ホンダN-WGNカスタムの新車ボディコーティング、その他塗装部以外の部位へ専用コーティングを行わせていただきました。
お電話を頂き翌日には御相談となったでしょうか?(記憶があいまいですm(__)m)
御相談内容によりボディ以外(塗装部以外)の保護と劣化防止、お手入れ軽減目的により各部の施工も同時にとなりました。
車両情報
お伝えしている通り新車となります。塗色はシャイニンググレー・メタリックで「NH880M」になります。
何事もなければ良いのですが、、、
お客様とメーカーさんには失礼ではありますが、HONDA車の新車の場合当店では施工前に構えてしまうというのは本音です。何が?というと同社他の車種施工記事を読んでいただければ・・・と思いますが、塗面上の不具合の不具合等々、、、と注意深く見る、修正はできるか?と色々と思うところです。
※私が実際にトヨタ自動車販売店で学んだ所は一言でいえば「品質」です。その品質が違う、差がある事からこのような問題(上で言う塗装の~)が生じています。大方は簡単な目視で確認できる事ですが、それは当たり前と捉えるのか、将又”仕様”と捉えるのかは判りませんが、何も重箱の隅をつつく様な指摘をしている訳ではないのです。
入庫時と洗浄等
入庫時に直ぐに目が行ったのは、
広いパネルの汚れなんかは一目でわかりますが、こういう隙間やパーツ間、パネル間の状態を見る事で更に様子が判るという所です。既に洗う前から状態確認は始まっています。
ナットホールは結構汚れていました。以降の作業で専用コーティング作業がありますので脱脂も含めた洗浄作業になります。そのため洗浄剤の違いからあまり泡立っていません。また、例えば人の肌へ使用しても害がない当店オリジナルブラシを使用。極力傷防止を考慮しますね。
一般的に言うクリーミーな泡で洗浄中。この後、強力な脱脂剤での洗浄や鉄粉除去など色々と何度も洗い流し・・・
水分を除去したり、拭き上げして確認したり、その際に異常を見つけたりする事も。
研磨修正 予備知識
1~2か所程度修正させていただきました。
場所は右サイドドアですね、
↑この位の距離感ではよく判りません。
普段はあまり使用しませんが、ホンダ車特有の塗装に合わせてマイクロファイバーバフで仕上げ。
なぜこの様な、、、というのは他のホンダ車施工事例(当ブログ他記事)を読んでいただければと思います。(酸っぱくなるほどご紹介をさせていただいています)
今回は、珍しく数が少なかったので触れずに進めましょう。
(車両情報の項で少し書いていますからね)
敢えて言えばこちらのお客様の車両は状態は良い方ですよ。お客様も心配をされていたかと思いますが安心して良いのではないでしょうか。
この記事を書いている時点でホンダ車の施工(予約中)を2台予定しています。おそらくそちらでは書く事(詳細や情報を)があるかと思います。
ボディコーティング 脱脂の話あり
まずは、コーティング剤です。
コーティング剤の小分けから、元瓶は記事上には出しませんので、何をブレンドしているのか、何を作っているのかは不明な状態にしています。
というか、一番は作業上の都合で使い易いからです。使い易い=楽をする→ではありません。使い易いは=作業上の効率=ミスが少なくなる=仕上がりの完成度が上がる・・・となります。やっっているのは人間ですから、ミスもあれば、100パーセントはありませんが、それを防ぐ形は経験からシステムから見直すことは常日頃です。
コーティング施工に纏わる話を一つ。
一般的にコーティングなどを行う前に表面上の脱脂を行うと聞きますよね?
方法などには何通りかあるのですが、確実な脱脂を求められます。
入庫時の洗浄の所で書いてもよかったのですが、敢えて脱脂と絡めて書いてみます。
(ボディコーティング項ではいつも書く事がないから、、、というのもあります 汗)
実はこちらの車両は下回り防錆処理済みとなっています。
先にお客様から申告は無かったのですが、
入庫から預かってタイヤハウス内の状態で直ぐに判りましたが、この場合ボディ全体に気を付けることがあります。
↑ タイヤハウスやシャーシなどを下部から防錆剤で処理してある。写真は暗くて判りませんね。
施工してあるから何かあるのか?
