車両詳細は2010年初年度登録、ボディカラーはセージグリーンメタリックとなります。保管状況は屋根無しという事です。
ボディパネルの作業に関しては、車両の状態から下地作業、下準備、付帯作業が沢山あります。車両の状態は後述又は記事最中で詳細を書きますが、おそらく文章や構成がまとまらないと思いますm(__)m
ボディパネル研磨
先に塗装面の研磨のみに絞った内容です。
ボンネットの状態です。
お客様に確認をしませんでしたが洗車機使用傷でしょうか?規則的に”グルグル”マークと深いシミも存在します。
この様に多くの傷等があると塗装の光沢(艶)、発色に影響します。
ボンネットを丁度半分位まで磨いた所で写真を撮りました。
向かって右側が磨き前、左側が磨き後となります。
注) 他店で見かけるマスキングテープで区切って研磨、このため一旦研磨による段差をつけてしまいますが悪い例です。当店だけではなく知識のある他店様でも同様に認識している事です。
サイドパネル(ドアやフェンダー)は、
カメラが近いので傷は横線状に映ります。また、傷の集合体が邪魔をして光を発している部分のみ強く映り込んでいます。
↑ 磨き後となります。照明の反射板(筐体)までスッキリ映り込んでいます。
塗面に対して多少まとめてみます。
まず、スバルのセージグリーンM(C1F)という塗色は塗面の状態が判りずらいのが特徴です。通常、日中の太陽下や薄日の下では傷や汚れは確認しずらいのではないでしょうか?メタリック感も強くは感じられず派手さはありません。
※個人的には好みの色です、淡い様な艶感(光沢)を出せば・・・決まる色です!!
上の写真を比較すると判るかと思いますが、研磨で余分な傷やシミを除去出来れば光沢が出ます。本来の塗装状態に近くする事によりという事です。光沢(艶)があるので照明の映り込みが変わっているのです。
注意点としては特に今回の車両は全体の傷が深く、塗面に大きくダメージを与えています。傷を作る原因としては多くは摩擦ですが、摩擦係数が大きいのか強いというか?研磨で復元するにはハード磨きで請け負いましたが難しい所です。
因みに別の照明を当ててみると、
研磨後ですが車両全体に赤丸内の様なダメージが見られます。塗装がえぐれて下地が見える様なものとは違いますが、塗面に対して摩擦や打撃の強い外的要因によるダメージです。
これは、通常屋外で見えるかというと見えません。見えるとすれば施設の駐車場水銀灯下や強い光があたる時でしょうか。
研磨に際して何種類かの照明で確認をしますが、照明の種類により見える状況は違うのです。赤丸内の確認をした時にはLED照明です(LEDは照度は低くても鋭く照らす傾向があり)また、メタルハライド照明も当店では使用します。これは照度もあり太陽光に近い色温度ですので、屋外で見る様な感覚を得られます(何を使用しても当て方や角度もありますから一概には言えないが)
結果、研磨の深さは安全確保(この場合最優先はクリヤ層残です)で通常見える範囲での美観維持となります。何が何でも一つの傷も逃さない等は常識的に不可能となります。
まだまだ理論を打ちたい所ですが、この辺で、、、(汗)
見えるキズ、見えないキズ、見ようと思えば見えるキズと沢山ありますが復元可能な範囲で最終仕上げとまとめになります。御理解をお願い致します。
という訳で研磨終了の頃、
映り込み状態から塗面の改善効果はありそうです。
研磨に際して行った他の作業や詳細はボディコーティング編(完成編)にて書こうと思います。