茨城県カーコーティング店 s-detail’s blog

茨城県 自動車ボディコーティング、ボディ磨き、車両美観の施工例

ヘッドライトリペア終了のお知らせ 最終車両スバルフォレスター

ヘッドライトリペアクリヤ塗装ですが、一時欠品から再販後在庫僅かとなっておりました。再度ですが材料が欠品となりました。その為、当店サービスメニューから一旦終了とさせていただきます。

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スバル フォレスター

ヘッドライトリペアクリヤ塗装は販売終了 

ヘッドライトリペア(樹脂専用クリヤ塗装)の最終車両となったのはスバルフォレスターH14年式でいわゆる常連様となります。元々はヘッドライトリペアのご依頼ではなく、コーティングメンテナンスでご予約を頂いていました。ご予約の際にヘッドライトの劣化も気になるという事でご相談。現車を見せていただき施工の運びとなりました。

因みにですが当ブログの検索元、検索ワード等々のデータを見ると、皆さんが大好きな「興味や調べている・・・」『ヘッドライトのスチーム、スチーマー』

というわけで、こちらの車両はヘッドライトスチーマー施工経年後、施工当時は”スチーマー”名でして、現在の商標登録されているものとは違います。名前や中身等々は事情等は色々とあるのですが・・・

車両は以前からヘッドライトコーティング施工、そしてスチーム系の施工済みから経年劣化後となります。

2年以上前に施工した当時の仕上がり写真は↓の通りです。

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スチーマー施工時

記事内容はヘッドライトリペアがメインになります。

入庫時ヘッドライトスチーム系 2年9ヵ月後 

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ヘッドライトスチーマー施工後劣化

黄ばみ、くすみ、透明度の不足、精悍さがありません。失礼な話ですが車両年式から「こんなものか?又はいわゆる普通、思いっきり酷く劣化はしていないよね」と感じ取れます(あくまでも個人的感想と、感覚は皆さん違ったりしまいますからね)

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ヘッドライトスチーマー施工後劣化

「ヘッドライトスチーマー2年9か月後」

前回のスチーム施工から二年以上持った、持たなかったとは一言で言い表せません。そもそも、ひと月スパン、もしくは半年スパンで区切って見ていけば、早くから劣化の症状は見えていた、感じていた事です。今日(こんにち)での2年9カ月目で急にこの状態になった訳ではないのは誰でも判る事なのです。

劣化の具合や、耐久性の例は別記事(当ブログ一番人気記事、検索上位)をご参考ください。施工法の違いにより同条件、同環境下での実使用(暴露)の経年結果(現在も経過進行中)は一つの例とします。

 

s-detail.hatenablog.com

 

研磨作業

ヘッドライトリペアクリヤ塗装の施工の為に作業開始です。

作業前に簡単に清掃を行いマスキング作業になります。
マスキング時に再度状態を確認してみましょう。

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研磨前劣化状態

黄ばみ具合は相当です。

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研磨前劣化状態

蛍光灯を照射して映り具合からレンズの透明感の鈍さなども判別できる事です。
そして、準備ができましたら早速研磨作業に入ります。

※施工方法はヘッドライトを脱着しての作業が条件と基準になります。脱着持ち込みをなぜ推奨するかというと、レンズエッジ部が未施工となるからです。エッジを仕上げる事により高く求められる美観、耐久性、作業施工性の容易(施工者の都合)、時間の短縮(お渡しまで)が挙げられます。また、脱着持ち込み時は僅かですが施工料金が低くなるメリットもあります。

脱着無し時でのお受けする場合は他の諸条件が合う場合と施工の趣旨等を十分にご承知、ご理解をされる方となります。

また、非常に言いにくい所ですですが、、、

車両に取り付けた状態での施工は中途半端な施工内容となります。

不良品、不良作業とまでは言いませんが、レンズの復元作業にて面の部分のみでは本来の効果はあり得ないとします。

今回の車両の施工は以前から当店の新規メニュー依頼等にご協力いただいているのと、車両取り付けのままの趣旨、内容等をご理解の上という事でお受け致しました。

※もう一つの理由は材料の在庫等々の関係もあり

本当はこの車両の一台前で終了だったのですが、僅かな残り材料を計量するとレンズ面積が中程度でしたらもう一台分(左右二灯)行けるぞ!となった訳です。

それでは研磨です!

