一般的な車両美観復元やコーティング前の下地調整とは異なる重大な事例になります。
早速の症状ですが、
上の一枚目写真は表面上だけではなく、内部まで浸透しています(侵されています)。
二枚目は点状のポチポチ見える部分は湧いている症状です。塗装を嗜む方であれば判り易いのですが、浸透と更に湧き、浮き、噛み、と複合的な症状が発生しています。
急遽という事で一旦お預かりしての作業例は、
研磨紙による研磨等を含む(部位やパネルにより症状の違いあり)、それぞれの作業を行うとそれなりの結果を得ます。また、症状により特殊な溶剤を使用する場面が多くありました(研磨量を減らせます)。
※浸透の深さにより、リカバリーの可否には深刻な状況と判断や憶測を生む場面もあるとも感じました。皆さんから「この傷取れますか？」「これは直りますか？」等の質問を多くいただきますが、見るだけで直ぐに判る場合と深刻な場面では実際にやってみないと判らないとあります。
一般的に鏡面などのキーワード強調したり、研磨にその様なコースがある所では当然この様な何かしらのサンダー等を駆使しています。何と言っても塗装の平滑化ですからペーパーによる塗装の切削を行っている事でしょう。当店では鏡面と呼ばれる作業はありませんが重施工や施工の目的別に使用する事になります。もし鏡面という作業であれば自身で塗装を行った場合のみになります。今回は重施工となりましたので作業時にはいずれのサンダー(丸、角型オービタル)と研磨紙によるものを使用しています。
ですが、結論から申し上げると残念な結果となりました。
(おそらく時間内に終了できない)
理由には、
①緊急依頼時の混雑状況によるお預かり時間の不足。予約と予約の隙間に無理に入庫。
②塗装種による状況悪化(塗装を侵す要因による状況と塗装種*1の組み合わせ条件)
仮にお預かり期間を多く頂けた場合でも、状況悪化(悪化の進捗が早い)ので素早く対応可能な所へ依頼した方が良いという事になりました。
過去に当店でお断りした例はほぼ無かったハズ。技術面や施工種の於いては無い。
※過度の値切り、常識外れの対応の方へはお断りアリ
重施工、他店でのお断り事案、業者間による難施工依頼などを多く引き受けていますが、初めてかもしれません。今回はタイミング的な所(急遽)もありましたが、塗装種が運悪くというか不利、もう一段階上の重施工(リカバリーには研磨ですが＋塗装も視野に入れる)への移行をお願いしました。
ここでは詳細(車両やトラブル内容)は述べられませんが、皆様もお気を付けください。
塗装とは意外と弱いものです、外的要因からはある一定のレベルを超えれば塗装は脆いものです。業者により塗装種などの特性などを掴み切っていないなどを耳にします。パフォーマンス(磨いている、コーティングのアピール)の空回り店も大いにある事です。お客様には注意を喚起させていただきます。
*1:自動車塗装は全部同じではありません、何でも同じに研磨すればよい訳ではなく、その時点では良くても経年後に重大な症状を起こす原因になる場合も有り。今回の例は少し違い塗装の構造上の問題が多く関係します
