茨城県カーコーティング店 s-detail’s blog

茨城県 自動車ボディコーティング、ボディ磨き、車両美観の施工例

VOLVO V40  ボディ研磨コーティング

以前ボルボの別車両で当店をご利用されたお客様、今回はボルボV40購入にあたっての御依頼になります。

ボルボV40

ご注文された内容には大きく分けてボディと〇〇とありましたが、大人の事情というか、今回はボディのリフレッシュを記事にしたいと思います。

 

車両情報と経緯

冒頭にも書きましたが以前数年前に御利用を頂いています。その車両はまだ御健在、保有されているそうで4年以上経過しても美観を保っているそうです(※)。その事から当店で施工されたものに効果がある、他店とは違うと感じられたそうです。今回の新たな車両の購入から再度の御依頼になりました。

※美観を保つと書きましたがどの様な商品も劣化は進みますので、施工時の状態を100%維持している訳ではない・・・と思います。但し再施工するまで至る様な状況ではないと判断いたします。一般的な言い方ですと良い状態、特に問題がない、まだいける等。

お客様の話から抜粋すると、廻りのお知り合い様が他店等で行ってきた施工車両を見て比較すると、尚更違いが判るそうです。

お客様は今回中古で購入されました。契約・納車前からの御相談を受けまして、最終的には納車後の現状確認にてお預かりとなりました。かなり遠方からですので簡単には”見せに来てください”とは言えません。東京へ行かれた方が良いんじゃないか?と本当に都心方向に近い方です、わざわざ田園地方店(笑)まで有難う御座います。

車両はボルボV40です。2015年登録 ボディカラーはパワーブルーメタリック〈713〉になります。

ボディーカラー パワーブルーメタリック

ボルボV40

新車から約6年~経過、中古車という事で、加修されている部分や劣化により復元が難しい個所も予想されます。

各種洗浄と下準備

写真は撮っていませんでしたが各種洗浄を繰り返し、研磨準備とします。
また、この時点で不具合や不自然と感じる場所も確認しています。
例えばフロントフェンダー右はプレスに沿ってシミ?最初はクリヤが飛んでいるのかと思ったくらいです。

塗装の不具合

塗装の不具合

塗装の不具合

他には、
フードは問題ありでした。

不具合箇所マーキング

例えば↑の一か所を逆方向から見ると、

塗装の不具合

塗装の不具合

白く見えるのは手を加えられてる個所、症状です。
この段階で塗装(クリヤが全部飛ばされているかは不明)に異常がある。このような事例は大変多いです。傷やシミが気になり、又は消そうと思い手磨きの様な仕草と痕跡。光の当たり方で判ってしまいますね、この車両はこの様な小細工が沢山隠れていました。

不具合以外には経年による細部の汚れの蓄積。

ウォッシャーノズル廻りの汚れ

エンブレム廻りの汚れ

この様な部分も洗浄しておきます。アルファベットの「V」の周囲が黒ずんでいます。

全体的見ると状態は悪いと思います。小業と小手先による部分がちょこちょこと多く、一見綺麗に見えるのですが、角度や光の当たり方で粗が見えるのです。その為に施工者目線の心象は良くないと付け加えさせていただきます。厳しい表現となりますが、お客様が求めているものとのギャップを埋める努力をする場合、この表現が当てはまると思い書かせていただきます。

研磨作業

研磨作業の開始です、

ボディ研磨

軽度の状態部から、
右ドアです。

研磨前

研磨後

少し画が遠かったですが照明映り込み周りの変化が見えます。無数の小傷シミなどを除去していきます。

後ろドア、ドアアウトサイドハンドル上部は加修されていて、塗装が沸いています。

塗装の湧き

 

フードの研磨

研磨後

判りづらい写真ですが蛍光灯、専用照明の映り込みで確認しながら研磨。

大変時間をかけて慎重に作業を行いましたので、不具合箇所一づつの修正写真は少なかったようです。(それでも全写真は100枚以上撮ったので多い方ですよ)

研磨作業

少し細かいところ、気になったところでは、ラジエターグリルですね。元々艶有でしたので水アカ除去を含めて手研磨を施しました。

ラジエターグリルの仕上げ

赤丸の部分で磨き始めなのですが艶が復活。奥まった角の部分も可能な限り除去していきます。色々行うと作業時間がかかるのはご承知頂きたいと思います。このような作業は手間もかかり時間はあっという間に経過。(それと手研磨なので精密性はかなり劣ります)

ボディコーティング作業

ボディコーティングはいつも通り書く事はありません。ここまでの作業の積み重ねによりここでの作業はその状態を保護するからです。
コーティング種により多少の違いはありますが、これを、あれを、塗ったからと大げさに言う違いはありません。実際は少々、微々たる位、ある場合もありますが、現物(施工後の実車)を見て違いが判る?微妙ですよ現実的に。
当店ではコーティングを大げさに、必要以上に持ち上げるような広告はありません。
一朝一夕「いっちょういっせき」業者などは、自身の技術より化学品(コーティング剤)によりアピールされる傾向があるようです(簡単です、ある一定のお客様にはストレートに投げかけられます)。又はそうではなくても、やはり集客性や売り上げ、他店との競争、経営上(商売上)の為にという所あるかもしれません。
コーティングを塗って逆に艶がなくなってしまった、半艶になってしまったでは本末転倒ですが下地を正確な理論で整える事が出来れば(これも単純な定義と理論がある)、当然そのコーティング剤が生きる事です(本来の第一目的は保護能力を望み、艶が引くコーティング剤は一般的に聞かないでしょう、ですから透明度もありその被膜厚にもよりますが黙っていても艶が出る仕組み)。
表現やお伝えするには大変難しい所もあり、大変心苦しく感じます。が、少なくても当店の御利用されるお客様は偏った方や常識的判断が出来る方が多いのです。
当店のお客様は”大人の方”がばかりなので、大変×2助かっております。ついでに申し上げますが、鼻息が荒い方、子供じみた”艶が出るやつ”と単純な方、異様に神経質な方などはお断りとさせていただいています。