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研磨開始時

白く見える所はペーパーを当てた所です、もうお分かりかと思いますが、#何番から?とか野暮な事は聞かずに、書かないのは企業秘密、ペーパー種も一切お見せしていません。私から見れば世間には多種の情報がありますが、どれも全く理解できないのと参考にもなりません。

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ヘッドライトレンズ研磨

理論付けされた基本から研磨となります。

段階を踏んで研磨を行いペーパー作業は終了。

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ペーパー研磨終了

当店ではこの時点で#2000#2500#3000のいずれかの目を作り、研磨剤(ポリッシャー)研磨に繋げます。目の作り方はヘッドライト種(ライト製造社別、国産か輸入車)、状態、など多種の条件に最も合う選定をします。

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ポリッシャー研磨

ペーパー目の繋がり、要は目に合わせた次のステップ研磨剤、ポリッシャーに上手に引き継がなければ仕上がりに差が出るのは勿論、無駄な時間を要してしまいます。時間を掛ける事により不必要な熱を掛ける事の弊害も生じてしまいます。当然研磨には抑熱も考慮した方法を取る事は基本となります。どのような作業でも大事なのは基本に忠実、時には一捻りの応用も加えることもある事です。

そして終了、

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ヘッドライト研磨終了

必ずスムーズには作業は終了しません。技術が足りないからと評価されてしまえば一言で足りますが・・・ 実際のところ、僅かな研磨痕や修正等は必然的に行います。塗面や素材そのものの研磨と違うところは、レンズとは透明素材ですから研磨→傷をつける行為というのは神経を尖らせるデリケートな作業なのです。そして、状況にもよりますが100%の完璧なものは出来ない事です(厳密にいえばという事です)

因みに今回の研磨作業に要した時間は左右二灯で5時間30分でした。(マスキング作業や他の諸作業を除く)という事は研磨とそれに伴う作業には丸一日かかってしまう事です。
当店ではスチームでも塗装でも研磨方法は同様に行いまして研磨時間もほぼ同じという事です。ヘッドライトリペアというのは塗るもの(仕上げ方)でリペアを行うのではなく、研磨にてレンズを復元、劣化を取り除くことです。最適な研磨が出来なければ、上から何を塗っても良いものは出来ないというのは言うまでもありませんね。

※違う言い方では元々のハードコートも取り去らい、新たな施工となりますので何かを(古い)物を残す事は無いという事です。ここが曖昧な施工もあるようですが時間とお金の無駄かもしれませんね。

脱脂から塗装作業

完全なる脱脂(ここは最重要)→おそらく過去記事にも書いています、そちら(他のヘッドライトリペア記事)を参照 下さい。

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樹脂への脱脂作業

どこで?どうなってアルコール脱脂やシリコンオフになっているのか、効果よりリスクが大ですね。ヘッドライトリペアにその様な施工法は存在しません。効果に関しては当店方法の脱脂後の表面指触感は、アルコール等とは全く異なる、さらに最大の密着を得られるという事です。

塗装前のマスキング(結構な時間と手間が掛かります)、

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ヘッドライト廻りのマスキング

から、樹脂専用クリヤ塗装の開始です。

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ヘッドライト用塗装

塗装後は強制乾燥、

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塗装後の強制乾燥

今回は真冬の気候真っ只中、気温が低く乾燥には時間を要しました。

仕上げ作業から完成

塗り肌はかなり良いほうでしたが、必ず行うのは仕上げ作業です。また、ブツ取りもありますので除去していきます。

肌調整を行います。

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塗装後の肌調整

↑ レンズ前面を研磨、サイド部はこれからという所ですね、塗り肌にペーパーを入れてみれば判ります。表面を確認すると↓

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塗り肌の様子

表面が凸凹、ザラザラしている様子、これを平滑に仕上げる作業は数回の研磨。
この作業の有無では透明度に違いが出ます。


ご注意!