下回りに施工してあるので関係ない、ボディにコーティングするだけだろうと分けて考えたり、安易に推量する事はいけません。
実際この車両の現状を観察すると、異様に排水性(撥水性)=水弾き不自然(最初の車両洗浄中時)や塗面の指触違和感がありました。そのような事から通常の脱脂方法や脱脂剤は取りやめリムバー液の使用となりました。一般的には防錆剤に関しては完全に固まる訳ではありません(粘液、乾燥後の硬度の性質上)。しかし、ある一定の時間ポットライフを過ぎれば付着してしまったものは落としづらい傾向になります。
そこで今回はボディコーティング施工の定着に問題があってはならない事から、リムーバー液の使用により完全除去を目指しました。
リムーバー液は強力な洗浄剤で、過去の実務経験から特に油脂、固着、などに対応するものです。一般的には特殊な事情等がなければ使用する事はありません。
※不自然や違和感、問題個所が”どの辺り”がと聞かれると、ボディのココからココとキッチリ線を引くようなハッキリした区切りはつけられません。凡そ疑わしき部分から大きめに処理作業をするのが最も良いと判断します。
防錆処理は施工者がどの様な形で行っているかでボディ(塗装面)への防錆液(剤)の飛散付着が変わる事でしょう。下回りへの塗布時にそれ以外への完全なマスキングを行われているか?それとも吹き付け方法で、繊細に塗布するのか?ブゥァーっと大雑把に吹き付けるのかとでも、それ相応に違いは出るでしょう。
その後のボディに対して洗浄などを行ったのか?処理などはこれまた判りません。
今回の様に他施工者が行ったものは様子が判りません。
最後に何故ここまで断言して書くのか? (以前にも少々書いたことがありますが)
私は防錆処理とボディコーティングを同時に施工していた経験者だからです。
※同時に作業を進める意味ではなく、一台に同時注文が付いていて順に施工していくという意味
因みにこのN-WGNは”スリーダスター”施工だったかな?お客様に聞いておいたはずだが?下回りを拝見したが斑なく良く仕上がっていました。
一応ご紹介をさせていただきますが(以前の記事にも書いたことがありますが)、私自身はトヨタディーラーで日本ワックスオイルさんの施工商品をほぼ専属で行っていました。SATAガン吸い上げ式、特殊ノズルでの作業です。
↑ この車両は判りやすい、下回り、特にシャーシなどは白色ですが、ここへブラック又はクリヤの防錆剤を塗布します。ブレーキやエキゾーストパイプはマスキングしてかからないように作業をします。
リフトで上げて(よく2柱だ門柱とか種類があって、私が使っていたのはシリンダー埋設)当然内製化ですから、当本人ディーラーの人間が販売拠点店舗でやっていたのです。
経験者だから判る、知恵や、状況予想、、、 参考までに捉えていただけると宜しいかかと思います。
※昔から『実際にやっている人に聞け?』と、その様な事は聞きませんか? やはり実践(理論などを理解、熟知している上で)、経験などはその本質をモノにしていたり、他の方が判らない部分に気が付いたりしていることが多いのです。今この時代はネットでなんでも調べられますが、その書いてある事は、書いている人間は?どうなの??
本物は非常に少ないよね(笑)
理由は他の所にも書いてある事の使い回し、その道のプロでもなく、言葉や文章の寄せ集め。本物はネットでそんなにポンポン、ポンポンと核心的な情報は出しません。
念のため言っておきます、当ブログは施工車両の施工内容、様子や、施工中に”このような場合は”みたいな所をご紹介しています。
お客様の中にはご自身の車両が掲載されるのを楽しみにされていたり(笑)
また、これから施工をどこへ頼もうか? と検討中であれば、施工内容はどうだろう?と、当ブログで参考にしたり、前予習したりと・・・自分の車を預けて”どんなふうに料理されちゃうんだろう”と不安に思っている方には、理論などを絡めてのご紹介を心掛けているので、僅かかもしれませんが参考にされていると信じています。
施工性や施工特性上、判りづらいボディコーティング、他各種コーティングから、お預かりする上で、ある一定の信用性やなどを得る事もこのブログ記事の役目ではあります。
一つ欠点があるとすれば、長文と読みづらい事でしょうかm(__)m
PC画面でも長く感じられるのに、スマホ画面はスクロール量が半端ない時もありますね。
という訳で大変失礼を致しましたが車両の話に戻します。
今回記事中の車両N-WGNには洗浄、脱脂などを適切な処置をさせていただきました。
未塗装樹脂部 アルミホイール ヘッドライト専用コーティング
樹脂部の各ピラーへ専用コーティング剤で施工になります。
次にアルミホイール専用コーティングを施工、強制乾燥、乾燥硬化促進、
保護の観点からの専用コーティング剤での施工となります。注意点としてはこれで完璧、永遠に保護美観が継続ではありません。外的要因から防御はしていますが素材の劣化を遅延させる、アルミホイールなどの回転駆動部であれば、走行時の外的要因による汚れの固着などを防止したり、お手入れ時の手間軽減の効果があります。
また、コーティング後は使用環境、お手入れの頻度により耐久性や効果持続には違いが出る事になります。
ご注意!
未だに手入れをしないから、手入れをしたくないから、色々と各部にコーティングをしたいとご相談される方が居られます。
遠慮なく一般的な言い方をしますと、当店では「そんなものは無い!」と御説明と返答をします。
御納得と御理解を得られなければ、施工商品を売らない(販売拒否)覚悟で御座います。
他店だったらどうでしょうか?
完成
今回ご利用された内容を改めて整理します。
ボディコーティング
樹脂部専用コーティング
ヘッドライトコーティング
アルミホイール専用コーティング
これらは全種類が素材や用途に合わせたガラス被膜コーティングになります。
ボディ(塗装)用の代用、流用は一切なし。
各専用品を用意する、専用品をその処方に合わせた施工する、手間はかかりますが、その素材に合っていないなどでは効果や耐久性に期待などは求められません。
(※そうとは言え、完全永久保証、劣化はしない施工商品はない事はご理解の程お願い致します。)
完成後の写真をどうぞ~
途中、脱脂、防錆の話などで長話にもなり申し訳ありませんでしたが、
ご利用を有難うございました!!