書く事はありませんと言いながら前置きが長くなりました。

ボディコーティング作業

ボディコーティング作業

完成

完成です、

ボルボV40

ボルボV40

ボルボV40

お約束の映り込み(笑)
鏡面研磨なんて言葉は軽々しく使わない。答えは違うし施工法から適切な言葉にはならない。

ボルボV40

エンブレム廻り

エンブレム廻り

リアガーニッシュのエンブレム廻りも綺麗にはなったでしょう。
県境の遠方にもかかわらず御利用を有難う御座いました。
状態は別の話として、本当に良い色を選択されました(個人的に好みの塗色です)

塗色の表現方法や当店で出来る事

簡単な表現と一般的な捉え方は光が強いとよく発色する塗色です。
施工中に感じる色味の中で、見え方によりかなり表情が違うのはお気づきでしょうか?
フードなどの写真はかなり薄い色に見えたり(映ったり)します。光量と角度の違いもありますからね。
当店扱いの補修塗装(塗料)でデータを見ると、含有率が最も多い指定メタリック顔料の厚さが薄く表面が平滑な為、入射する反射角度の均一、粒子感の無い光沢を表現するとなります。所有の資料にありましたが、最近の新車塗装には多く使われている、これは光の反射が同一方向で斑の無い色の表現につながります。
もう一つ、この同系列のメタリック原色系は数種あり、例えば該当車両の”パワーブルーメタリック”であればその数種類から指定のものを指定量を調合します。そして、指定のものの特徴を見ると”斜めに黄味、濃い、透かしは青白いとあります。

すこし崩して言いますと、最近の塗装種でメタリック(アルミ顔料)は寝ていて、光が入れば同方向に反射、アルミが立っていたりバラバラであれば反射は色々な方向へ散らばる。それにより見る角度により色味も変化するという事です。
※表現方法は色々ありますので、あくまでも崩して言っていますのであしからず。

屋外で見るパワーブルーメタリック

チョッと難しい話になってしまいました、また伝わりにくい内容です。一応抑えたつもりです、何とかブルーと何とかブルー、ローヤルバイオレットと・・・・・と割合などすべてを書く事は控えました(汗)

単純に”艶が出る” ”ガラスコーティングをかけました!by街の簡易施工店” よりもご自身の車両の塗色、ボディカラーの仕組みや特徴を知っておいたり、これからの日常のお手入れなど、多少でも考えることがあったり、見方も変わるでしょう?
一定多数いらっしゃる、手をかけたくない、手入れはあまりしない、したくない、ノーメンテ維持、等々の方はそれらの御要望を聞いてくれる業者なども沢山居られますし、受け付けてくれます。ですが、片や”ほ~ら良い客が来た”と受け入れ、そして車両の美観は??にお粗末という結果が待ち受けています。

人それぞれ自由となりますが、考え方や捉え方、見ている部分はお客様も、施工店も色々ありますよ。

最後に私がいつも見ている事や感じている事、
施工中は屋内です、あらゆる照明を使い「基本は塗装用、又はディティーリング用などと呼ばれます」、そしてメタリック粒子一粒づつ目で拾います(確認)→ですが人間の目の限界もありますから、目から得る情報には限度があります。今風に言えばレンズ越しで見てのAIではないのでそんなに凄い事は行えません(決して人間離れをしている訳ではない)
※出処(経験を積んだ所、一夜漬けは除外)のしっかりした施工者であれば塗装の見方は、屋内でも太陽光レベル、屋外の自然太陽光と同様のスペクトル(簡単にいうと光の波長)で本来の色が見える環境は基本です。
そして、良く完成した車両を屋外で一歩引いた写真を撮るでしょう?これは一歩処か5~10m位離れて塗装の表情や表現を見ているのですよ。持(自)論としては見る時間(要する時間)、見る角度、見る距離、光量、等により感じる事、確認、見れば見るだけ捉えられるものはあると信じています。
※この場合距離感による目で確認できる情報量が違う事は大いにあります。
但し人間ですから、何とも施工後仕上がりに物足りないや不足を感じる事もある事は事実です。

あまりにも求められても困りますが、正しい所で学んできた当店は基本に忠実、安全第一、安心もあり、来るお客様も御理解度のある一流の方ですし、お客様にも助けられています。
最近は遠方の方には出来る限りご遠慮をさせて頂いております。
(予約待ちを経て、すごい距離と時間、高速道路使用、をかけて来られるので大変恐縮に存じます)


皆様、無理をなさらずにお願い致します。