当店ではスチーム系、塗装タイプと両方の施工が出来るのはお判りかと思います。どちらも実作業できる観点から正しく発信しますが、透明度に関してはどちらが優れていると優劣をつけていません。ヘッドライトの劣化状態、車両の経年数、一部の車両で復元に不利な車両(年式、製造メーカーの特徴、特性)などでは復元に有利な施工法として選択肢が出てくる事は例外となります。

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肌調整の為の研磨

最終仕上げにはポリッシャーにて研磨を行います。

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肌調整の為の研磨

肌調整に関しては平滑になり、いわゆる「塗った感じ」というのはほぼ無くなります。
別記事で当店の代車に左右ヘッドライトへそれぞれ塗装、スチーム系と施工していますが違い(質感)は感じられません。

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塗装仕上げ後

さて、ここまで来ればヘッドライトリペアは完成ですが、その前にボディコーティングのメンテナンス作業です。

ボディコーティングメンテナンス

ボディコーティングは施工後約一年でメンテナンスのご依頼です。 

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ボディコーティングメンテナンス

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ボディコーティングメンテナンス

特段書くことはありませんが、お手入れ次第では状況が悪くなっている場合が多数見受けられます。
当店では一般的に御案内してるコーティングメンテは、標準コースとしています。標準とは洗浄から点検と基準を設けています。
例えば重度のスケールシミ除去、傷研磨、再施工、容易に処理できない作業を伴うと別途追加料金が必要としますのと、施工時間(お預かり時間)を頂きます。

まとめ

今回の施工前後比較は研磨後(塗装前)時の画像を使用しました。 

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施工前後比較

研磨の重要性は先にお伝えした通りです。作業の有効性などを分けるつもりはありませんが(すべてが大事です)、研磨時の仕上がり終了でおおよそ美観の復元は出来たという事です。仕上げに塗装にてコーティングされると保護、耐久性の効果を得られるという事になります。

施工や注意点、ポイントなどを下にまとめてみました。

●塗装、コーティング剤、スチーム系のそれぞれを正しく施工できるから、比較判断等の情報の発信には正確性・信用性がある。

●どの仕上げ方法を選択しても、耐久性には限りがあり(消耗品扱い)

●仕上げ方法、施工後の条件、状況により耐久性にバラツキがあり

●施工後の安定度も重要視、耐久性や再劣化時のリカバリーの容易性などバランスも重要

 

出来上がった車両を見てみましょう♪

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ヘッドライトリペアクリヤ塗装後

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ヘッドライトリペアクリヤ塗装後

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ヘッドライトリペアクリヤ塗装後

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ヘッドライトリペアクリヤ塗装後

写真には写りませんが一部不具合も御座います。修復不可の部分、これらの主な理由は車両の19年経過という著しく劣化している部分を指します。レンズ素材そのものに物理的に損傷、破壊されている場合は不可能です(崩して言えば、壊れている物は無理ですから新しいのを買って下さい、金額はどうであれ新品の気持ち良さに勝るものはないでしょう)

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ボディコーティングメンテナンス後

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ボディコーティングメンテナンス後


ご案内

ヘッドライトリペアのクリヤ塗装仕上げは販売終了とさせていただきます。(2021年1月)
今後、施工条件に添える方、ご理解をされる方からの強く大きなご要望があった場合には慎重に検討させていただきます。

参考までに前年2020年度の施工車両のお客様には、大変ご理解とご協力を頂いた方で感謝いたします。