お電話から納車日と車両情報を頂きジムニーシエラ新車施工をさせて頂きました。混雑中につき多少の日程を調整と御協力を頂きました。
お電話のお問合せから当店での一発(※)ご指名を頂き有難う御座います!
※一発ではない問い合わせとは?
最近では珍しく中古車納車のお問い合わせで値段と他店の条件優先での電話を頂きました。皆さんご存知の通り、中古車は状態により現車確認が必要です。また、新車、中古車問わず、各店舗の施工方法の違いがありますので、間違いの無い様お願い致します。
車輛情報
まずは、新車です。が、これも御存じのようにジムニー、ジムニーシエラの両車共に長い納期待ち。こちらのお客様も御注文されてから一年半程度お待ちになったそうです。
そしてボディカラーは人気となっているジャングルグリーン(ZZC)です。この色の構成(要素)は4色程度からなる比較的単純なソリッドグリーンになります。
現状と別途作業
今回は新車施工なんですけど、お預かり時に色々ありましたのでその様子や問題点などを。
こちらのお客様はお問い合わせを頂いた時点で納車日が近かった事から入庫日当日に初来店。車両を乗りつけて目の前に停まった時点で見つけてしまいました。何をというと不自然な状態の箇所を。
上の二枚の写真は照明(電球)が映る箇所を多少ずらして撮りました。お判りかもしれませんが照明の周囲に不自然な円(正確な表現かは判りませんが”弧を描く様な”)です。屋外での太陽光下で見つかりました。
この状態と何故?という分析や推測は後述します。
そして、初来店という事から施工商品の御説明(注意事項を含む)、お見積りという流れ。お客様は事前に御希望商品も決まっており、当店での御依頼にあたって予習済みという印象を持ちました。
さて、初めて会って15分位で、↓
二人で速攻外し作業となりました(笑)
背面のスペアタイヤカバーの脱着だけでしたが、どうせ取るならステーまでと(スペアレスで乗る予定?)。
更にエンブレムは?となり、基本的には車両からのパーツ脱着等はお客様にお願いしています。何かあっては私も責任は取れませんし、お客様が外すのであれば特別費用も掛かりませんし、工具や機材もお使いいただいて結構です。特殊な作業等やSSTなどはありませんので御了承下さい。
お客様もこれから乗るビジョンが出来ている様で、納車日から一週間程度当店へご入庫される間に、新車2日目でラジエターグリルを自身で塗られたそうで実にアクティブな方です!リア廻りがスッキリした所で施工もやり易く助かりました。
洗浄作業
新車ですが、基本的洗浄、ボディコーティングの下地と言える作業を行いました。
状態が特段良いとは言えないですが、大きな傷などは無いという感じです。先に述べた研磨跡、痕跡は最後に解説します。
ボディコーティング作業
後部回りの背面スペアタイヤも外れていますし、カクカクしたボディラインもコーティング作業もやりやすくなっています。
施工商品もお客様が事前に決めていて、御理解の上と存じます。常識が通る方はお話しも通じやすい上、協力的でありがたい事です。
※施工商品が決まっていても商品の特性、注意点などは一通り御説明しますのでお時間を頂きます。
完成
ボディコーティング完成です。
大概の新車施工のお客様は完成後に実感できています。運悪くディーラーの納車状態時にパッとしない表情だった車両のお客様は結構いらっしゃるのですよ。当店施工後にお渡し確認すると表情が違う、透明度の件を多少御説明すると納得して頂いています。
新車なのに修正痕がある理由
結論を先に言うと製造時に不具合があったのですね。
ご存知のように、何もなければメーカーは磨くような行為はしません。不具合を修正して何も無い様な事にして販売をしている訳なのです。しかし、不具合の大小、状態、そしてその修正度や技術の善し悪しというのがあるのですね。注意して頂きたいのがメーカーにより、品質の高低があるのは事実。
この解決方法としては単純に磨き跡(白く廻っている)を消せればとなります。
その研磨後に生産工程時の不良(跡)などが、修正不可となる場合もあります。
まずは、その周辺や塗面の状況を確認しながら、
ドアのちりは多少ずれているようです、口の空き方が少々斜め(写真では判りづらいですが)、それに加え塗面にブツ跡(凄く微細で残が見えました)。
何を磨きたかった(磨いた)理由は大体わかりました。研磨を入れたがその仕上げが甘く、ここを磨きましたよ~的な感じでしょうか。
以下は研磨修正後になります。
ほぼ、研磨傷は無くした状態になります。
そして、最後に確認時は屋外光で、
↑ 斜めに段差がある様な凸凹が線状にあります。
カラーベースの段階でも不良が生じていたと思われます。
↑ 印を付けてみました。
最終的に分析をすると、①塗装肌が少し乱れている(他パネルと比較すると凸凹感、肌が荒い)②段がが付く様な不具合③塵、ごみ等異物の付着、の三点の複合的な不具合。
お客様に不安を与える内容ではありませんが、目の高さの位置であり、研磨痕だけでもなければ判らないレベルかもしれません。
お客様自身も傷は使用すれば付くから・・・と、アウトドアフィールド(使用領域)的な車両ですから、大きく気にする、又はそこまでシビアには考えていない様でしたので、御理解済みと察しました。
レインガーター付き車両では無骨なデザインと構成、それぞれの付きあわせに歪みがあったりします。クロカン的ジムニーに流石に精密なボディラインを、求める方もいないとは思いますが。
最後に、更に完成写真で終了と致します。