トヨタクラウンハイブリッドRSのボディ研磨とボディコーティング+プレミアムコースです。まず最初は塗面状況の不具合からの御相談でした。
御相談と当店御利用の経緯
最初に電話を頂きました。御相談内容はボディのシミ、現車確認をさせて頂き状況を見てから。但し遠方からのお問合せ、予約待ちの状況は2ヵ月、車両の高年式、比較的少ないボディカラー、等々、お客様にも丁寧に対応と御協力をして頂き誠に申し訳ありませんでした。
遠方からでもお問合せ頂いた理由は、当店のブログやサイトを見て”他店との差異”を感じたからでしょうか? そもそも、何が違うか?というのは「新品や新車にならない」「誇大な広告と文言ではない」など「何だこの店は?」とお客様は最初に感じたようです。
お問合せ頂いた時点では2ヶ月の御予約待ちとさせて頂きました。しかし、塗面状況からあまりお待たせして、シミを放置させる事は出来れば避けておきたい。この事から他の予約の調整を出来る限り行い、見積り日から12日後の緊急ご入庫となりました。お客様にも急遽こちらの都合で日程を決めてしまい申し訳ないのと御協力を有難う御座いました。
車両情報と御注文内容
車両年式は2019年、ボディカラーはジャパンカラーセレクションパッケージの紅(くれない)リッチレッドクリスタルシャインガラスフレーク、コードは”3U2”になります。
フルネームだと長いので未だに覚えきれません(苦笑) 因みにこのカラーはオプションで10万円別途となります。
一説、諸説の統計によりますとクラウン全体でのこのカラーの生産販売数は約0.5%~程度という事らしいです(真偽不明。)他県にて中古車で購入されての当店への御相談でした。
↑近距離屋内照明では画像の様に見えます(見え方は光量により変わります)
高年式車両で前所有者(おそらく新車時)がボディコーティング施工済み、お客様が一番気にされていたのは、塗面のシミ状の物、また使用感による全体の微細な傷、私が感じたのは素晴らしい発色の塗色、まだ新しいのにイマイチ冴えない表情。お客様曰くシミも落とせそうで落ちない(洗車時)の、明確な答えと判断に難しい、曖昧模糊な状況だったかもしれません。
現車確認時の御相談は、
①現状コーティングの維持継続(手を加える、可能なリカバリー、メンテナンス)
②新たに最初からリスタート新規施工(ボディ研磨から新コーティング)
と、二者一択。
その他の方法も考える事は可能ですが、最も効率が良い、そして美観仕上がり、これからの耐久性や維持を考えると上記の二通りからとなります。またコストは二の次で施工目的が決まり次第考慮して頂ければと思います。コスト=適用範囲に収まる費用は目的を達成する為には材料、人件費等の経費となりますので宜しくお願い致します。どの様な物でも高額に請求する為に見積もりを立てる訳でもなく、現車の状況に応じた事が大事で全車一律ではありません。また私的な考えですが専門的に行う業務は技術料というのがあります。技術の安売りは致しませんので大安売り、低価格を前面に出す事は致しておりません。
①と②のメリット・デメリットを御説明させていただき、②に決定になりました。もう一つですがどうせ新たに施工するのであれば”プレミアムコースも・・・” と、ご要望されました。
現状から洗浄
塗面の各種洗浄を行います。その中でも特に力を入れたのがシミ(スケール)除去です。
入庫した時の状態はこちら↓
通常の洗車程度では落とせない(落とせそうで)、意外に厄介、何度も擦ったり、強く擦れば摩擦傷が入ります。誰がやっても同じ結果。濃色系は摩擦傷が目に映りやすいので一発で状態は悪くなります。そこでリムーバル特殊洗浄剤を使用、全体を作業するのに数時間を要しました。
軽度とはいえ何度も繰り返し、また塗面上には油脂分をはじめ色んな汚れが堆積しています。その為不自然な撥水効果や斑のある弾き方をしてしまいます。この色んな汚れを他に例えるならばフロントガラスで油膜ビッシリ、雨天時の運転に支障が出る様、、、がイメージが近いかもしれません。
汚れを一掃すると塗面の素の状態に近くなります(この車両は前コーティング被膜は残っていると想定しますが)。
