NX300ｈの優良中古車、ボディ、樹脂パーツ類にコーティングさせていただきました。
気が付けば常連さんの域に達している方です。何台も車両施工を頂いている方になります。今回は不運にも災害に見舞われ、以前の車両が使用不可になり急遽購入に至ったという事です。車両購入にあたり決まり次第当店へ連絡を頂き(およそ一ヵ月前程度)、いつも段取りが良く大変助かっております。
皆様にも御案内ですが、新車購入時に比較的中長期間の納車待ちになられると思います。その場合は早めにボディコーティングの御相談、御予約をいただく事をお勧め致します。新車、中古車に関わらず早めの御予約で納車に合わせたボディコーティング施工が可能になります。混雑時には御希望の日程で施工できなかったりしますので、皆様の御協力をお願い致します。
入庫と車両情報
ご購入された車両は状態が良いと言って良いでしょう。またお客様から購入時の状態や経緯(販社で納車までに修正や状態回復)もお知らせ頂きました。作業する上での各判断材料にもなりますし、重施工となった場合は注意する点や危険察知の判断材料にもなります。ここでも言っておきますがお客様には御協力を有難うございます。
肝心の車両情報ですが2018年(初登)、ボディカラーがソニックチタニウム【1J7】
になります。塗色の特徴ですがメタリック粒子が2種混合され、その一つは荒目が倍以上占めているので、立体感や奥行きがあるという事でしょうか。またそのメタリック感を調整する(すかしをコントロール)もので独特の色調になっています。
(↑の画像は実車から)
※あくまでも当店扱いの塗料メーカーの配合票からの理論や感じ方を述べています。また同じ塗料メーカー内でも使う塗料タイプで配合(調色)も変わりますので参考程度にされて下さい。
事前情報の簡単な説明をすると、購入時にまだ下取り現状車をお客様は見に行ったそうです。その際のやり取りも詳しく聞きましたが、気になる部分や修正や交換できる部分などは行ってから購入となったようです。
販社側(経験者)からの見方とすれば中古車の商品化前に、お客様に御提示して納車までに商品化という流れです。
では、各種洗浄を行いますが気になる部分などチェック。
ベルトモール、水切りモールを見れば痕跡。ゴムの先端(端)が白くなっていますね。あとは樹脂パネルと塗面の境は汚れが詰まっています。
その他薄っすらした凹みや小傷等を目で追いながら、各種洗浄を行います。何が塗ってある？前コーティング施工は？油脂分は？等々、状況に応じて、実際に目で見て判らない、思い込みもいけませんので多種の洗浄剤はいつもと変わらず。
洗浄中の写真はありませんでしたが、時間を掛けた水切り作業。
正直塗面状況も良く、そして塗色の特性から見えずらい。最終仕上げは研磨に託します。
ボディ研磨
研磨開始になります。
大概は大きな傷があったり、深く浸透したシミが出来ていたりすることが多いのですが(濃色車は特に)、全体的に見て大きな損傷がある訳ではありません。
状況としては小傷(ペイントが剥がれ)などは一般的な中古車と同様にあり。全体的にある一定の研磨力で流していきます。
パネルの凹凸により照明での目視ではうっとりする様な艶感。肌のヌルっと感には惚れ惚れします。
今回は研磨前後の比較はありません。
但し、適当に磨いている訳ではなく、研磨には一捻りの技を用いました。
通常単品で使用する研磨剤(写真大きい液状)に添加剤(写真小さい液状)をブレンド。これはよくある事なのですね。
車両全体を研磨して終了です。一応一通りの作業となりますがディーラーコーティング施工済みから剥離というポイントは外せません。
ボディコーティング施工
ボディコーティングになります。
何も書く事はありませんが終了です。
樹脂部コーティング
車両を一周する様な形でSUV特有の樹脂パーツ。
保護の為に専用ガラスコーティングを施工します。
勿論、ボディコーティング施工後のある一定の時間は必要です。
再度のマスキングですが、フェンダー等の大きめのRはテープも貼れるのですが、小さめのキツイRはテープの糊は付着しません。要するにボディコーティング後の表面がスベスベ感が強く、テープ糊は役に立たないとなります。テープの引張強度を超えた力でRを作ると糊の粘着力はスベスベ表面に負けてしまうという所です。このスベスベ感は今回施工したボディコーティングの最大の特徴なのです。
肝心の樹脂部コーティングの注意点も記しておきます。硬化型コーティング(括りはガラス被膜)は樹脂未塗装部を保護します。しかし、残念ながら永遠に効果が続くものではありません。施工の趣旨は劣化を遅延させる、黒味を維持できる(経年による風合いも落ちます)、被膜の効果で汚れの浸透、固着を防止などです。その他、使用条件や日中の駐車時の日射具合等で効果の期間はそれぞれ変わります。
完成
これで終了となります。完成後の写真をご覧ください。
車両入替時に屋外でも写真を撮らせていただきました。
最後の写真は入庫時と比較してください。ガラスは販社で触っているそうです(問題やリペア等の作業済み)。その為かモールに研磨剤か何かが残留付着したのでしょう。私的にここは気になる部分でしたので当店で修正しておきました。購入された車両のクォリティーが高いので一部分だけ見逃すわけにはいきません。
御連絡、段取りと御協力有難う御座いました。
お客様は決断力と御理解が高い方です、私が説明していて終わるか終わらない時に返事は返ってきます(笑)気持ちの良い方で助かります！
私が体調を崩していたというのもあり、元気が出る差し入れを頂いてしましました！
今回も有難うございました。
