特徴は連絡後に現車確認後正確なお見積り金額が決定します。多くは定価販売という事はありません(過去例から)多かれ少なかれ値引は発生しますので宜しくお願い致します。
おまけ
お客様から当店「エスディティーリング」のステッカーをリクエストされました!
有難う御座いました!!