↑そうするとこの様に見えてきます。指の間の様子でお判りいただけるかと、一般通常使用で約2年程度では普通か?車両のお手入れ方法にもよりますが、摩擦傷の様な物が判ります。御相談時の②も御提案した理由には塗面のこの様子も一つの要因です。
下の写真では摩擦傷は見えない(判断できない)状態ですが、シミ、スケールは極僅かの残しかないのが判断できます。
研磨作業
研磨開始までにかなりの時間を要していますが、研磨作業を効率よく進める、塗面への負担を掛けない事は重要です。
手始めにフードから、
照明の廻りは多少キズが廻っているのが確認できます。
写真の角度が変わってしまいましたが、状態の回復は出来ているのはないでしょうか。
サイドパネルへ移動、
という訳で一周研磨していきます。
ボディコーティング作業
研磨による前コーティング剥離、洗浄で落とせなかった僅かなシミ、照明に映し出される微細な傷などを念頭に置きながら終了した塗面はフラットになります。この場合フラットとは平滑ではなくクリアーな状態という意味です。塗面の上に何も載っていない、付着物はありませんという意味。
ある例や話では「表面上の凸凹を平滑に研磨して・・・」などありますが、そんな夢やおとぎ話を信じてしまうとカネと時間の無駄、その様な重施工や大きく塗面を変える場合はまた別の話となります。
例えば別の話の施工例が当店でも稀にありますのでそちらを参考にお願い致します。
トヨタ MR2 SW20 塗装ペーパー研磨 コーティング再施工 - 茨城県カーコーティング店 s-detail’s blog
ホンダ ビート ボディ(塗装)研磨コーティング - 茨城県カーコーティング店 s-detail’s blog
↑ この様な作業を行うと平滑になります、ネット上やチェーン店(ガソリンを売っている所などが)平滑、鏡面と前面に出しイメージ先行、謳う程、大げさなアピールと捉えられます。
研磨後に洗浄と脱脂作業を行い、
フードを開口、立てた状態での確認(照明の角度が変わるので塗面状況が判り易い場合あり)
プレミアムコース作業
プレミアム(コース)とは?
コーティングの施工方法は通常外板パネルのみですが”プレミアムコース”では各ドアパネル内を開けた所、エンジンルームフード裏などにもコーティングを施します。
この施工法はスプレイガンを用いた方式で細かい部分や入り組んだ部分へコーティングが可能となります。特に目新しい施工法ではありませんが、当店では以前から行っていた裏メニュー的のものです(現在は正規メニュー追加、別途費用がかかります)
※クォーツやアクアミカ、トレスマイルなどをご存知、聞いた事がある方は施工の趣旨は御理解頂けるかと思います。また、不明な点、検討してみようかなぁ~という方はお見積り時に御相談下さい。新車時の施工御相談時にはこちらからセールスはしていませんからお声掛けください。また、現在新車施工のみお受けしております。又は新車に近いE/Gルーム内、ドアヒンジの汚れ等が少なく状態が良い場合(新古車、未使用者、極低走行車)はお受けできます。
各パネル開閉、開口部など吹き付けていきます。フード裏なども塗布していきます。
完成とサービス作業
今回の施工内容を整理します。
ボディ研磨、ボディコーティング、別途プレミアムコース施工となります。
研磨には大きく塗膜を削る、膜厚を減らす事もなく最小限に留める事も出来た。感触としては前コーティングにそれなりの物(敢えてブランドなどは出しませんが)が存在したなど、大きく削る(磨く)ではないが微妙な感覚には気を遣いました。
”リッチレッドクリスタルシャインガラスフレーク”は屋外、太陽光で見ると↓こんな感じです。
それからお客様持参の新品部品の同色ミラーカバー。後日交換予定という事で別途コーティング施工せていただきました。
更に、、、二週間後、お客様は他方でトラブルに遭い再度当店へ。
詳細は控えますが、今回の施工御依頼には御礼を申し上げます。
御依頼に関して、遠方からとなります(隣は○○県)、そして何よりも丁寧に対応、御理解と御協力を頂きまして大変助かりました。施工には私の力不足の点もあるかもしれませんが、また宜しくお願い致します。